粘着質なアニメ感想

81-90話はこちら


第99話「野球に甦る! 燃える青春」

ええと、今回はわびすけのいる赤城山VS大山の試合だそうです。
夏子はんが、球場でわびすけの応援をしてる…! びっくりです。
「あたしはソフトボール部、わびすけくんは柔道部。同じ鷹丘中の運動部に所属してた仲ですもんね
とは夏子はんの談なのですが、運動部つながりなんて微妙なつながりを引っ張ってこなくても、同じ中学出身だから、でいいんじゃないのかしら。

試合ですが、人生の最盛期真っ只中・国定の打順になりました。
ホームランとか打っちゃってるし、正に人生で1番輝いてる時期です。国定よ、今のうちに勝利の味を味わっておきなよ…十年後には…十年後には…! ああっこれ以上言えない…! って感じの人生になるからさ。でも、なんだかんだ言って野球選手になってんだもんなあ…。

おっとわびすけストーリーが始まりました。
わびすけはどうやら神奈川の高校に入学し、柔道部に入ったようです。
わびすけの家が、めっちゃ広くてきれいなんですけど…! 小林・影丸・岩鬼に次ぐボンボン4人目か! 鳥かごとか置いてあるよー。すごいよー。
顔は出てこないママンと、和やかに親子トークしてたりしてます。幸せそうです。

しかし、どうやらその幸せも長く続かなかったみたいです。
わびすけパパが会社の常務を殴り、群馬に左遷されることになってしまったのでした。そんなわけで、木下家は群馬にお引越し。わびすけは、赤城山高校に転入します。
「今度転校してきた、木下くんです」という教師の紹介に対し、とある生徒がわびすけに声をかけます。

「よーっ! わびすけー!」


何でお前、そんなあだ名知ってるんだよ…! お前はわびすけの連れか何かか? そして、教室に巻き起こる笑い声…。えっ何、何なのこの展開…。
そして、エスパーよろしくわびすけの昔のあだ名を言い当てた生徒(田中というそうです)は、わびすけに目をつけたらしく、何かとつっかかります。

「お前の親父、昨日も失敗したらしいなあ」


こいつわびすけマニアか? 何でそんなこと知ってるんだよ…お前ちょっとわびすけのこと好きすぎるだろ…。とか思ってたら、田中パパンとわびすけパパンは同僚なんですって。でもそんな言い訳通用しないわよ!
ここからめくるめく嫌がらせの毎日なのかしら…とちょっと陰鬱な気持ちになったら、国定が現れて、わびすけパパンの擁護を始めました。
わびすけは、そんな国定にポワーンとなってしまったらしく、国定のいる野球部に入ることを決意します。ちなみに、田中も野球部だそうです。
そして、ここで唐突に3人に友情が芽生えました。ああんもう意味が分からないわ!

わびすけストーリーはここで終わり。現実の試合は国定のノーヒットノーランで、赤城山の勝利でした。
さーて次から明訓VS赤城山だぜ!

第100話「スイッチ投手! わびすけ登場」


うっわあ…100話ですか…! バカだなあ自分…(1番言ってはいけないことを!)

関東大会決勝の朝、明訓ズのお宿からでした。
殿馬ちゃんがブローしてる! おしゃれさん!? あの髪型はおしゃれさんなの!? 放送開始早々、物凄い衝撃をありがとうございます。ああびっくりした…。

瞬く間に、球場に着きました。さっさと試合開始です。
明訓先攻なので、岩鬼の打席から。岩鬼、素振りしてるときはバット一本だったのに、バット放り投げた瞬間三本に増えてました。アニメドカおなじみのミラクル炸裂です。岩鬼は鮮やかに三振でした。

わびすけパパが、お家で試合を観戦しております。そういえば、原作でちらっと出てきたわびすけの兄貴はどこに行ったんだろう…存在を抹殺されたのかしら…かわいそうに…。
試合の方ですが、いつの間にやらチェンジになってる上、赤城山は4番国定の打席です。オイオイ今何回だよ。
あー里中は今日も可愛いなーと思ってたら、国定が打ちました。いつの間にか先取点取られてる…!

