第161話「明訓! 甲子園連覇に赤ランプ」 武蔵坊の腕のラインがなかなかエロスですなあ。 ……などと、煩悩から入ってみました。きりんこの頭は常に、そんなようなことでいっぱいです。ヒトとして終わっている。 それはさておき、明訓VS弁慶の試合でございます。1回表に山田の先頭打者ホームランが出て、1-0で現在は1回裏。打者は武蔵坊です。 武蔵坊の打球はサードフライ…なんですが、岩鬼はお母さんを助けてもらった恩が頭の中でグルグルして、思わずエラー……と思いきやファウルでした。 土井垣さんがベンチから、「山田、岩鬼を呼べ!」と叫んでたんですが、山田は岩鬼を呼ぶことなくゲームに戻りました。 監督、ベンチでポツーンです。か、かわいそうに…! その次の武蔵坊の打球はサードライナー。今度はきちんと自分を取り戻した岩鬼が、横っ飛びのファインプレーでがっちりアウトに取りました。 場面は飛んで3回表。明訓の攻撃は1番山田から。ここはストレートのフォアボールで 山田出塁。しかし、ピッチャー義経は笑っております。 続く殿馬は送りバント。山田は鈍足なので、セカンドでアウトにすることも可能だったんですが、義経は敢えてファーストに投げて殿馬をアウトに。 1死2塁となりまして、3番山岡キャプテンが登場。山岡さんは良い感じのヒットを打ち、山田は楽々ホームイン……と思いきや、間に合わずアウトになってしまいました。 昔のアニメだからってこともあると思うんですが、このときの山田が本気遅くてなあ……! 競歩でももちょい早いぜ、みたいな……! じっちゃん「みじめすぎるほどのあの鈍足が、命取りにならなければいいが……」 そ、そこまで言うこともなくない? みじめすぎる、て……。 じっちゃんは、なかなかに厳しいお人です。 4番岩鬼は、ど真ん中を3球もらって順当に三振。これでチェンジになります。 山岡さんがベンチに戻りながら、 「岩鬼が4番じゃ、いくらランナーをためても点が入らん」 と、心の中でボヤきます。そしてその瞬間、土井垣さんのオーダーが如何にやらかしてしまってるか、ということに気付くのでした。 「義経の予告投球は、1番山田を狙った作戦だったんだ! はめられた!」 と……。山田がランナーに出ても、返って来れないですからねえ。 ……すいません、これに関してははめられる方が悪いです。 予告投球する方もする方ですが、たった1球のためにオーダー変える方も変える方ですよ! 1番に山田を持って来るくらいなら、その最初の1球を如何にして悪球にするか、ってことを考えた方がまだ建設的だったような……。 とはいえ、そういう風にオーダーを組んでしまったものは仕方ありません。 試合の方はいつの間にか、また武蔵坊に打順が回ってきてました。しかも、12球も粘られているらしいです。 そんなとき、セカンドから殿馬が 「ど真ん中のストレートにしろづら!」 と声をかけます。それを受け、山田は里中にサインを出します。 山田「危険は覚悟だ……嫌なら首を振れ」 里中「誰が振るものか! やってみようじゃないか」 ご馳走様でした。 さて、里中は振りかぶり、オーバースローで投げます。ボールは、ど真ん中のストレート……と見せかけて、フォークでした。 完全に裏をかいたと思われましたが、武蔵坊は体勢を崩しながらもそのボールをミート。 里中は思わず「そんな…!」と声をあげますが、打球は殿馬がジャンピングキャッチ! かっこえええー! 殿馬のそんな男前丸出しのファインプレーにも、山田の表情は冴えません。 山田「完全に裏をかいたのに……。もう、もう武蔵坊を攻めるボールがない……」 攻守ともに行き詰ってしまう明訓なのでした……おおお……。 更に場面は飛びまして、何回か分かりませんが里中の打順になりました。 里中ってば腕ほそっこいよなあ……めごすぎであるよ。 でもってこの子、通算打率3割2分だそうです。すげえ……! 里中はセーフティーバントで出塁しました。 武蔵坊は里中のセーフティーを見抜き、外野から叫んでたそうなんですが歓声にかき消されて義経には聞こえなかった……と、殿馬が言ってました。 てことは、ベンチにいた殿馬には聞こえたの……? と思ったら、読唇術だそうです。どっちにせよすげえよ……! 打順が1番に戻りまして、山田のところで明訓はエンドラン。里中は一気にサードに。義経の軽やかなカバーで、山田は1塁アウトになりました。 ど、どんな足だよ山田…! 殿馬と山岡さんは敬遠され、2死満塁で岩鬼と勝負になりました。 前をふたりも敬遠された岩鬼は、怒りで闘志をメラメラを燃やし、炎に包まれながらバットを振りますが三振でした。 こんな派手な演出とともに三振する人も、なかなか珍しいと思います。 小次郎「4番に山田がいれば、こんな惨めな戦いにならなかったものを……」 全く反論できないだけに、非常に悲しゅうございます……おおお……。 その後も岩鬼はチャンスで打てず、いつの間にか7回裏になりました。弁慶の攻撃です。 1死で義経が内野安打で出塁。次は武蔵坊です。 土井垣は、バッテリーを呼んで細かく指示を出します。 …というところで、今回は終わりでした。 第162話「明訓破れるか! どたん場の激突」 弁慶戦になってからこっち、サブタイトルもえらいこと後ろ向きです。 試合は7回裏で1死1塁。打者は武蔵坊。 土井垣が山里バッテリーに出した指示は、敬遠でございました。うんまあ、しょうがないよなあ……。 この作戦にひとり、ブチ切れておられる方がいらっしゃいました。 小次郎「土井垣、勝負しろ!!」 この台詞だけ聞くと、小次郎さんが土井垣さんに個人的に勝負を挑んでるようにも聞こえますね。 もし二人が殴りあいをしたら、どっちが勝つかなあ…とか思わず遠いところに意識が飛んでしまいました。 鉄板で小次郎兄貴が勝つでしょうが。しかしこの人、ちゃんと手加減とかわきまえてるのかなあ……。 この人の基準は嵐であると思うので、相当危険な予感がします。 現実逃避はやめて、試合に目を向けるといたしましょう。 