重箱の隅を突付くアニメ感想

80話まではこちら


第89話「これぞ殿馬の秘打・黒田節づら!」

明訓−甲府戦は9回裏、点数は相変わらず0−2で明訓が負けております。
明訓の攻撃は、岩鬼からです。山田は、岩鬼に「ベースから離れて打て」と指示します。岩鬼は「それでこそスーパースターや!」と大喜びです。それに対し、三太郎が「そろそろずっこけましょうか?」って言ったのが可愛かった…!
しっかし、岩鬼ってなんだかんだ言って山田の言うことは聞くよなー。そんな感じで、ベースから離れて立ったらど真ん中ボールが悪球となり、シングルヒットです。

2番は殿馬。賀間の投球はクラシックのリズムには合わんづらー、はいいんだけど、何でそこで黒田節が出てくるんだよ…天才の考えることは分からんです。
殿馬は賀間さんの球を、バットの頭でコツンと突きます。相変わらずやることが漫画です。打球はピッチャーゴロなんですが、すごい勢いで回転がかかり、賀間さんは取れません。そんなわけで、ノーアウト1,2塁です。
次の山岡さんは3塁フライでアウト。満を辞して山田の登場です。

あ、今気づいたけど賀間さん帽子かぶってないし。頭が大きくて、帽子が入らないんですかね?(暴言)でも帽子かぶってないキャラって、岩鬼とか雲竜とか賀間さんとか、巨漢が多いですよね。それってやっぱりそういうことなんじゃ…。 影丸ぼっちゃんもかぶってないけど、それは前髪事情だと思うので例外ってことで。

話がそれにそれましたが、山田の打席です。打席に入り、賀間さんと向き合い…ずっと止まっております。何だこの引きの長さは…本塁クロスプレーを来週に回すためか?
賀間さんが投げるのにも、いちいちスローモーションです。
全然関係ないのですが、レビューを書くときはメモを取りながら見ています。マジレンジャーを見るときはいつもあわただしくメモって見て、愉快なセリフがポンポン出てきておっつかないときは一時停止したりしてるんですが、ドカはゆっくりメモっても大体間に合います。この差が時代の差なのか。

あっ、やっと打った! 右中間を破るヒットです。岩鬼、殿馬は立て続けにホームイン。山田も3塁に進みました。
さて、お次は5番・三太郎です。賀間さんがモーションに入った瞬間、山田はダッシュ。さらに、三太郎はバントと見せかけて強打です。1塁後方に飛びました。
山田はホームに突っ込みます。1塁手もバックホーム。山田は頭からスライディングしますが、その際にキャッチャーのレガースに頭を激突させてしまいます。キャッチャーはひっくり返りますが、山田はしっかりベースにタッチしております。
そんなわけで、めでたく逆転しましてゲームセットです。

もちろん、1番に里中がホームの山田に駆け寄ります。かわいい…! でも、帽子かぶってなかったのに画面変わった瞬間かぶってる…。アニメドカそんなんばっかや。
里中がうきうき駆け寄るも、山田はぐったりとして動きません。そして、今まで晴れやかな青空だったのに、いきなり背景が夕焼けに。おいおい何がどうなってんだ。
動かない山田を見て、誰か(土井垣だったかなー)が「担架だ!」と言いますが、賀間さんが「その必要はない」とか言い出しいきなり山田を姫抱っこ。
あーあーあーやっちゃった。これで賀間さんは確実に里中を敵に回したね! 頑張れ賀間さん、里中は見かけによらずすんごい粘着だぜ!

それにしても、不知火といい賀間さんといい、なんで山田が怪我して担架呼ぼうとしたら「その必要はない」とか言い出すのかしら。どう考えても必要ありだろうがよ。山田だって担架で運ばれる権利くらいはあると思う!

第90話「『僕は誰だ?』 さまよう太郎」


賀間さんに医務室まで運んでもらった山田は、頭に包帯を巻かれて寝ております。
そして山田は目を覚ますのですが…寝てるときと起きてるとき、顔が全く一緒で意味が分かりません。
「ここはどこだ…?」と言いながら頭を押さえる山田に、さっそく里中が触りに行きます。山田関連になると素早いよね、里中ってば。
山田はがっつり記憶喪失(ベッタベタで最高だね!)になっているので、自分の名前も何も分かりません。
皆が必死に名前を教えますが、山田は「山田…? このおれが、山田太郎…?」と実感が湧かないご様子。
里中のことも覚えていません。なんてこった! 岩鬼が「わいのことは覚えてるやろ?」と聞きますが、山田は「きみは何で葉っぱをくわえてるんだい?」と返します。
…原作では「しかしきみ、すごい顔してるな」という物凄いセリフだったのにね! さすがにやばいと思ったのか、差し替えられておりました。