0−1で、2回表だそうです。明訓は山田から。
ここで、赤城山はピッチャー国定からわびすけに交代。スイッチピッチャーわびすけです。
わびすけは両手を後ろに回し、ギリギリまで左右どちらで投げるか分からない、という独特の投法です。山田は、わびすけが投げてから「右だ!」とか思うんですが、思ってからでは打てません。タイミングが合わず、山田は三球三振してしまいます。

里中「山田が三球三振…!」

里中は、そろそろ山田の三振に慣れるべきだと思うよ…!
山田は、「あんなに打ちにくいピッチャーは初めてだ」と言いながらベンチに引き上げてきました。
次の打者は三太郎。赤城山のピッチャーはまた交代。国定に戻りました。わびすけは、山田にだけのワンポイントなんだそうです。

原作では、わびすけは「左利きのお兄ちゃんのグローブをいじって遊んだら、両手で投げられるようになっちゃったー」というなんともアットホームな理由でスイッチピッチャーになったのですが、アニメでは

わびパパのんだくれ→父さんお酒はやめてよ!→今まで経理だったのに、外回りに回されるなんて無理だ! 右利きの人間に左手で仕事しろって言ってるようなもんだ!→無理じゃないよ! 努力すればできるよ!→わびすけ、左投げの特訓。両手で投げられるようになる。

という感じらしいです。何だこの展開…。

そんなことより、試合展開がおかしいです。この回、すでに山田・微笑・石毛が三振しているのに、8番の北さんが打席に…。オイオイ何人打つ気だよ明訓! それとも、知らない内にチェンジしていたの? ああもう全てが分からないわ。
今まで国定の球がさっぱり当たらなかった明訓勢ですが、北さんが初めて打ちました! わびすけのファインプレーでアウトになっちゃったけど。
それを見ていた、山田のじっちゃんのお言葉。

「敵ながらあっぱれじゃ……褒めてやろう」


じっちゃん…言いにくいんですがそのセリフ、どっからどう聞いても悪役みたいですよ。
とか思ってたら、また岩鬼の打席だろうです。えー意味わかんねえよ! 里中の打席飛ばされてる? 今何回?
岩鬼のバットが手からスッポ抜け、国定に当たりそうになります。
あら、今まで紳士だった国定が岩鬼に「ゴリラめ!」とか言いましたよ! 皮がはがれてきてニヤニヤです。
しかも国定さんってば、岩鬼にビーンボールなんか投げちゃってあらあらまあまあ。岩鬼にとっては絶好球なので、パッコーンと打ちました。これで無死一塁。

続く殿馬ちんは送りバントで、山岡さんも打ちました。二塁にいた岩鬼は三塁に走りますが、土井垣が「岩鬼、二塁に戻れ!」と叫んで岩鬼は「なんでやねん!」と言いつつ二塁に戻ります。
なんだかんだ言いつつ、ちゃんと監督の指示を守る岩鬼っていい子だよなあ…いや、当たり前のことなんだけど。こう、初期の里中とか凄かったからさ…。



第97話「岩鬼代走! 再演バックドロップ」

先週のラストでホームランを打ったフォアマンですが、どうもこの試合だけでホームラン三本目なんだそうです。……敬遠しろよお前ら……。
ええと、これで4−5だそうです。

いつの間にやらチェンジになって、岩鬼の打席。また体をグネグネさせて悪球を誘いますが、チェンジアップでタイミングを狂わされてファーストゴロに。
しかし、ファーストがファンブルしたので1塁セーフでした。
ベンチでは、まーた山田と里中がぴっちり密着しております。ほんと、二人の間に隙間がありません。引っ付きすぎです。
そんな彼らを尻目に、土井垣はバントエンドランのサインを出しますが、岩鬼は1塁手の隠し球でアウトになってしまうのでした。

2番・殿馬はバントします。アウトか、と思われましたが素晴らしい俊足でセーフになりました。殿馬って足速いよね。かっこいいぞ殿馬!
3番・山岡さんは「なんとしてでも山田まで回すんだ!」とベースにかぶっていきます。すると頭に思い切りぶつかってデッドボール。なんてことでしょう!
そして、部員たちが駆け寄るのですが…何回数えても5人しか来てません。なんてことでしょう! チームメイトが負傷したっていうのに…!
土井垣は絶対来てるだろうから、部員は4人しか来てないってことか…。
仲根とか来てないぞ…。そんなだから、大学の合格発表のときに山岡さんにドッキリかまされるんだよ。あと石毛も来てないくさかったです。山岡さんをもっと大事にしてあげて! 頑張ってるんだから!