里中は敬遠球を投げるわけですが、1塁から義経が 「おい、里中。野球には便利なルールがあっていいなあ!」 とか挑発してきます。この人も若かったんだなあ……としみじみ思いました。 何か今の義経からは想像できないよ……。 そんな中、武蔵坊は敬遠球をホームラン! やりたい放題ですな、この人……! これで1-2となりまして、弁慶が逆転してしまいました。 場面が変わりまして、何故か岸壁に打ちつけられる荒波の映像が……。 えっ何? 何の比喩表現? と思ったら、崖の上に武蔵と嵐と犬神がいて、ラジオ観戦をしてらっしゃいました。 何でわざわざそんなとこで……。 おっと今度は、不知火の部屋です。 不知火のベッドシーツはチェック模様!! ってことを覚えとくと、色々とお役立ちかもしれません。(何のだよ) 結構良いお部屋でしたよ。レコードとかありました。何聞くんだろう…想像つかないよ…! 更に、赤いヘルメットをかぶった野球選手の、ポスターが貼ってありました。 アニメ版の白新は青ユニですので……広島の選手? 広島ファンなの守さん? でも胸に「KA」って文字が入ってたのが読み取れたんだよなあ。スタッフが「カープ」のスペルを間違えて「KA」って書いた? 不知火は、ラジオで明訓劣勢の戦況を聞き、思わず絶叫します。 「ネバアアアアーギブ、アップッッ!!」 ……若いって良いよなあ……。 試合は9回表になりました。8番の今川から始まり、里中、山田と続く打順です。 今川はさくっとアウト。 小次郎が興奮のあまり立ち上がりながら、 「土井垣! おれは明訓が負けるのを見に来たわけじゃないぜ!」 と絡んできます。なんていうか、きっちり土井垣さんがよく見える席をゲットしてる辺り、こいつもやらしいよなあ……。 そんな兄貴がわたしは好きさ大好きさ。 里中は、「何としてでも出てやる……」と気迫充分で打席に入ります。 9球粘って、ハァハァいってました。非常にえろかったです。 10球目にど真ん中を投げられ、体が動かず痛恨の三振。身体に力が入りすぎてたんでしょうなあ。 呆然とする里中が痛々しかった……。 2死ランナーなしで、山田の打席。 明訓がいよいよ負けてしまうかも……という嫌な空気の中、神奈川にいる山田のライバルたちもじっとしていられなくなってきました。 土門さんは、ピッチング練習用の藁人形を持って歩き出し、(すげえ怖い)不知火に至ってはバイクに乗り出します。 えええー不知火さんバイク乗るの!? 何だそのオリジナル設定!! 「明訓が負けるところなど見たくない…!」 とのこと。それでバイクか……。そんな思春期。 しかもジャージで走り出してますよこの人。いくら顔とバイクがかっこよくても、それじゃ流石にがっかりだよ! ちょっと考えろよ! 不知火がバイクで走り出した瞬間、山田がホームランを打ちました! これで2-2の同点。もっと時間稼ぎするかなーと思ったら、割とアッサリでした。 この回は同点のままチェンジになり、とうとう9回裏になりました。 義経の打席。3塁線を破るヒットでした。レフトも抜くか、という強い当たりだったんですが、そこは我らが三太郎がファインプレーで止めました。 かっこいいぞ、三太郎! 今回、打撃のシーンでほとんど映ってないけど……。 で、結果はシングルヒット。1塁で止めたのは金星ですが、武蔵坊の前にサヨナラのランナーを出してしまいました。 武蔵坊が打席に入るまで、彼の修行風景と思われる映像が流れました。吹雪の中座禅組んでたり、炎の中を裸足で歩いてたり……。 何でこの人、野球やろうと思ったんだろう……。 ここで唐突に画面が切り替わり、何故か土門さんが巨大藁人形を両手で揉んでいる、という映像が流れました。 えっ、何このシーン……! 土門さん、何してんの……! そしてまた画面が切り替わり、武蔵坊が打ったー! というところで終了。 さっきの土門さん藁人形モミモミシーンは、果たして必要だったのか。 色々と疑問が残ります。 次でとうとう最終回です。 最終回の予告は、相変わらずのノリでした。 サチ子「義経の八艘跳びで、明訓が負けちゃうなんてー!!」 だから言うなってばよオチをよう!! しかもご丁寧に決め技まで! この頃は「ネタバレ」という概念がなかったんでしょうか。 で、この後は明訓ナインが順番に予告文を読み上げ、最後は全員でタイトルコールです。 『次回! 最終回! ドカベンついに敗れる!』 ……景気が良いんだか悪いんだかよく分からない、オールスター次回予告でございました。 第163話「最終回! ドカベンついに敗れる」 あああー最後かああー本当に終わっちゃうんだなあ……と思って見てたんですが、ええええー9回表から振り返っちゃうのー!? おさらい長すぎだろ…! 北くんが自宅で観戦してらっしゃいました。傍らに松葉杖が。治療、長引きすぎでないですか? この人、センバツで足故障したんだよね? 今は夏の甲子園……。オイオイ大丈夫ですか北くん。 しかし髪の毛がいつもの坊ちゃん刈りでなく、里中みたいなちょっとボサボサヘアーになってて、それはなかなかに可愛かった。 あっ、岩鬼の家で夏子さんが一緒にテレビ見てる! しかも何か痩せてる! 更に、岩鬼家の家事を手伝ってるそうです。 しかし夏子さん、貧乏な筈の岩鬼家に「今日はスキヤキよ!」と発言してんですが、スキヤキは夏子さんの奢りってことなんでしょうか。 岩鬼家の家計を使ってスキヤキだったら、ちょっとそれは……!! 雲竜が久々に出てきた! まだ太ってます。滝に打たれてます。 顔のあばたが消え、完全に顔が山田太郎です。全く同じ顔だよ……! そんな山田化著しい雲竜の元カレ、不知火はバイクで山に到着したようです。 そこで、素振りをしています。バットではなく木刀で。 あんたほんとに何やってんの!! 木刀でひたすら面の稽古してました。ジャージとバイクと木刀。色んな意味で危険な香りがします。 とかなんとか言ってたら、やっと展開が前回の最後に追いつきました。 9回裏の1死1塁で打者は武蔵坊。土井垣さんは「一球入魂の球が、そう打たれるものではない!」