しびれを切らした土井垣は、山田を引っ張って球場に連れて行きます。
球場の前で、仲根と三太郎がしゃべってた…! 意外な組み合わせです。仲良しさんなのかそうなのか。
球場ではクリーンハイスクールが絶賛試合中で、野球を見せて山田の記憶を呼び覚まそう、というのが土井垣の目論見です。
わびすけが山田に話しかけてきますが、記憶喪失のことを知られたくないので殿馬が追い払います。わびすけ、いちいちかわいいなー。
山田はキャッチャーとフォアマンのホームランを見て、何か感じるものがあったみたいですが、結局何も思いませんでした。

宿に帰ると、じっちゃんとそれと何故か明智がやってきました。そういえば、明訓の野球部の顧問って誰なんだろう…。明智じゃないよな?
しかし、じっちゃんを見ても山田は何も思い出しません。「おにいちゃんのバカバカー」って山田の腹をポコポコ叩くサチ子が可愛かったです。

岩鬼が山田を宿舎の外に放り出し、ミットを投げつけます。
「わいの球を受けてみろー!」
と言って、ボールを投げます。すると、山田はちゃんと構えて取りました。周囲は、「やっぱり野球のことは覚えているんだ!」と大喜びですが、わたしはそれより岩鬼がど真ん中を投げたことにびっくりだよ…!
しかし、山田は体がキャッチングを覚えてるだけで、野球のルールそのものは覚えていません。

なので次は、里中が投げて打てるかな実験です。ストレートだと打てますが、カーブは打てません。「次はカーブだ!」と宣言しても駄目です。何度やっても変化球が打てません。
じっちゃんは「カーブがどんな変化球か忘れてるんじゃ…!」と言ってますが、打者って投手が投げた瞬間に「おおっとカーブだカーブはこういうふうに曲がるからこうやってバットを振るんだ!」とか考えながら打つもんなのでしょうか。反射的に打つもんなんだと思ってました。

里中の変化球を何度も何度も空振りする山田は、「どうしてこんなことしなくちゃいけないんだ!」と苦しみだします。そこに里中が駆け寄ります。

「おれが悪かったよ…もう何も思い出さなくていい!」


どうよこの愛は。
里中ちゃんてば本当に山田が大好きですね!

宿に帰りますと、山田に優勝旗盗難犯から電話がかかってきました。
「明日の試合には出るな。そうしたら、優勝旗は返してやるよ」
とのこと。しかし、山田は「優勝旗ってなんだー! 明日の試合って何だー!」と、更に苦しむのでした。

つうか、みんなもいきなり山田にミット持たせたり打たせたりする前に、「山田太郎ってこんな人間なのよ」ってことを教えてあげようよ…。試合中で時間ないのも分かるけどさあ!



第87話「ゆらぐマウンド! くずれる里中」

ええと、7回表だそうです。甲府の攻撃から。
里中は限界までイライラしてるので、山田の「しまっていこう!」にも黙ってうなずくだけです。相当危険であることを察知した山田は、里中のところに走って「落ち着け、賀間さん以外は打たせても大丈夫だ」と言って触りまくります。どんな時でも、里中を触ることだけは忘れません。
その頃、土井垣は観客が甲府応援ムードであることに対し、
「これもあの黒メガネの男の差し金では…」
と疑います。気持ちは分かりますが疑心暗鬼になりすぎです。頼むから試合に集中して下さいよう…。

さて、賀間さんの打順が回ってきました。客席からの甲府応援大コールもあり、里中は完全に賀間さんの気迫に呑まれてしまいます。
そして、低目を要求されてるのに高めを投げてしまう里中。カキコンと打たれ、3塁まで進まれてしまいます。
それから、打者が1人終わるたびに山田が里中のところに走ります。愛だ。里中は本当に愛されてるなあ。

何番かの打者が、3塁ゴロを打ちました。岩鬼に任せればいいのに、里中が飛び出してきて取ります。しかし、ホームも1塁も間に合いません。1点を追加されて0−2になってしまいました。
「いかん…里中は、完全にナインへの信頼感をなくしている」と、土井垣は心配します。
そして、殿馬も「里中、無理すんなづら」と声をかけます。殿馬が声をかけるなんて! よっぽどよ!