山岡さんは、担架で運ばれて退場していきました。岩鬼が特別代走として1塁に入ります。
1死1,2塁で4番の三太郎に回りました。三太郎はアウトでしたが、岩鬼と殿馬はそれぞれ2,3塁に進みました。
さて、そんなわけで山田の登場です。
1塁が空いているので、徳川は敬遠のサインを出しますが影丸はそれを無視、勝負です。
ものすごい長さの引きを経て、やっと影丸は投げます。

「うおーーりあああ! 山田あああ!」


ぼっちゃんは叫びつつ、背負い投げ投法で投げました。山田はそれをカッキーンを打ちました!1塁ライナーで、判定はフェアです。
殿馬がホームインして同点。続いて岩鬼もホームインしようとします。
「おれが取る! 柔道時代の借りがあるんだ!」
と、影丸は自らホームに入ります。突っ込む岩鬼。中継からのボールをしっかりキャッチする影丸。
二人はもつれ…影丸はうっかり岩鬼をバックドロップします。思いっきり決まってます。岩鬼、頭から落ちてます。しかしバックドロップ決めてる場合ではありません。
影丸ってばなんてうっかりさん! うっかりで済ましていいのかわかんないけど、うっかりさん!

第98話「ほえろ! 栄光ってなんだ」


影丸はうっかりバックドロップの末、せっかくつかんでいたボールをこぼしてしまい、岩鬼はセーフ。控え目に言ってもアホすぎるだろ影丸…! そんなお前が大好きだよ、うっかりさん影丸…!
しかし、これって結論として影丸は野球に向いてない、ってことなんじゃ…。
そんなわけで、ゲームセット。明訓高校の勝利です。

思い切りバックドロップを決められた岩鬼を心配して、里中が岩鬼のもとに走ります。そんな里中に、山田のこのお言葉。

「岩鬼は柔道の受身を知ってるんだ。大丈夫だよ」

…頭からまっさかさまに落ちるのって、受身って言うんでしたっけ…。
適当なこと言いすぎです、山田ってば。
原作ではあっさりしてた影丸さんですが、アニメでは「そんな…そんなバカな…」とショックを受けておりました。
岩鬼が速攻で覚醒し、影丸につかみかかろうとします。それを止めようと、岩鬼の腕にかじりつく里中が可愛いかわいい。

何でか知りませんが…優勝旗盗難の犯人が、明智の元に自首しに来ましたよ。「黒メガネの男に頼まれてやったんだ…!」だそうです。明智は、黒メガネの男・黒田のそばに徳川がいたことを思い出します。
そんなわけでクリーンハイスクールのバスまで走り、徳川を呼び止める明智。

「聞きたいことがあります。優勝旗のことです」


クリーン選手に聞こえるように言いやがりましたこの男。空気読め明智…!
ほら、クリーン選手が何事か、といぶかしげな顔してんじゃん! ばかばか…! 徳川はとりあえず選手を先に帰らせ、明智と話をすることにしました。
明智は、徳川に優勝旗盗難事件について問い詰めます。すると徳川、

「そんなことまでしないと勝てねえほど、おれはボケちゃいねえぜ!」


と怒鳴ります。そうだそうだ、なんか微妙に日本語おかしいけど、もっと言ってやれ! 大体お前、徳川にとっても優勝旗は思い出深いものなのに、徳川が盗難事件に関わってるわけないじゃん…。徳川も安く見られちゃって…。

その頃、黒田はクリーンハイスクールの校長室に乗り込んでおりました。「約束の手数料を払えやあ!」ということみたいです。お金の話はきっちりしないと、ね。
そこに徳川も乗り込んできました。な、なんだろう今回の展開は…。

「おめえたち、高校野球を何だと思ってやがんだ!
おれはなあ、生徒たちを半殺しでしごいてきたが、暴力だけは使ったことがねえ!
でも、今回だけは特別でい!」


と怒鳴りながら、徳川が教頭を殴ったよ…! うわっどうしたの徳じい、かっこいいよ!
怒りに顔を紅潮させながら、徳じいは続けます。

「これは暴力じゃねえ! 生徒たちの怒りの制裁だ!」


そして黒田をボコる徳川。とことんかっこいいです。まあ、暴力は暴力だけどね!
徳川はそのまま選手たちの元に向かい、監督を辞めることを告げます。
「校長のやつ、監督になればうまい酒を呑ませるって言ったのに、まずい酒ばっか呑ませやがる」
という建前にしたようです。原作では、山田への敬遠策を無視したから、だったのにね。
ここでちょっと泣けるのが、クリーン選手たちの反応。

「監督、やめないでください!」
「ぼくたち、夏は勝ちたいんです!」


ガンガン引き止めるぜ、クリーンナイン。ドライに送り出した明訓ナインとはえらい違いです。明訓ズは、後任の心配ばっかしてたもんな…。
そんなわけで、徳川はクリーンハイスクールから去っていくのでした。
グッバイ徳じい…。ええと、次は信濃だっけ? また会おうぜ…!