と叫びますが、無情にも武蔵坊のバットは里中の球を捕らえます。 殿馬が打球をジャンピングキャッチ! ですが、グローブが弾かれ落球。1,2塁としてしまいます。 続く5番は……アタカさん、だっけな? その方の打球が、里中の足元を抜けてしまいます。 殿馬がそれをすばやくキャッチして2塁フォースアウト。石毛にボールをトスして、石毛は1塁に送球するもボールが武蔵坊の顔面にぶつかってしまいます。 思わず固まる石毛の傍らで、殿馬がこぼれ球を素早く取ってバックホーム! 義経もホームに突っ込みます。本塁クロスプレー……と思ったら、義経がジャンプして山田のタッチをかわします。 そのままホームに着地し、義経ホームイン! 弁慶高校サヨナラ勝ちです……!! そしてその瞬間、グラウンドが宇宙空間になりました。(マジで) でもって、楕円形のカラフルな光がヒュンヒュンと飛び交っています。ショックを受ける明訓ナインも、宇宙空間です。楕円形の光がヒュンヒュンです。 なんちゅう演出ですかアニメスタッフさん。ショックを通り越して、笑ってしもたわ! ともあれ、とうとう明訓高校が負けてしまいました。常勝明訓が、2回戦で敗退! ショックです……。何度見てもショックです……っ! しかし、これまで練習試合も一切負けてなかった、って凄いよなあ。やっぱバケモノ集団っすわ……! で、石毛の送球をまともに顔面にくらってしまった武蔵坊は、大の字にドスーンと倒れます。 ひ、額がぱっこし割れてしまってるんですけれど……!! 何か周囲は「天晴れ武蔵坊、立ち往生」みたいな流れになってますが、そんなこと言ってる場合じゃないと思います。 山田「倒れても、拳を握り締めたまま……。あの拳が岩鬼のお母さんを助け、中の肩を動かした……。あの拳に助けられ……」 里中「あの拳に負けたんだ」 きれいにまとめようとする、明訓バッテリー。 まるで武蔵坊が主人公のようなんですけど……! 岩鬼は男泣きでした。 「わいがいながら、何で負けたんじゃああー!!」 と……。 ここで初めて、吾郎ノートの中身が映りました。 文面は以下の通り。 「ついについに 明訓が敗けた。 山田さんが敗けた。 土門さん、明訓は負けました! 草々 吾郎 PM6:15」 動揺がよく伝わってきます。偵察にも何にもなってない文面ですが……。かわいいので良しです。 その後、サチ子が試合終了後まもないベンチに侵入……オイオイオイ。 吾郎「サッちゃん、こんなとこにいたのか……」 お前も入ってくんなよ……!! サチ子は泣きながら、吾郎ちゃんに抱きついてました。この二人、なかなかかわいいと思うんだけどなあ。 いや、吾郎×土門は譲りませんけれどもね? それはそれとして、吾郎×サチ子もかわいいなあ、と。 明訓ナインは大きな拍手を受けつつ、客席とグラウンドに礼をして退場。 他の部員はひとりずつ帰ってんのに、里中だけ山田が来るのを待ってから二人並んで帰ってました。 最後までイチャイチャとありがとうございました。それがわたしの、心の清涼剤であったよ……。もう見られないだなんて、寂しいことこの上ないです。 その頃、不知火は草を木刀でなぎ倒し、再びバイクでいずこへか疾走。 土門さんは、わら人形を川に投げ入れてました。環境破壊よくないよ土門さん……!! ふたりとも、立派な不審人物です。こわいよう。 でもって武蔵は、何故かボートを漕いでました。どいつもこいつも意味が分かりません。そんなお前らを愛してるぞ。 旅館にて、明訓ナインが自分で自分のユニ洗ってる……! 何か泣ける映像だ……。 高代が甲子園の土を持ち帰っていて、渚に起こられてました。「おれたちは、またここに来るんだから、そんなものは必要ない!」とかなんとか。 それはそれとして、欲しくないですか甲子園の土。わたしは欲しいぜ……! あと、ドカプロで里中の部屋に置いてありましたよね、甲子園の土。あれは今回持ち帰ったものなのかしら。それとも、最後の甲子園の土かしら。 そんな里中は、うつろな表情で部屋の壁にボールをばんばかぶつけてました。や、やめなさいよあなた……! 自分の家じゃないんだから……! 翌日の夜明け前。 山岡「バスの出発時間まで、ランニングだ! 目指すは甲子園!」 ナイン「オー!!」 で、みんなで走り出し、誰もいない甲子園が映って終わりでした。 あああ終わり! 終わってしまった! 全163話を見通したわけですが、非常に良いアニメだったと思います。 展開がおそろしく遅い部分もありましたが、必要以上の脚色もなく(いえまあ、「もっとしっかり抱いてくれ…」とか凄いのも一部ありましたが)楽しく見られました。 絵は回によってピンキリでしたが、美しいときは洒落にならないくらい里中がかわゆくて、いやもう困った困った。 そして、全編とおして声優さんの演技がいい…!! わたしは里中の「続投させてください!」と吾郎ちゃんの「駄目!」を忘れません。あれはえがった。本当にえがった。 モエモエわくわくしっぱなしの、163話でした。 あああーおもしろかった! やっぱドカはいいな! ということで、ドカアニメレビューもこれで終わりです。 恐ろしいほどの文章量ですが、ここまで読んで下さった皆様に心から感謝いたします。 予定よりも随分時間がかかって申し訳ありませんでした…! でも、最後までやり通せて良かったです。 いやはや本当に、どうもありがとうございました!! 2007.1.6 きりんこ |