いつの間にやらチェンジで7回裏です。明訓の攻撃は殿馬から。賀間さんは殿馬の飄々さにつられ、4球で歩かせてしまいます。次の山岡さんはピーゴロで、山田はパチコンと打って2塁打に。
「さすがだな、山田。これ以上のバッターはいない!」
と、わびすけもベタ褒めです。はじめてわびすけをみたとき、肌の浅黒さに度肝を抜かれましたが、だんだん見慣れてきました。わびすけ可愛いです。

えーとですね、ぶっちゃけこの回あんまり書くことがないです…。
あ、でもここだけは皆さん覚えておいてください。ラストシーンです。

8回表、甲府の打者はまったく打つ気なしです。バットを逆さに持ったりして、里中を挑発します。まんまと挑発に乗った里中、ストライクが全然入りません。4球で歩かせてしまいます。その次も4球。
ここで嶋中(と呼ばれてるけど今川でした)が審判にピッチャー交代を告げに行きます。里中大ショック。
この回はここまででした。

第88話「冒頭岩鬼のストライク!?」


はじめは前回分のおさらいですが、相変わらず全然話が違います。
あ、ここでちょっとびっくりした影丸のセリフ。

「どうしたどうした。しっかりしろよ、小さな巨人ちゃん」


小さな巨人ちゃん、ときたか! いやあ、びっくりしました。
ええと、話を戻します。打者がバットを逆さに持ったところで、

里中「なめるな、このー!」(と言いながら投球)
山田「待て、里中! サインはまだだー!」


なんていう、前回はなかったバッテリーのやりとりが。そして、このシーンの里中の顔がひどい…ひどすぎる…。思わず携帯で画面を写して友人に見せたところ、「小学生が描いた絵みたい」「これはおざなりすぎるだろ…」「こんなんでいいの?」などのお言葉をいただきました。そんな作画。
んで、前回は嶋中と呼ばれてる今川がピッチャー交代を告げにきましたが、今回は土井垣さんが交代を告げます。もう何がなんだか。

ピッチャー里中に代わり、岩鬼。里中は3塁を守ります。このときの里中の後ろ頭が刈り上げでした…違っ…!
岩鬼がメインになると、あからさまに時間稼ぎに入るのであんまり嬉しくないです。岩鬼好きなんだけどなあ…。今回もゆっくり投球練習、足場慣らし、ボールに文句付け、「正美はやります、お母さま!」と演説、などなど…たっぷり時間かけてくれました。

里中「岩鬼、ど真ん中に決めてやれ! どうせ打てやしない!」
岩鬼「じゃかあしい! おどれにそんなこと言う資格ないわ!」

たまに、岩鬼って核心付いて来ますよね。
そんなこんなで、岩鬼はいつものごとく4球続出で、あっという間に1アウト満塁です。山田はここでタイム。
さあ、ここから山田の鬼畜ぶりがどんどん顔を出して参りますよ…!

「打者がな、葉っぱの球なんか片手で打てるって言うんだ。岩鬼、かまわん。ぶっつけろ。当たったとしても、ゲーム上のことだ。しゃーないですむ。

……気ーはやーさしーくて、ちーからもっち♪

思わずそんなフレーズが頭をよぎります。
岩鬼はその気になり、ビーンボールを投げようとしますが如何せんノーコンなので、ど真ん中にバシバシ入ります。さきほどのセリフは、それを読んでの演技なんですが……こ、こわいよう。
鬼畜王の山田さんは、次の打者にもぶつけるよう指示します。しかし、この打者は全力でベースにかぶってきます。なので、打者を狙うとくそボールなってしまいます。山田はここで再びタイム。打者が謝ってきたので、もうぶつけるのはやめようという提案です。

「おれのミットめがけて投げてくれ。やっぱり、お前が投手だと楽でいいよ」
「コノコノ、お世辞ぬかすな!」
「おいおい、おれはお世辞なんか言ったことないよ!」

息をするように嘘をつく男・山田太郎。気ーはやーさしーくて、ちーからもっち……。
いけしゃあしゃあ、とはこのことですね。山田が怖いよう…!
このやりとりを聞いていた殿馬は、「山田は岩鬼の操縦がうまいづら」とベタほめです。殿馬ちゃん、もっと物事の本質を見ようよ…!
そして里中は、
「まったくだ。あれほどの男がいながら、おれは何てピッチングをしてしまったんだ…!」
と、よく分かりませんが光の速さで自らの行いを反省しだしました。あの山田の芝居を見て、一体何をどうやって自分を省みたんでしょう。