さて、唐突に明訓の宿に影丸が来ました。山田を呼び出して、
「必ずもう一度、お前たちと戦って勝つ!
お前とはいつまでも、ライバルでいたいんだ!」

なんてアツイことを一方的に叫んで、そのまま走り去ってしまいます。山田はポカーンとしてしまいます。もてる男は辛いね!



第95話「殿馬! G線上のアリアづら」

明訓VSクリーンハイスクール、4−4で迎えた11回裏です。
明訓の打順は殿馬から。殿馬は、プッシュバントで1塁手の頭を超えるヒットを放ちます。
影丸は「取るなー! ファールになるぞ!」と1塁手に叫ぶのですが、打球はライン上で止まるのでした。相変わらず殿馬のやることは漫画です。
殿馬いわく、「ジーッと見つめてアリャッとなる」から秘打・G線上のアリアだそうで…。え、いいじゃん別に「線上」 にかけてるだけで…。
秘打・白鳥の湖のときは、しつこいくらいにBGMに白鳥の湖がかかってたのに、G線上は一切かかりませんでした。静かな曲だからかしら。好きな曲なので、聞きたかったよ…!

無死1,2塁で、3番はキャプテン山岡さんです。山岡さんはバントを試みますが、キャッチャーフライでアウトでした。続きまして、4番微笑三太郎です。
「三振してもかまわん。思い切り振っていけ」と言う土井垣さんと、隣の里中の顔が正直おんなじです。
三太郎は打ち上げてしまってアウトでした。

2死1,2塁のままで5番山田です。
まだ放送時間は半分ほど残ってるのに、山田の登場…。一体どれだけ時間を引っ張るのか、非常に不安です。
長々と客席の応援が映ります。あああ、早速時間稼ぎか…。毎週使いまわしの映像なので、飽きるんだよな…。
今度は、影丸の背負い投げ投法の回想です。ここで、山田がタイムをかけやがりました。
そして、更に柔道時代回想をし、立て続けに影丸が明訓に乗り込んできたときの映像を長々と
えーと、今回で山田の打席終わるのかなあ…。
山田がやっと打席に入りました。この回想ラッシュは「記憶を取り戻したばっかりなので、記憶があふれ出している」という設定らしいですが、そんな言い訳にはだまされませんぜ。
ああもうまた柔道時代の回想だよ。

やっと影丸が投げました。きええええいっ、と背負い投法です。山田は打てません。
ああやっと話が進んだ…と思ったら、また柔道時代の回想が。もういいって! 影丸のバックドロップ投げはもう何回も見たから!

結局、山田は見送り三振でした。
それに15分もかけちゃうアニメドカのミラクル。ドラゴンボールZも真っ青の引きです。

第96話「逆転! フォアマン黒い閃光」

すごいタイトルです。黒い閃光。
それは置いといて、山田が三振してしまったところからです。
「山田が…山田が三振……!」
と、誰よりもショックを受けているのは、我らが里中智です。土井垣が、里中の肩をたたきながら声をかけます。

「山田だって人間だぞ!」


そんなツッコミありますか…!
しかも、里中神妙な顔でうなずいてるし…何だお前ら…。

12回表、クリーンの攻撃は三者凡退でした。そういえば、里中12回投げっぱなし…。だ、大丈夫か小さな巨人…。夏じゃないからスタミナ充分なのかしら。
12回裏になりまして、明訓の攻撃は仲根からです。
「仲根、ゴロを打つんだ!」
と土井垣は指示を出しますが、いやいや仲根はまだ野球経験浅いんだから、そんなこと言っても無理だって…とか思ってたら本当にゴロ打ちやがった! しかもヒット! すげえや!
次は今川。今川はさすがに無理じゃない? と思ったらやっぱりアウトでした。まつ毛が長いだけじゃいかんいかん。