第159話「爆走ブルートレイン! 逆転特急」 BT学園戦は、えーと何回だろ…よく分かりませんが、BTの攻撃中です。スコアは3-0で明訓優勢。 時間は既に18時すぎで、曇り空なことも手伝って、相当暗いです。 で、BTの打者はバントします。里中捕って仲根に送球…も、中根は捕れません。カバーの殿馬がボールを追いかけるうちに、ランナーは2塁を蹴ります。殿馬は素早く3塁に送球しますが、3塁セーフ。 みんな、暗くてボールが見えないんだそうです。 …いくら曇りでも、真夏の6時過ぎに甲子園がそんなに暗くなるもんかなあ…。いや、グラウンドに出たらまた違うのかもしれませんが…! さて、ここで山田が悟ります。 「夜…俊足…ブルートレイン…そうか、ブルートレインは、足で甲子園に進んだんだ…!」 ということで、ここからBTは足を使いまくってきます。スクイズのワゴンセールかよってくらいに、スクイズをばんばん試みます。しかも明訓はボールを見失いがちですので、エラー連発。 そんなこんなで、あっという間に3-3の同点に追いつかれてしまう明訓。 岩鬼の股間に送球がクリーンヒットする、なんてハプニング(って言葉で片付けて良いのかどうか)もあったよ。野手って、カップしてないよなあ、多分…。し、死ぬよ…! …と思ったら、ドカベン1巻のごく最初の方で、どっかのクラブの主将に股間殴られても平然としてんですね、この人。 普通、股間は殴るんではなく蹴り上げるんでは…と思いますよね、奥様方。 しかし初期の岩鬼は通常のヒトの2倍くらいの寸があるので、眼の高さに股間があるんであります。すなわち蹴り上げることの出来ない高さなんであります。 …すいません、全力でどうでもいい方向に話が流れました。 えーとまだBTの攻撃で、二死満塁のところで登場した打者が、まるっきり里中でかわゆかったです。 そのとき、3塁走者が本盗を試みます。サト似の子は空振りしますが、山田の打撃妨害を取られ、本塁セーフってことになりまして、3-4。 とうとう逆転されてしまいました…! ちなみに、尚も2死満塁です。 そしてそんなこととは関係なく、今日も武蔵は土佐丸野球部員の肘掛けにされていて、情け容赦なく和みます。何なんだあいつらは…! めごすぎるっつうの。 BTは次もスクイズを試みるんですが、そこは里中がファインプレーで阻止。やっとこチェンジになり、球場の明かりもつきました。 しかし隼は、「これからがうちの本領発揮よ」とニヤリ笑いです。悪そうな顔してらっしゃいます。 明訓の攻撃は仲野から。 隼「ブルートレイン、隼投法ー!」 ええと、技名(?)を叫びながら野球をする人は、三吉の「通天閣打法やあ!」、犬飼小次郎の「必殺! 嵐打球!(三振)」以来でしょうか。なかなかの逸材です隼さん。さすが、山田の将来のチームメイト。 まいいや。そのブルー(略)投法は、端的に言うとスローカーブです。しかし、ボールが照明の明かりに吸い込まれて、一瞬見えなくなるそうです。 そんなノリで、明訓はあっさり三者凡退でした。なんてこと…! あれっ、これでチェンジになって、8回裏だそうです。あらあら残り少ないじゃない…! そんでまた、BTの攻撃。 BTの打者がガキーンと打ちます。山岡さんがミットを投げ、ボールに当てます。 これは3塁打扱い? でも、走者はホームイン。インプレー中で明訓守備がホームに返球しなかったため、ホームイン成立で3-5になってしまいました…。 そんなことになっても、焦ってはいけません。なんせ、ラスボスはこいつらではありませんからね!(ミもフタもない…) 9回表の明訓の攻撃は、あっちゅう間に2死まで追い込まれてしまいました。 あとアウトひとつで、明訓が負ける! 常勝明訓をBTが、甲子園で初めて土につける! …という大舞台になり、BTナインは急に緊張しだします。勝ちを意識しちゃってガッチガチです。 エラーで仲根を出し、次の今川は四球で出塁。2死1,2塁となたところで、バッターは里中! われらが小さな巨人! 土井垣「里中ー! 思いっきり行けー! 悔いを残すなー!!」 という土井垣監督の言葉が届いたのか、里中はカッキーンと右中間を破るヒット! ふたり還って来て、5-5の同点です! 里中は3塁まで行きました。 さて、次は岩鬼ですがどうするどうなる…ってところで、隼がワイルドピッチ。 これで里中が還り、明訓逆転! うわーすごい高校野球っぽい…! 9回裏は里中がきっちり締め、6-5で明訓が勝利したのでありました。 敗れたBTナインが、皆一様に清々しい表情だったのが印象的です。 いやーでもBTさあ、もし試合が第一試合だったらどうする気だったんだろう…。夕方まで引き伸ばそうと思ったら、えらいことなるぞ…。そのときは、普通に素直な野球をするつもりだったのかしら。 今回は、みっちりぎっちりと野球でした。引き伸ばしも何もなく、密度の高い回でございましたよ…! そして、ああ、とうとう…ラスボス戦になってしまうのね……。 第160話「弁慶起つ! 予告投球の謎」 唐突ですが、江川学院エースの中さんは肩をいわしておられるらしい。 山田が見舞いに行くんですが、センバツの際に山田を敬遠しまくったのは、肩の故障のせいとのこと。 で、山田が去った後、あたるんの前に武蔵坊が現れます。 武蔵坊はあいさつもそこそこに、いきなりあたるんの服をビリイッと破ります。 いやらしい!! 何このひと! そして武蔵坊はあたるんの肩に手を当て、「ムウンッ!」と気合を注入します。すると、あたるんの肩はばっちり治った…んだそうです。 …岩鬼のお母さんのときは身体に触れもせず、しかも布団の上から治療していたというのに、何故あたるんのときはわざわざ素肌を触ったのか…。 しかもわざわざ服を破ってまで…。触りたかったから、以外に理由が思いつかないよ武蔵坊…。 えーとそれはいいとして、今日は弁慶VS土佐丸の試合だそうです。 どうでもいいけど、野球のユニフォーム似合わないな武蔵坊…。この世で一番、ユニフォームが似合わない高校球児なんじゃなかろうか…。 試合は、武蔵坊のホームランで弁慶が1点先制。その後ゼロ行進が続き、1-0のまま9回裏に。 武蔵が義経の球をドカンと打ち、これは入っただろ! と思ったら、ライトの武蔵坊がグローブを高く掲げました。 すると、まっすぐスタンドに向かって飛んでいた打球が、急に方向を変えて武蔵坊のグローブに収まりました。 ええええー! しかもそれで試合終了だし! ええええええー!! 山田「武蔵坊の腕が、奇跡を呼んだんだ」 いやいやいや、奇跡っていうか! 