山田は、ホームから大分横に離れたところで構えます。岩鬼はミット目がけて投げますが、ノーコンなのでど真ん中になる、という戦法です。で、チェンジになります。
次もサクサクとアウトになって9回になったところで終わりでした。得点は依然0−2です。
いやー、今回はとにかく山田が怖かったです。


第85話「敵はスタンドにあり!?」

賀間さんのプッシュバントホームランからおさらい。土井垣可愛いなあ。
呆然とする里中に、山田・岩鬼・殿馬が駆け寄ってきます。
岩鬼「わいが取り返したるから、気にすんな!」
ああ岩鬼やさしい…。山田は里中をベタベタ触って慰めます。殿馬は何も言わないけど、そこにいるだけで安心するというか…ああ殿馬好きだー! それにしても里中ってば愛されてるなーニヤニヤ。

気を取り直して、里中はポンポンとアウトを取ってチェンジになりました。
2回裏、明訓の攻撃は4番山田から。イライラするくらいゆっくり溜めて…山田打ったーバット折れたーバックネットファール。
岩鬼に金属バットを借り、再度賀間さんのボールに挑みます。打ったー。ライトスタンドに入った…と思いきや、観客が打球を手ではじいて、ボールが下に落ちました。結果は2塁打。
土井垣は思わず飛び出しますが、監督の抗議は認められていないし、スタンドの客は手には当たっていないと主張したため、判定は変わらず。土井垣さんは心中でブチ切れつつ、スタンドに目をやります。山田のホームランボールをはじいた、影丸と不知火パパを足して2で割ったような客がにやりと笑います。

「あの黒メガネの男が、山田の打球を叩き落したんだ。あれが、負けろと電話してきた男では…?」

黒メガネときました。さすが70年代。
ぐるぐる悩みつつ、土井垣は無意識の内に帽子に手をやります。帽子に触るのは強打のサインらしく、三太郎はパコーンと打ちますが、ファールでした。それを見て、血相変えて飛び出す土井垣さん。

「何やってるんだ!」
三「やだな、だって帽子を触ったじゃないですか」
「おれは帽子を触ってなどいない!」

土井垣さん、清々しいまでの逆ギレ。部員たちも大変ですね。
とにかくここはバントなんだそうです。三太郎、次はバント。三太郎はアウトになりますが、山田は3塁セーフ。1アウト3塁です。
次の打者は石毛です。賀間さんは、スクイズはないと見てど真中に投げます。その瞬間、山田がスタート。明訓チャーンス! 
ですが、突然石毛の目に強い光が差し込み、石毛の目はくらんでしまいます。そんなわけで空振り。あえなくスクイズは失敗してしまいます。

石毛「センターの客席で…光ったんだ、何かが…」

あんまり石毛の声を聞く機会がないので、何だか新鮮です。
土井垣がセンターの客席を見ると、そこにはさっきの黒メガネが。鏡で太陽の光を反射させて石毛に…という、小学生のときを思い出す懐かしい嫌がらせを行っていた模様です。流行りませんでしたか、そんな嫌がらせ。うちの地域だけでしょうか。大流行でした。
それはさておき、石毛だったらそんな妨害しなくても打てなかったんじゃあ? なんてひどいこと思ったりもします。だって石毛だし…。いやほら、石毛は守備で活躍してるし…!
黒メガネは、何故か徳じいと談笑しております。「仲間か!?」と土井垣が動揺したところで、チェンジになりました。

第86話「砲丸投法! 重いその差1点!」


3回表の甲府の攻撃は、里中が「甲子園で優勝した明訓が、1回戦で負けてたまるか!」と燃えてる内に、いつのまにやらチェンジになっておりました。
3回裏は、仲根・北・里中凡退でこれまたアッサリアウトです。

4回裏、里中はマウンドに向かいますが、段々イライラしてきているようです。そこに、すかさず恋女房・山田がフォローに走ります。

山田「重さじゃないだろ? 速さで勝負するんだろ、小さな巨人は」
里中「……うん」

いいムードですが、里中は変化球投手なんじゃ…。でも、「うん」とか素直に言っちゃってる里中が可愛いからあんまり気にしないことにします。
この回、甲府は里中の球を全然打てません。それを見た、影丸さん家の隼人坊ちゃんのお言葉。