ここで、徳川が
「おれは明訓を倒せる学校を探して、渡り歩いてきた…」
とかなんとか、回想を始めやがりました。いやーん勘弁してええ! ていうかアンタ、秋田製紙の監督になるっつったじゃんよ!
徳川は、クリーンにて影丸に目をつけます。影丸も、「おれは山田を倒したい」と言って、徳川に監督就任をお願いします。
ずっと思ってたんですが、山田を倒したいなら神奈川の学校行けばいいのに…。不知火や雲竜・土門に勝つ自信がなかったんでしょうか。

と、現実世界に戻ってきました。北さんが三振、里中がピーゴロでチェンジです。
13回表、クリーン2番は三振。次は影丸です。影丸は、カッコーンと大きな当たりを飛ばしますが、岩鬼がジャンピングキャッチしてアウトでした。

おおっと、また回想です。
フォアマンが、サンドバッグをボコボコ殴っております。あれ、元はボクシングだったのかしら? と思ったら、おもむろにバットを取り出して振り出しました。意味不明です。
選手ブローカー・黒田がフォアマンのことを、徳川に熱心に売り込んでおります。
徳川は、「ただのでくのぼうじゃねえか!」みたいなことを言うんですが、それにフォアマンは反応します。
でくのぼう、が分かるなんて…相当日本語を知ってるな、こいつ…!
今週まだ一言もしゃべっていないフォアマンが、徳川のボールを打ってみることになりました。おお、何気に豪華エキシビジョンマッチだ。
あ、やっとフォアマンが口を開きましたよ!

「ンヌー。ンヌー。ンヌー。」


大丈夫かこいつ。意味不明すぎです。

「シャラップ、早く投げろ!」


あ、人語しゃべった。一瞬不安になりましたが、フォアマンは大丈夫なようです。
さあ、エキシビジョンマッチの始まりです。バットを構えながら、フォアマンは…

「ホームランだけが、おれのベールボールなのだ!
ホームランだけが! ホームランだけが! ホームランだけが! ホームランだけが! ホームランだけが! ホー(以下略) 」

前言撤回。やはり、フォアマンはちょびっと大丈夫ではないようです。
バット振り回すのはやめて、ひなたぼっことかした方がいいような気がします。
ちなみに、フォアマンは徳川のボールをしっかり打ちましたですよ。
フォアマンは、日本に来た理由をとうとうと語ります。

「ハンク・アーロンのホームラン記録を、日本人(王選手)が破った。だから、仇討ちをする」


…ということだそうです。んで、王選手の高校時の記録を破った山田太郎に勝ちたいんですって。
なんともピントのぼけた仇討ちですが、まあフォアマンがそれでいいんならいいんじゃないかな…。

さて、現実の試合です。
山里バッテリは、フォアマン相手にアウトコース攻めで行くそうです。岩鬼はイン攻めを提案しますが、里中は「監督が考えたことだ」とか言って、その提案をはねのけます。約半年前には、土井垣に反抗しまくってたのにね…! 人間変われば変わるものですね。山田のおかげでしょうか。
そんなわけで、アウトコース攻でフォアマンに立ち向かうのですが、フォアマンは内外両方に対応できるよう、特訓していたのでした。あえなくホームラン。
里中はがっくりうなだれ、以下次週です。

いやー今週はフォアマンがすごかったなー。ンヌーンヌー。


第93話「太郎! 空白の同点スリーラン」

明訓VSクリーンは、0−3のまま9回裏明訓の攻撃を迎え、2死1,2塁。そこに代打・記憶喪失真っ最中の山田が登場です。
ユニフォームに着替えた山田はベンチを出ますが、全く状況を把握しておりません。土井垣が山田にヘルメットをかぶせてあげてて、それが何か可愛かったです。
山田はゆっくりゆっくり打席に入ります。……この時点で、放送開始から5分経過しております。
そしてゆっくり構えます。7分経過。
8分57秒経過したところで、山田は打った打ちました! ホームラン!

時間の使い方がおっとりすぎるわあ!