武蔵坊がハンドパワー(古いよ)を意識して使っているのならば、むしろ卑怯って言わないかこの場合! む、武蔵坊…正々堂々野球しようよ…! 小次郎「土佐丸が負けた…! 明訓と戦わずして、甲子園を去るのか…!」 小次郎兄貴、無念…! あああ、お気の毒に…。来年も頑張って…って言いたいとこだけど、来年は兄貴プロなんだよなあ…でもって、土佐丸は甲子園出られないんだよなあ…。 あああおいたわしや…! 土佐丸のガッツもファイトも奇行も全部、わたしは忘れないよ…! 感動とビックリとドン引きと爆笑をありがとう、小次郎兄貴…!! …さて後日、義経がインタビューで、明訓戦への意気込みというかなんというかを語っておりました。 「第一球はストレート。ど真ん中に投げます」 …この宣言が、明訓高校の運命を変えるのでありました…。 ということで、弁慶戦が始まってしまいましたよ旦那。 義経の大胆不敵な予告投球を受け、明訓はオーダーを変えてきました。 なんと、1番山田で4番岩鬼…。いやーこれは、原作読んでたときもびっくりしたわー。しっくりこないどころの騒ぎじゃありません。 1番4番以外は、いつものオーダーです。2番殿馬で3番山岡さん、っていうアレ。 関係ないですが、明訓ベンチの真上の客席に、小次郎兄貴がいるのがポイント高いです。 さて、試合が始まりました。先攻は明訓。 初手から、義経VS山田です。 義経の第一球は、本当にど真ん中のストレートでした。ということで、山田はそれをドッカーンと場外に運んでしまうのでした。プレイボール場外ホームラン! お見事です。明訓1点先制で、1-0。 しかしその後の2〜4番はみんな凡退で、サクッとチェンジになりました。 我らがエース里中は、弁慶の先頭打者をがっちり三振に取りました。 そのとき、外野スタンド最上段にいた山伏が、おもむろに取り出したほら貝を、ボオオオオオオオッ!! と吹き鳴らし出しました。う、うるせえー! 弁慶ナインによるとその人は仙人で、ほら貝を吹いたのはお怒りの証拠らしいです。それにしてもほら貝の音、長いよ…! マジでうるさいです。肺活量が超人じみたすごさなのは分かったので、そろそろ勘弁してください仙人…。 次の打者は、死球でした。それも、割と自分から当たりに行った感じの死球。 これに、里中さんが久々にヒートアップします。 里中「死球を望むだと…ボールがどれだけの凶器か、狙ってやろうじゃないか!」 柄悪すぎだろお前!! 不穏当すぎるわ! 言ってる内容と、顔と声と口調のギャップが激しすぎるんですけど…。里中さんこわー! 審判に聞こえてなかったのが救いです。まったく、どっかの犬好き兄弟みたいなことをお言いでないよ、この子ったら…! えーと、これで1死1塁ですね。次は3番義経。送りバント成功で、2死2塁となったところで、ラスボス中のラスボス武蔵坊登場ー。 1塁は空いてますが、土井垣監督の決断は勝負。皆はそれに「えええー!?」となります。 山岡さんが、「里中は、仮想武蔵坊の土井垣さんに、メッタ打ちを食らったじゃないか…!」みたいなことをおっしゃってました。 そして里中の投げたボールが、武蔵坊のバットに当たり……ってとこで、以下次号! …次回予告で、岩鬼が「ドカベンの放送はあと三回!」って言った…! あああーいよいよここまで来ちゃった! 終わっちゃうよ! せつねえー! |
第157話「夏の祭典! 甲子園大会開幕」 さて、遠い昔にアップされた前回のレビューは、「明訓ナインが消えた!」というところで終わっています。 が、明訓は新大阪駅の出待ちを避けるために、京都駅で下車したことがアッサリ判明。 前回さんざん煽ったのは一体なんだったんだ…。 宿に着きました明訓ナインですが、今回も里中は真っ先に、窓際に置かれてるソファに腰掛けます。 この子、ほんっと毎回そこに座るよな…! いや、気持ちは分かるんですが…。なんかめんこい。 高代が「殿馬先輩、お茶飲みますか?」とか聞いてて可愛かった。何故殿馬をピンポイントで攻める、という気もしなくもないけど! 今回は切ないことに、土佐丸と宿が別です。向こうさんが他の宿に移ってしまわれたのでした。 恐らく小次郎兄貴は、土井垣さんと一緒の宿に泊まるのが恥ずかしかったんだよ。ほら、あの人シャイだから。 今回は、BT学園と一緒でした。BTはブルートレインの略です。隼さんがあたるんチックだった。 里中「そうか、いよいよ甲子園大会か」 山田「ああ、ムードも高まってきた」 なんてことない会話ですが、山田がそういうこと言うと無性にいやらしいんだよ…。 日頃の行いがいやらしいんだよ、山田は…! 翌日、練習中に土井垣さんと小次郎兄貴がすれ違います。その際、小次郎兄貴が「土井垣よ」って話しかけた! すごい、シャイのカラを一枚破ったよ! 兄貴頑張った! 勇気出した! 何か「明訓が負けたらプロ入りするということは、この大会を最後にファイターズ入りだなアハハ」みたいなことを言ってました。 挑発に乗せて、土井垣さんに届けっ! 兄貴からのこの想い! …でも土井垣さんはイマイチ相手にして下さいませんでした。ああん…。 ドンマイよ兄貴、次があるわ! 話は飛びまして、組み合わせ抽選が行われました。 結果、一回戦の明訓の対戦相手はBT学園。同じ宿に泊まってるもの同士の対決となりました。 しかも、山岡さんが選手宣誓! ってことで、明訓ナインは大喜びです。みんなの狂喜乱舞っぷりがかわゆうございました。 土佐丸の一回戦の相手は、弁慶高校だそうです…うわイキナリラスボス…! ご、ご愁傷さまです…。 そんで、翌日は開会式。 ほんとは最初の方で入場するはずだった弁慶は、ギリギリになって甲子園に到着したため、一番最後に入場することになりました。 そのときの紹介アナウンスに軽くしびれた。 「岩手から歩いて来た弁慶ナイン。最初は武蔵坊くんと義経くんだけでしたが、全国に修行のため散っていた部員が、ひとりまたひとりと加わって、最終的に全員が揃いました」 …てことはこの人ら、全然練習してないんじゃあ…。 個人では練習してるでしょうが、連携とかさあ…色々さあ…。 