「里中は、スピードだけだぜ」


だから、いつの間に里中は速球投手になったんだよ!
 小柄で速球投手になれないから、アンダースローに転向して変化球投手になったんじゃなかったのか…!
そんなこと言ってる間に、賀間さんの打順になりました。前回と同じく、バントの構えです。しかし、今回は三振。

山田「ナイスピッチング、里中!」
里中「小さな巨人さ!」

ええと、寒いなんて思ってません、思ってませんとも…! 山田はやっぱり里中に触りまくってます。
チェンジになり、明訓の攻撃ですが岩鬼・殿馬・山岡も凡退してしまいます。
さっき山田に褒められて上機嫌だった里中が、またイライラしてきました。

「負けてたまるか…野球に転向してきたばかりの奴に、負けてたまるか! おれは、小さな巨人だ!

だから、自分で小さな巨人とか言うなってば…。
ええと、何かいつの間にか5回裏だそうです。山田から。山田は打ちますが、3塁ファールでした。それを賀間さんがベンチを粉砕しながらキャッチ(山田といいこいつといい、何でベンチを壊すんだ)し、アウトになってしまいます。三太郎と石毛も凡退。チェンジです。

会場は、甲府学院応援ムードになってきました。日本は判官びいきですもんね。
里中の頭に、どんどん血が上っていきます。この子のこういう、短気で怒りっぽくイライラすると周りが見えなくなる青さも大好きです。

山田「里中、声援には甲子園で慣れてるよな」
里中「当たり前だ! 甲子園で優勝したんだ!」

ああ、里中はもう限界のようです…。それを証明するように、ストライクが入らなくなってきます。イライラが頂点に達した里中は、打者にボールをぶつけてしまいます。
ノーアウト1塁。会場からは、「里中交代!」の大コールです。里中はその野次に呑まれ、グルグルし出してしまいます。痛々しい…!
続いての打者はバントしますが、めっちゃ鮮やかなダブルプレーで一気に2アウト。次はフライで、殿馬が飛びついてキャッチ。あっという間にチェンジです。

明訓の攻撃は、7番から。7,8番と凡退し、里中に打順が回ってきます。
里中は、「くそう、おれが打ち崩してやる!」と意気込みますが、何だかんだでボールを選んで4球。1塁へ。
次の打者は岩鬼です。里中は、2塁盗塁をします。危ないところでしたが、送球がそれてセーフ。そのスキに、里中は3塁に走ります。完全に暴走です。
何が何でも点を取らなければ、と必死になっている里中は、スライディングで3塁手のボールをこぼさせ、セーフをもぎ取りました。
しかし、その直後岩鬼がアウトになってしまい、チェンジ。里中は走り損でボロボロです。

里中「岩鬼のやつ…!」

…というドキドキなところで以下次週、でした。



第83話「賀間さんが犯人!? 脅迫電話」

旅館にて、山田に電話がかかってきます。出てみると、優勝旗盗難事件の犯人からの電話でした。
「甲府戦で負けろ。でないと、事件を公表するぞ」
という用件でした。この電話が終わった後、山田は何故か自分家の近所にある床屋に電話をかけます。
んで、 床屋に「サチ子に伝えてください」と伝言を託します。それを聞いた床屋は、サチ子にその伝言を伝えます。そしてサチ子は明訓高校まで行き、明智先生にこう言います。
「お兄ちゃんが、銚子に電話して欲しいってさ!」

…明訓高校に直接電話するわけにはいかんかったんか、山田よ。
何でまた、こんなややこいことを…。明訓にも電話くらいあるだろうて!

電話を終えた山田は、土井垣さんを探します。三太郎に聞いてみると、「風呂にでも行ったんじゃなーい?」とのこと。
すわ土井垣の入浴シーンか、と身構えたんですが、風呂場に土井垣さんはいませんでした。チッ。(本能に忠実に生きようと思う)アニメの土井垣さんは、頑なに脱がないなあ。
山田が旅館から出ると、道を歩いている土井垣さんを見つけました。脅迫電話がかかってきたことを伝えます。話し合いの結果、その電話は二人だけの秘密にしよう、ということになりました。
つっても、翌日の夜にさっさと皆に話すんですけど!