いくらなんでも、引きが長すぎですドカアニメ…。

ええと、山田はとりあえず打ってみたはいいけれど、それからどうしていいか分からない模様。岩鬼に教えられてベースを回りますが、皆が「同点だ!」「同点だ!」と喜んでいるのを見て、苦悩します。
「何でみんな、こんなに喜んでるんだ…!」
同点や言うてるやろ! 同点ホームランを打ってなお、記憶を取り戻さない山田に土井垣はガックリです。ちょっと涙声になってるのがえろい。

そんなわけで、延長戦に突入しました。山田は、ライトを守ります。
山田のいるところに打たせないために、里中はインコースばっかり打ちます。そしたら、ばっちり打たれてしまいました。それをキャッチした岩鬼が暴投。山田がカバーに入ってないばっかりに、打者は2塁に進んでしまいました。
ここで実況。

「今入りました情報によりますと、山田君は記憶喪失だそうです!」


あーあバレちゃった!(というか、今まで隠し通してたのがすごいよ)そして、実況さんはその情報をどこから入手したのかしら。
大会役員たちが協議した結果、山田の出場にストップがかかりました。土井垣はそれに抗議しますが、役員たちは引き下がりません。
そこに、白衣を着た明智登場。
ああもう、お前は何だってそんなツッコミ所しかないような行動ばっかりするんだよ…! 白衣どこから持ってきたんだよ…。
明智は、「私は山田君の担当医です。彼の出場は私が許可しました」とか、ちょっと調べればすぐバレるような嘘をぺらぺらと語りだします。そんなホラを吹く明智もどうかと思いますが、それで納得しちゃう大会役員は、もっとどうかと思うよ! 明智先生、控え目に言っても悪質です。

で、役員は去って明智先生と土井垣二人になりました。明智先生はご機嫌で白衣を指し、
「どうだ、似合うだろう」
先生、失礼ですが全然似合ってません。ドクターキリコよりも似合ってません。
しかもこの男、白衣は医務室からかっぱらってきたそうです。
お前に優勝旗盗難犯のことをどうこう言う資格はあるのか…!
理由があろうが後で返そうが、窃盗は窃盗!  生徒と殴り合いの喧嘩するわ、優勝旗盗まれるわ、医師って詐称するわ白衣ちょろまかすわ、ロクなことしませんなこの男。
さらに、明智先生の清々しい一言。

「もしバレたら、おれとお前で責任を取ろう」


えっ土井垣も?
いや確かに、野球部監督だし明智が医者のフリしたことも見て見ぬフリしたけどさ…。そこはあんたが1人で責任取ってくれよ。優勝旗盗難されたときは、「私の責任です!」とか言ってたのに、今回は土井垣と連帯責任なんですかい。前途有望な若者を巻き込まんでやってくれよう…。
しかも土井垣、「分かりました!」とか言っちゃうし…。あーあ…。

えーと、そんな感じでなあなあで試合が再開されました。しかし、明智出現に誰もツッコミを入れなかったのがすごい。徳じいとか、明智の顔知ってるだろうに…。
まあいいや。里中は、影丸を4球で歩かせてしまいます。次はフォアマンです。
土井垣さんが「山岡をライトに変えようか…」と思った瞬間、山田はライトでミットを構えてしゃがみます。ハタから見るとすごく笑える光景なんですが、話は飽くまでシリアスに進んでいくのがドカベン流。
そして、山田の脳裏に野球の風景が色々と流れていきます。しかし、それらは全て里中の姿です。こーのスケベ!
土井垣は、山田をライトに据えたまま続行することを決意します。

フォアマンは、パコーンと大きな当たりを飛ばしました。ばっちり山田のところに飛んで行きます。本能的にボールを追う山田は、フェンスに激突しながらもボールをキャッチするのでした。

第94話「激突のフェンス! 記憶をキャッチ」

山田がキャッチした瞬間、2,3塁にいた走者がタッチアップで走り出します。殿馬が素早くライトに走り、ぐったりしている山田からボールを取り、中継の仲根からホームへ。ばっちりアウトでした。しかもダブルプレー!
ここで、目を覚ました山田が一言。

「ホームはアウトか、殿馬!」


山田の記憶が戻った! 最初に呼んだ名前が里中でなく殿馬であることが、ちょっぴり残念なような気もしますが、とにかく記憶が戻りました。
殿馬が、「やったづらー!」と大声を上げて喜んでいたのが印象的です。こんなに全身で喜びを表現する殿馬なんて、後にも先にもここでしか見られないんじゃないかしら。
山田復活に、明訓みんなが大喜びです。里中がさっそく触りに行きます。
あっ、土井垣が山田を抱きしめたよ! いつになく大胆です、土井垣監督ったら。