そんな学校に明訓が負けるのかと思うと、開会式終わらない内から何か悔しくなってくるね! …いえいえ、今は未来ではなく現在を見ましょうね。 山岡さんの選手宣誓、非常にかっこよかったっすよ! キャプテン大好きさ。 気がつけばBT戦の日になってて、しかも更に気がつけば山田が2ランホームラン打ってる…! ちょっと待て! 早い! もっと順番に行こうぜ!! 第158話「怪足BT学園! 謎の鈍行プレイ」 今回あらためてBT戦を最初からやるかなーと思ったけど、普通に山田の2ランからだった…。 ああそうか…最終回が近いから巻きに入ってるのか…せ、せつねえ…! 隼「山田さんにホームラン打たれるなんて、一生の思い出だあ」 この時点ではまさか彼も、10年後にはその山田太郎とチームメイトになってるなんて、想像もしなかっただろうなあ…。わたしも想像してなかったよ…。ドカスパ1巻見て度肝抜かれたもんよ…。 BT学園は、鉄道学校だそうです。 鉄道学校って本当にあるのかなーと思って調べてみたら、あった…! 現在、高校では2校しかないようです。レアだレア。 えーとBT学園には、特に夜行列車の運転手を養成する学科があるんだそうです。はい、今回の伏線来たよー。 BTナインは、「いやー明訓には敵わないよーアッハハー」みたいに、一見勝負を投げている感じです。 この試合の模様を、土佐丸ナインは宿屋でテレビ観戦しているのですが、武蔵が床にうつぶせに寝転び、部員がその背中に肘をついてるのが何かすき…! 武蔵肘置き! ラブリーすぎる! 原作でも大好きなカットだったので、アニメで再現してくれて非常に嬉しいです。 試合はいつの間にか、2回裏。 石毛のピッチャーライナーをキャッチした隼さんは、突き指をしたと言ってタイム。 しかしこれは嘘っぱちで、単なる時間稼ぎなのでありました。悪いやっちゃ…! ここから先、BTはグローブ忘れたーとかグローブ間違えたーとかでタイムの嵐。 気の短い岩鬼は、早くもダレはじめています。開始が16時で曇り空ということもあり、だんだん周囲が薄暗くなってゆきます。 ことあるごとこにかかるタイムに、明訓ナインだけでなく観客もイライラし始めます。もちろん、視聴者もな! フライ取って「腕から流血したんでタイムー」とか。 血の正体は赤チンです。赤チン。懐かしい響き。 しかししりもちはついてたけど、腕から血を出るようなこと何もしてないんですが…。 仕込むなら、尻に赤チン仕込んどこうよ。それはさすがにヤバイ? 痔っぽい? しかし山田は「本当にただの引き延ばしか…?」と疑問を持ち始めます。 タイムタイムしまくりで、気がつけば結構暗くなってきました。しかし、ライトはつけない大会委員。つけてやれよ…! 山田「はっそうか…ナイター突入が目的なんだ…!」 というところで以下次号ッ! |
第155話「冥土の使者 武蔵坊」 冥土の使者て…! 先週のおさらいシーンでチラッと流れたんですが、土門さんってば試合終了の際、泣く吾朗に 「勝負には負けたが、お前はこんなにも成長した。嬉しいぞ」 とか言ってたらしい…! 泣かせます土門さん。何処まで愛が溢れるんですかこの人ら。 さてさて。 お父様からの電話で、お母さまが倒れたと聞かされた岩鬼は、優勝旗を掴んではだしで合宿を飛び出します。 校門の前では、吾朗がタクシーを呼んで岩鬼を待ち構えていました。 どんな用意のよさだ。戦慄すら覚える。 岩鬼はタクシーに乗り込み病院に向かいますが、渋滞で全然進みません。やきもきした岩鬼は、タクシーを飛び出して走り出します。 岩鬼熱いよかっこいいよ…! そしてそれを偶然見ていた、弁慶高校ラスボスコンビは、何故か岩鬼の後を追って病院までついて来ました。武蔵坊の第六感? ただならぬ気配を感じた、とかそんなんかな。 病院に駆け込んだ岩鬼は、病室の前で話をする岩鬼パパと医者を発見。優勝旗をかなぐり捨てて、医者に懇願します。 「お袋を助けて下さい! 今は金ないけど、卒業したらプロに行きまんねん! そうしたら契約金が一億入るさかい、そのとき必ず…!」 いわきいいい。 ほんといい男だなお前は! しかしドカ世界(水島世界)に出てくる母親キャラは、受難な方が多いですな…。里中母も病気だし、山田母は他界してるし…。 岩鬼の懇願もむなしく、岩鬼ママンは今日が峠だそうです。慣れない貧乏暮らしの疲労などから、心臓が弱ったとかなんとか。 岩鬼ママンは、ベッドで昏睡状態? に。 「お母さま見てください。ぼくのホームランで勝ち取った、優勝旗です」 涙ながらに岩鬼が優勝旗を掲げても、ママンは眼を開けません。 そんな中、岩鬼を心配した山田・里中・山岡が到着。 それと同時くらいに、岩鬼ママンの容態が急変。緊急手術となりました。 手術は長引き、夜になりました。 お医者さんは手を尽くしたけれど、危ない状況らしい。 そこに、武蔵坊が登場。 武蔵坊、岩鬼の後について病院まで来たんだから、もっと早く病院に着いてたんじゃ…。 今まで何やってたのさ…! で、「岩鬼くんのホームランに感動したお礼に」と言い、のっそりと病室の中に入って来ます。 彼が腕に気合を込めると、腕がモンワワワァーと怪しく光りだしました。 …わたしこれ、もっとパアアアッと神々しく光るんだと思ってました。実際には、紫色のあやしげな光でした。 更に武蔵坊が気合を入れると、ママンは眼を覚ましました! ヒーラー武蔵坊…! 何者なんだお前は…! それで食っていけるんじゃないだろうか。 あとやっぱ、「岩鬼くんのホームランに感動したお礼」なら、もうちょっと早く来てくれても…。 一生懸命手術した、お医者さんの努力は何だったんだ…。 お礼をしたがる岩鬼を振り切り、武蔵坊は去って行きます。 ちなみに義経は、病院の前で健気に武蔵坊を待ってたみたいです。よ! 翌日、明訓の練習風景の中にバッティングマシーンが!! おおお、いつの間にそんな文明の利器が入荷されたんだ、明訓高校! 原作に出てきましたっけ? バッティングマシーン。 いやあ、ちょっと感動してしまいました…。 