えーと、翌日。新聞に山田の記事がデカデカと載っていて、里中が自分のことのよに大喜びしております。めんこいです。
そして、みんなで甲府の練習を見に行きます。土井垣さんは、昨日の電話の犯人は賀間さんじゃないか、と疑います。

土井垣的理由:「おれは山田に打たれない」とか自信満々なのはおかしいから。

えーと……土井垣さん……な、なんて言ったらいいのかなあ…。いいじゃん、自信持つくらいさあ…。
山田はそれに対し、「賀間さんは、そんなことする人じゃありません!」と友人をかばいます。まあ、山梨からわざわざ歩いて(いや、賀間さんの経済状況じゃ、旅費出せないと思うので…)神奈川まで来て優勝旗盗むなんてバカバカしいわな。
土井垣さんは、「お前の友人を悪くは言いたくないが…」と言いながら、「賀間が犯人なら〜」というセリフを何度も何度も言います。なかなかに粘着です。
これはアレか、これまでないがしろにされていた土井垣の逆襲なのか。
小さいところでちくちくと仕返しをする土井垣さん。でも、多分山田は全然こたえてないと思うよ…。がんばれ土井垣さん! わたしは君を応援してる!

あ、賀間さんが球場に来ました。でも、全然練習しません。相変わらず黒コートを着ています。
山田は「あのコートに秘密がある、と見た…!」と見抜きます。が、山田でなくても真っ先に怪しもうよ…あからさまにおかしいじゃん!
結局、賀間さんは、突っ立ってるだけで何もしませんでした。

赤城山の国定くんが、山田を土手に例えてておかしかったです。微妙なライン突いて来るなあ…土手、かよ。まあいいや、わびすけ可愛いし!

第84話「センバツへ! 関東大会開幕」


サチ子が銚子にやって来ました。以前賀間さんにもらった、真っ赤なワンピースを着ております。な、何の伏線だこれは…。
里中がサチ子の服を、可愛いと褒めてるのにびっくりです。この男にそんな甲斐性があったなんて。
しかし、北さんに「なあ? 北」とフランクに話を振る辺り、ああやっぱり里中は里中なのね、という感じです。
ついでに、里中はサチ子に「今日こそ、山田のミットに速球をバシバシ投げるぞ!」と言います。
今日こそ…? 何で今日こそ、なんでしょう。今まで、投球練習の相手が三太郎だったんでしょうか。そんな小さいところくらい流せよ、と自分でも思います。

さあ、関東大会1回戦、明訓VS甲府学院の試合です。
……と思ったら、試合前に甲府の応援が延々……ノックも延々……。今日は「引き」の日でしょうか。
賀間さんは、相変わらずマントです。それに、里中が反応します。

「何だ、あのマント…!」

今までずっと着とったやないか!
 山田が「秘密はあのマントにあり」とか言うとったやないか!
里中、ピント外しすぎです。でも許す。可愛いから。
そうだ、今までずっと気になってたんですが…アニメの土井垣さん、たまーに眉毛が発生するんですが…。
土井垣さんはビバ眉なしだと思っているので、眉毛が生えると落ち着きません。
それと、フォアマンが登場してもう4週目くらいだと思うんですが、頑ななまでに一言もしゃべりません。カタコト日本語の声優さんが見つからなかったんだろうか…。いいじゃん、千葉繁さんで…。
ちなみに千葉さんは、山岡さんの声をやってらっしゃいます。その外、観客とか敵校選手とかその辺のチンピラとか、名前のないキャラは大抵千葉さんです。
恐らくまだ新人だったんだろうなあ。困ったら、とりあえず千葉にやらせろ、みたいな感じだったのかなあ。

すみません、話が大きくそれました。試合開始です。
甲府が先攻みたいです。里中は絶好調で、あっちゅう間にチェンジになります。
甲府の先発ピッチャーは賀間さんです。さあ、賀間さんがコートを脱ぎます。
賀間さんは、コートの中で巨大なダンベルを両手に持ってます。どう見てもそのコートの中には納まらんだろうよ、と思うくらいのビッグサイズです。
賀間さんは、ダンベルを持ってずーっと腕力を鍛えていた、というわけです。こわいよう。

そんなわけで、1番は岩鬼です。岩鬼は打ちますが、ボテボテな当たりでアウトでした。
2番の殿馬もあっさりアウトになります。賀間さんの投げる球が、鉛玉に見えるとのこと。それくらい重い球なんだそうです。
山田が「あのにぎりといい、フォームといい…砲丸投げだ」と言うんですが…砲丸投げのフォームってこんなんでしたっけ。
山岡さんもピッチャーゴロで、アウトになりました。チェンジです。

甲府の攻撃は、4番の賀間さんから。賀間さんは、さっそくバントの構えです。
プッシュバントで打つんですが、これがぐんぐんのびてホームランになってしまいます。んなアホな…!