山田がベンチに入った瞬間、壁にかけられた優勝旗を見て声をあげます。
「優勝旗が! こんなところにあったのか!」
……それはボケでしょうか? 記憶喪失だったときの記憶はないそうですが、それにしても「こんなところにあったのか」はないだろうよ山田…!
ああ、この辺の土井垣がずっと涙声でえろ可愛いです。声優さん、グッジョブです。
客席で、のんきにじっちゃんと明智が笑ってますが…。明智、あんたいつバレるかも分からんのに…。

何だか、いつの間にか11回表みたいです。クリーンの攻撃。
ここで、キャッチャーが山田に。里中がすんごい嬉しそうです。三太郎に気を遣おう、って心も吹っ飛ぶくらい嬉しかったんだね、里中ちゃん…。

山田が復活したからでしょうか、やけにていねいに山田のリードが描写されていました。里中も絶好調です。
「山田がリードすると、里中も生き返った」
とは影丸のセリフですが、皆さん見せつけられて大変ですね。ていうか、誰よりも三太郎が不憫だ…。
んで、絶好調いちゃいちゃバッテリーの前に、クリーン勢はあえなく3アウトでチェンジです。
明訓の攻撃は、岩鬼から。岩鬼は、打席で体をグネグネ動かします。そうすることによって視界がぶれ、球道を正しくとらえることができないから悪球になるんだそうです。
そんなわけで、岩鬼には絶好球です。パッカーンと打ちますが、当たりが良すぎてシングルでした。
御大もよく考えるよなあ…。でも、この辺はまだ平和なネタなので安心して見られますね。ドカスパの、首にテーピングして酸欠状態にとかは、いくら岩鬼といえどヤバイだろ、と思いました。

岩鬼の次は殿馬。秘打の構えをピタッと決めて今回はおしまいでした。


第91話「危うし明訓! 山田はいない」

さてさて、記憶喪失である山田を欠いたまま、千葉県代表クリーンハイスクールとの試合が始まってしまいました。
あ、ここで初めてフォアマンがしゃべったよ!

「やまだいない だげきあらそいできない」


……基本に忠実な、助詞のない「外国人しゃべり」をありがとうございました! 漫画の中の外国人って、助詞は知らなくても熟語は知ってるよね。
山田に代わって、4番キャッチャーとなるのは三太郎です。
「里中ー! リラーックスリラーックス!」
と里中を元気付ける姿がすてきです。ていうか、アニメの三太郎めちゃくちゃ可愛いよ…!(いや、原作の三太郎も可愛いけどさ!)

明訓VSクリーンの試合が始まる頃、山田は病室でスポーツ新聞の自分の記事を読んでいました。
山田は、甲子園の祝勝会の写真に写っている、優勝旗に反応します。
里中と肩を組んでいる、ラブラブ写真にも反応します。こーのスケベ! …と思ったら背景に写っていた、甲府戦で妨害工作を行っていた黒メガネの男に反応したのでした。チッ。ていうか、何で写ってんだ黒メガネ…。

試合の方ですが、三太郎が里中の球を後逸したり、どうもバッテリーの呼吸が合わないようです。まあ、里中は山田じゃなきゃヤダヤダの、わがままなイチゴちゃん(byマジレンジャー)だから…。
影丸が、パコーンと打ち上げました。それを山岡さんはキャッチしますが、三塁ランナー(いつの間にそこまで試合進んでたんだよ…)がタッチアップ、1点先取されてしまいました。
その次のフォアマンはホームラン。あっという間に0−2です。
里中は、「山田はどうなんだ…」と山田が気になってしょうがないようです。

その山田は、病院を抜け出して町を徘徊しておりました。何やってんでしょうね、この人…。
山田はフラフラと、港に向かいます。そこの裏路地みたいなところで、何故にか唐突に優勝旗を盗んだ犯人が待っていました。ああん意味が分からないわ…!
盗難犯は、「お前がクリーン戦に出場しないなら、間違いなくクリーンの勝ちだ!」とご満悦です。
その犯人に、山田は「ぼくのことを知ってるんですね! ぼくが誰なのか教えてください!」と詰め寄ります。そんな山田に本気でビビる犯人。胸中お察しします。アレに詰め寄られたら怖いよな…。
犯人は優勝旗をその場に置いて、逃げてしまいます。おお、優勝旗が戻ってきましたよ。あっけなかった気もしますがきっと気のせいですね!