明訓の練習を取材する報道陣に混じって、ファイターズの大沢監督が変装して記者たちとの雑談に混ぜて、弁慶高校の強打者・武蔵坊対策へのアドバイスを土井垣さんにして下さいます。 監督の愛は有難いのですが、あの…シーズン中ですよね…監督…本業は…。 あ、移動日? 移動日だよね! 大会翌日ですし。大会って大抵日曜とかですよね。だからこの日は月曜日だったんだね! ああびっくりした! で、土井垣さんはそのアドバイスを、実践してみることにします。 そのアドバイスとは、 里中「ええっ、土井垣さんがぼくたちと勝負!?」 ということです。武蔵坊を想定した右バッターで、里中を練習させるという。 土井垣さんもけっこうウキウキしてるのか、ランニングとか行っちゃいます。わざわざジャージから練習用ユニに着替えて。ジャージでいいじゃん…! 次回は、翌日の土井垣VS里中の勝負からです。 ギャラリーの中に、阪神ユニ(タテジマ黄色ラインのレトロユニ。2006年の交流戦ビジターで使用されてたやつ)を着てる少年がいたのが、個人的に非常にポイントが高い。 球場に行く途中、とかかなあ。いいなあ。(アニメのモブをうらやむなよ…!) 第156話「消えた! 明訓高校ナイン」 里土勝負の前に、土井垣さんが 「おれの名前は、弁慶高校、武蔵坊一馬だ!」 とか叫んじゃいます。若いってのはいいことです。 里中も、 「武蔵坊と聞いて、ますます燃えてきたぞ!」 とか叫んじゃいます。若いってのは(略) ところで、この日も大沢さん来てるんですけど…。 大沢さん、球場入りして下さい…。選手みんな待ってるよ絶対!! 新戦力も大事だけど、とりあえず目の前のシーズンを頑張って下さいようおおう。 里土勝負ですが、結論から言えば里中のボロ負けでした。 ウエストボールをホームランにされ、低めに集めてもバッカバカ打たれてしまう。 短気な里中ですので、そろそろキレるなと思っていたら、 「畜生! おれのボールを簡単に打ち返すなんて!!」 ほらキレたー。グローブも投げちゃうよ。 ていうかあんた、相手は自分の監督であり、プロに指名されてるプロ野球選手予備軍なんだからさ…。 あんまり失礼なこと言わないの! 「おれが打たれたのは武蔵坊じゃない、土井垣さんだ!!」 キレるキレる。よっぽど悔しかったようです…。その悔しさをバネにして、更なる高みを目指すんだ里中! まあでも、上のセリフは正論ですわな。里中が打たれたのは土井垣さんであって、武蔵坊ではない。 それ以前に、何をもって「土井垣を武蔵坊と想定」してるのかよく分かんない…。 右の強打者、ってだけ…? だとしたら非常に雑な特訓だなあ…! そしていつのまにか、明訓ナインが大阪に向かう日がやってきました。はええ! 車内での土井垣さんの心の声によりますと、大沢さんはわざわざ岩手まで弁慶高校の試合を見に行ったんだそうです…。監督…本業の方は…っ! でもって、新幹線の中に南海権佐が…。応援しに来たっぽいです。 さらにさらに、明訓ナインのひとりが、東海道を歩く弁慶ナインを見つけます。 しかも武蔵坊がじっとこっち見てるし! こえええ! ちなみに彼らは、徒歩で甲子園に向かっております。手ぶらで。 せめて、ユニフォームやバットやグローブは持って行こうぜ。 でも、甲子園では当然のようにユニフォーム着てるよな、この人ら…。誰が持ってきたんだろう。あの長老みたいな人? 武蔵坊のハンドパワーで路銀を稼いだりするんかな…。 新大阪駅には、明訓の出待ちがワンサカおりました。 同じ頃に新大阪駅についた、BT学園の隼が、 「16時。明訓のご到着だ」 とか言ってたんですが…なんでお前が明訓のスケジュールを把握してるんだよ…! こええよ! で、明訓ナインを乗せた新幹線が新大阪駅に到着したのですが、新幹線の中は空っぽ。どこにも、明訓ナインの姿はございません。 消えた明訓ナインに、出待ちの皆さんは大騒ぎ。 その騒ぎは、たちまち土佐丸をはじめとする、他県の代表校の耳にも入ります。 …いや、その流れおかしいよね!! 携帯も普及してない時代に、何で他校がそんな速報を入手してるの…! 全校が明訓と同時刻に大阪入りしたわけでもないのに…! ニュースにもまだなってないのに…! ……分かった。アレだ。 実は小次郎兄貴あたりが、こっそり明訓の出待ちに行ってたんだな! 土井垣さんを見に! こーのスケベ! それと同じノリで、わびすけや賀間さんや影丸も、明訓の出待ちに行ってたに違いありません。それしかない。 まあ、とにかく他校の皆さんは 「明訓が盗まれた」 というわけの分からない日本語を用いて大騒ぎするんですが、特に賀間さんのセリフが光ってました。 「明訓ジャックか…ありえぬことではない」 本気で言ってるんだったら、大したものです。明訓ジャックてあんた。 でもって、この騒ぎは何故か弁慶高校の皆さんも知ることとなります。まだ大阪に着いてもいないのに、何で知ってるんでしょうね! 更に、武蔵坊の一人称が「わし」でのけぞりました。お前はいくつだ! もしくは広島県民かよ! ふ、ふつうに「おれ」でいいじゃんよ…!! |
第153話「鈍足ドカベン! 決死の本盗」 …まあ、何だ…。 サブタイトルつけるひともさ、もうちょっと思いやりってものをさあ…! 明訓VS横学の試合は9回裏は明訓の攻撃。1点差で横学がリードしている場面で、しかも2死フルカウントで打者は山田です。 前回のおさらいとして、吾朗ちゃんが厳しく「ダメ!」と土門さんを叱り付けるあのシーンがまた流れ、しょっぱなからキュンキュンでどうしようという感じです。 いいツカミだと思います。グッジョブです、アニメスタッフ。 さてさて土門さんは吾朗の要求どおりシンカーを投げ、それが山田のバットにかすり、ファウルチップが吾郎のミットに…! 「ああっ、常勝明訓、ついに破れたりー!」 と実況が高々と叫び、スコアボードにも「0」が記されますが、球審の「ファウルー!」のコールが。 吾朗ちゃん、ファウルチップを落球してしまっていたのでした。 