第81話「昨日の友は今日の敵」

〜前回までのあらすじ〜
ドカ史上最弱のヒキを持つ男・土井垣が明訓の監督になった瞬間、優勝旗盗難事件が発生。
とりあえず明訓はその事件を見なかったことにし、関東大会に出場することに。そんなことは全く知らず、山田と里中は相変わらずイチャつきっぱなしなのだった…。

ということで、今日も感想行ってみましょう。
今日も作画がキレイです。ど、どうしたんだ…これで3話連続くらい作画がキレイだよ…。後できっと揺り返しがくるに違いない…。

夜、合宿所にサチ子がやって来て、山田に服を届けます。それと入れ替えに理事長がやって来て、「出場辞退にならなくてよかったな」と、ついついポロリしてしまいます。
山田は「出場辞退って何のことですか!」と理事長に詰問します。しかも、何故かそこに岩鬼も加わって、なおかつ明智先生まで出てきます。何だ何だ、えらいにぎやかだなオイ…。
こんだけ大勢でワイワイやってたら、他の部員も気付きそうなもんですけどねえ。
明智先生は、盗難事件のことを2人に説明します。事件当日、自分が宿直であったことも。
そこで岩鬼がブチ切れ、明智先生と決着をつけることになります。
理事長と山田、止めろよ…。お前らが止めずに誰が止めるんだ…。

そして、岩鬼と明智先生はグラウンドにやって来ます。明智先生は、
「殴りたければ殴れ!」
と、なんとも少年漫画らしいセリフを吐いてくださいます。しかし岩鬼がいざ殴りかかると、人間離れしたハイジャンプで攻撃をかわし、挙句
「お前がここで殴ったら、土井垣の苦労が無駄になるぜ!」
などとのたまいます。どないやねん。
で、ここになってようやく山田が岩鬼を止めに来ます。2人は、土井垣さんの会議でのダダこね…もとい頑張りを聞き、おとなしく合宿に帰るのでした。

合宿に帰った瞬間、ナインみんなに盗難事件のことをダダ漏らす山田。
あああ土井垣の苦悩が、どんどん砂のように流れていくよ…。
とりあえず、ナインの総意「盗難事件なんかに負けないで、関東大会がんばるぞ!」という感じでした。
それを扉の向こうで盗み聞いていた土井垣さんは、「やはりこいつらは、信頼できる連中だ…」と感動するのでした。山田があっさりゲロっちゃったことは、別にいいみたいです。
あと、原作では「やはりこいつらは、おれの身も心も捧げていい連中だ」(ウロ覚え)だった気がするんですが、何かアニメの方がちょっとランクダウンしてる気がします。
それとも、「身も心も捧げていい」に対してアニメスタッフが「あんた恋する乙女やあるまいし、何言うてますのん」とか思って変更したんでしょうか。ちなみにわたしは、ちょっぴりそう思ってました。

えーと、そんな感じで結束を固めた明訓ズは、関東大会のために銚子入りいたします。
旅館にて、不必要なまでに密着してスポーツ新聞を読む山里。その記事では、赤城山高校(群馬代表でしたっけ…?)の国定が大注目されておりました。
…あ、そうなんだっけ。いや、だって国定って…じ、じ、地味…ですやん…? ドカスパで出て来た時、正直「何故お前が…」と思ったものです。
さておき、高校時代の国定の戦歴は華々しいです。スイッチヒッターで、予選でサイクルヒットをやってのけたそうです。ドカスパでは、「何の特徴もないが、勝つ。それが特徴かな」なんて悲しい自己紹介をして、読者の涙を誘ったものですが…国定にも春があったんだね! やったね国定!