そして試合。いつの間にやら、0−4とボロボロです。しかも2死2,3塁で打順はフォアマン。控えめに言って最悪です。明訓ナインは皆あせっています。そんな中、殿馬だけがいつもの調子なのでした。

所変わりまして、球場のロビー。明智先生がやって参りました。そこにはあの黒メガネが! 黒メガネは明智先生と目が合った瞬間、逃げてしまいます。そこで明智先生、ビビッときました。

「まさか、陰で選手ブローカーをしているという噂の、黒田では……」


えっそんな展開?
 それ以前に、何でそんなこと知ってるの明智先生…! 黒田も、野球部一切関係ない高校教師にツラ割れてるようじゃおしまいだと思うよ!
そのまま、明智は黒田の後を追います。思わぬところで新展開です。

さて、里中はフォアマンを敬遠します。その模様を、電気店の前でオッサンたちが群がってテレビを見ています。そこに通りかかった山田、画面に映った苦しそうな表情の里中を、がぶりよりでガン見します。こーのスケベ!
「前から…一緒にいた気がする…」
記憶の糸口は、家族ではなく里中…か…。

第92話「返った優勝旗! かえらぬ記憶」

試合は、いつの間にか7回表なんだそうです。フォアマンを敬遠で歩かせますが、次の5番に打たれます。しかし、殿馬のファインプレーに救われ、アウトになりました。
あれっ。ちょこっと徘徊山田が映って、また試合に話が戻ったときにはもう8回裏になっておりました…。は、早いよ…! 甲府戦はあんなに長かったのに…。バランスの悪いアニメだなあ。
とかなんとか文句言ってたら、クリーンの校長と教頭が球場にやってまいりました。
どうやら、センバツ出たさにこいつらが優勝旗盗難を企てたようです。優勝旗盗んでまでセンバツに行きたいのに、試合を見るのは8回表からなのかよ…。いや、いいけどさあ…。
でも校長は、優勝旗を盗んだことを後悔しているようです。

山田がフラフラと球場に到着いたしました。このとき、試合は0−4のままで9回裏を迎えておりました。明訓最後の攻撃です。
この回攻撃は里中から。里中は4球を選び1塁に。次の岩鬼は三振で、その次の殿馬はバントでした。これで1死2,3塁です。次の山岡さんも4球で満塁に。
チャーンスの明訓は、バッター微笑三太郎です。三太郎はパキコーンを打ちますが、フェンスギリギリでアウトになってしまいます。
で、里中がタッチアップでホームイン。なんとか1点を返すも、3点差でしかも2アウトです。

球場でボンヤリしていた山田が、明智に発見されました。明智は山田を引っ張ってベンチに向かいます。
試合の方は、最後の打者石毛が打席に立っております。そのとき、ドカベン名物「ジャストタイミングで降る豪雨」が! 選手たちは、一時ベンチに引き上げます。
そこに山田と明智がベンチに入ってきます。山田の手には、盗難犯が置いていった優勝旗が握られており(良かったね、山田がちゃんと持ってて…これがあのまま道に放置されてたら……)明訓の皆は大喜びです。
あんまり嬉しかったので、思わずベンチの壁に飾っちゃいました。何も知らない人間から見たら、なんて嫌味な奴らなんだこいつってば…。

山田は、降り注ぐ「ジャストタイミングで降る豪雨」に反応しております。思い出すのは、夏の甲子園決勝前日。どっかの勘違い兄弟のせいで頭にケガをした里中が、雨による試合順延に助けられた思い出です。
里中は、思わず山田の前に飛び出します。

「そうだ、あのときのおれだ! 里中だ!」
「雨……君だ、包帯をしていた……」

やっぱり記憶の糸口は、家族ではなく里中のようです。ああもうイチャイチャしやがって…。
だけど、山田は記憶を取り戻すことが出来ません。そうこうしている内に、雨は止んでしまいました。試合が再開してしまいます。
土井垣さんは、考えた末にこんなことを言い出します。

「雨が運命のイタズラなら、そのイタズラにかけてみようと思うんだ。
代打、山田だ!」

これにはみんなビックリです。わたしもビックリしました。でも一番ビックリしたのは、山田のユニフォームがちゃんとベンチに持ち込まれていたことです。何であるんだろう…。


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