土井垣監督が抽選会に行ってる間に、山田と里中は赤城山高校の練習を偵察しに行きます。
国定、ボッコボコ打っております。まさに人生の春です。頑張れ国定。わたしは君をにわかに応援することにするよ!
赤城山には、スイッチピッチャーもおりました。それを見て、山田は「わああ!」と物凄い声をあげます。

「わびすけだ!」

赤城山のスイッチピッチャーは、中学時代おなじ柔道部だった、わびすけこと木下次郎でした…ってことよりも、山田の顔から幾筋も汗が流れ落ちてるのが怖いよう…。汗かきすぎだよ…!
ここでちょこっと、山田がわびすけのことを回想するんですが…その絵がおかしかったです。
その絵は、わびすけが山田に柔道着を差し出し、山田が赤面している、というもの。
何で山田、赤面してんの…?  すんごいラブコメチックな構図でびびりました。

そんなことより、わびすけが何か可愛いです。柔道編よりも、可愛さがぐんとアップしてる気がします。
山田は「わびすけくん!」と声をかけますが、「練習中は、相手校の選手とは話したくないんだ」と振られてしまうのでした。
そこに抽選会から土井垣が帰ってきて、甲府学院に賀間さんがいることを山田に伝えるのでした。
影丸・賀間・わびすけ。元柔道トリオがここに集合した瞬間です。
その全員が、結果としてプロ入りしちゃうのが恐ろしいですよね…。

82話「生涯のライバルだ! 山田太郎」


冒頭は、柔道時代の山田VS賀間さんのを長々と回想してくださいました。

球場では、明訓が練習しておりました。
そこに、賀間さんがやって来ます。黒いコート(初め、雨合羽だと思ってたことは内緒です)を着込んでおります。そして、山田の打撃練習を見てニヤニヤしてます。怖いよう。
記者たちがこぞって山田様を褒め称えるのですが、賀間さんはそこに割り込んできます。
「おれなら、山田をおさえられる!」
そんな賀間さんの自信よりも、 原作では土井垣さんがスタンドでいきなり生着替えを始める、というウフンアハンなシーンがあったのに、アニメではカットされていたことが気になる…。
6歳女児の全裸はよくて(本当にしつこいよわたし…)17歳男子の着替えはNGなのか…クッ…。

明訓の練習にて。いつのまにか打撃練習は終わったらしく、山田は里中と投球練習をしています。その側で、ノックをしている部員の中に山田がいます。

ええっ山田が2人いるよ!?


山田が2人もいたら、弁慶高校にも負けないんじゃない? …というのは冗談で、多分どっちかが三太郎だったんだと思います。完全に見分けつかなかったけど。投球練習の方が三太郎、だったのかな…?
だから、そろそろ三太郎と山田を描き分けてやってください、ってば…。

ここで唐突に、賀間さんの長い長い回想が始まります。

えーと、春くらいの話だと思います。
賀間さんは酒屋で働いているのですが、その配達途中に不良(古きよき時代の素敵な不良でした)にからまれている兄妹を見つけました。
不良の1人が「しゃらくせえ!」と言いながら自転車のチェーンをぶん回し出したのには、ちょっとわたくし感動してしまいました。何か、やたらとコマ数と時間をかけて、賀間さんは不良をのしていきます。

その場はそれで収まったのですが、不良さんたちはどうやってか賀間さんの職場を突き止め、嫌がらせをしに来ます。おっしゃ、警察に通報しろ! と思ったんですが、賀間さんは店に迷惑がかからないように、サッサと店を辞めてしまいました。…あの、通報…。
そして、賀間さんは学校にも行かなくなり、ヒッキーになってしまいます。
そこに颯爽と、甲府学院の理事長が訪ねてきます。理事長は、賀間さんが働いていたお店の旦那さんの旧友で、賀間さんを柔道部に招きたいんだそうです。しかも学費免除! すげえ!

そんなわけで、賀間さんは甲府学院に入学します。しかし柔道部の部員たちはやる気がなく、賀間さんも段々いやんなってきます。
そんなとき、ラーメン屋だか定食屋だかのテレビで、甲子園の決勝戦の模様を見かけるのでした。
テレビに、決勝戦のときの映像がそのまんまはめ込んであるので、効果音(キュッピイイ! とかそういう、自然界では有り得ない音含む)は鳴るわ山田がアップになって「岩鬼ー! 取るなー!」って叫ぶのが聞こえたり…凄いテレビ中継ですね…。
それを見て、賀間さんは店を飛び出し、アハハハと笑いながら「山田! 山田!」と叫びつつ走ります。
こわ…っ! 山田を追っかける男って、変なのばっかりですね。
そんなわけで、賀間さんは野球に転向したのでした。

長い回想がやっと終わり、賀間さんは現実世界に戻ってきます。
賀間さんは港で海を見つめながら、
「幸子、お兄ちゃんは勝つ!!」
と絶叫します。そこにたまたま山田が通りかかったのですが、賀間さんが怖すぎて声をかけることができないのでした…。