「くそー!! 取っていたら、甲子園だったのに!!」 悔しがる吾朗ちゃんに、わたしも悔しくなってくるよ…! でも明訓ラブ的視点では、九死に一生を得たよ…! 嗚呼複雑な乙女心。 吾朗ちゃんはマウンドに走り土門さんに謝りますが、土門さんは「気にするな!」と優しい(いえ見た目は怖いんですが)笑顔です。 そんな和むシーンなんですが、さっきから弁慶高校の武蔵坊が画面にチラチラと映り、彼の土門さんに勝るとも劣らない強面っぷりが気になってしょうがないです。 こいつは本当にカタギなんだろうか…。 首の皮一枚でつながった山田は、続く土門さんの内角ストレートを、短く持ったバットでとらえます。二遊間? を抜けるヒットに! 山岡さんが帰って、同点になりました! 山田はその間に3塁に…! これにはちょっとびっくりです。えっ、山田さんってばふつうに走れてるんじゃ…。 少なくとも、マイひいき球団で一番足が遅い某さんだったら、2塁でストップしてるような気がする…。 …まあ、飛び跳ねて大喜びする3塁コーチ高代と、「打った山田くんより、コーチの高代くんのほうが嬉しそう!」という実況に和んだので、その辺はあまり気にしないことにいたしましょう! 「さあ、行きましょうかねー!」 という、相変わらずおっとり系かわいこちゃんな三太郎は敬遠で、続く石毛もまさかの敬遠。 6連続ノーノー達成のバッテリーは、仲根で勝負、という選択を致しました。 どう考えても、石毛勝負の方が効率がいい気がするんですが…。普通に投げたら三振すると思うよ、石毛なら。 ともかく仲根で勝負なわけですが、ここで土井垣監督が動きました。 仲根に代わって、代打渚! 土井垣「土門…ザ・ベースボール…今見せてやるぜ」 何だかもうサッパリわけが分かりませんが、わたしはこんな土井垣さんが大好きです。 このとき、土井垣さんがけっこう悪そうな笑みを浮かべてるんですが、基本お育ちがいい方なんで、何となくその笑みが似合ってないところに萌える。 このびっくり采配に、弁慶高校ラスボスコンビも反応します。 義経「安っぽく見られたもんだな…土門も」 武蔵坊「いや、土門の力を恐れないからこその起用だろう」 義経「何故、そうと分かる?」 武蔵坊「なんとなくだ」 なんとなくかよ!! 驚きのオチに、腰が抜けるかと思った…。 武蔵坊の神通力というか第六感というか、そういうことなんでしょうが、あまりにも堂々かつ険しい顔で「なんとなくだ」とか言うんだもん! ちょっと間抜けだったんだもん! 土井垣さんのザ・ベースボールが吹っ飛ぶ勢いで笑ってしまいました…ごめん土井垣さん…(そっち?) で、土門VS渚なわけなんですが。 サブタイトルの「決死の本盗」を消化すべく、カウント2-0で山田がスタート! 土門さんは咄嗟に、大地を舐めるようなひっくい速球を投げ、吾朗に 「ミットを地面につけろ!」「ミットを上からかぶせろ!」 な細かい支持を出すんですが、普通に考えたらそんなこと言ってる間にパスボールですよねどんな球速なんだよ土門さんの球…とかそんなことは言いっこなしです。 山田はホームに突っ込みますが、吾朗が土門さんの指示を忠実に守ったおかげでホームインは阻止。 アウトとなり、同点のまま延長戦に突入することになりました。 10回表に明訓が守りに入るわけですが、そういえば仲根の代わりのファーストは誰を入れたんだろう…高代? 岩鬼が、ひたすら里中の頭をポンポンしてて可愛かった。あと、里中って頭ポンポンされるの好きですよね。 いっつも笑ってんだもん! 何なんだこいつ。かわいいなーもう…。 更に岩鬼は殿馬の頭をなでなでするんですが、殿馬がその手をそっと外すのにちょっとキュンときた…! な、何なんだアニメスタッフ…何を狙ってるんだ…! で、10回裏明訓の攻撃。いつの間にか2アウトで、里中が脇腹にデッドボールを食らいました。ドッギャアアアアン(効果音) 倒れるときの効果の派手さは、超主役級です。さすが里中…! 第154話「甲子園キップ! 岩鬼火山大爆発」 あー倒れる里中もちっこくて可愛…山田飛び出してくるの早っ! 驚きの俊足でした。里中が絡むと、その巨体でまさかと思うほどの速度で駆けて来るのが山田です。仲根、殿馬も走ってきましたっていうかそれ以外は出て来ません。 ど、土門さんの剛速球がぶつかったのに…みんな来てくれてもいいじゃない…! ともかく里中は出塁し、岩鬼に打順が回ってきました。岩鬼は、相変わらずの顕微鏡アイズでスタンドの夏子はんを見つけ、ポワンとしだします。 球審「また始まったか…しばらくタイムだ!」 球審公認です。すごいよ岩鬼。いや、すごいのは球審か。タイムとかかけちゃっていいのか…! 試合進行の妨げになる、とかなんとか注意した方がいいんじゃ…。 でもまあ岩鬼だしな…。あと、この球審の人、土井垣さんっぽい男前でポイント高し。 お客さん的には岩鬼よりも殿馬の秘打のほうが楽しみらしく、 「とんま! とんま! 岩鬼三振! 岩鬼三振!」 という、あんまりにもあんまりなエールが飛んでおります。 しかも、ふつうに明訓スタンドから…ひでえ…! ていうか…2死なので岩鬼が三振したら、この回は殿馬には回らないのですが…。 岩鬼おなじみの長口上などを経て、土門さんはセオリーどおりど真ん中に投げてきました。 土門さんが投げる瞬間、殿馬はネクストから 「野球やめろ、リトルリーグ!」 とかなんとか、岩鬼に対して罵声を飛ばします。岩鬼がそれにカチンと来て、「なんやと!」と身を乗り出して(ベースにがっつりかぶって)殿馬に応戦しようと思ったら、土門さんの投げたボールが岩鬼の身体のまん前に。 コースはど真ん中ですが、ベースにかぶっていたため岩鬼にとっては絶好球となり、グワラゴアガキーン! と場外ホームランをかっ飛ばしました。 サヨナラホームランですよ! 明訓高校、甲子園出場決定! ああ最終回へのフラグが、どんどん立ってゆく…! 打球が舞い上がった瞬間、一塁ベース上の里中が 「行け! 行け!」 って祈ってたのがかわゆかったです。 それにしても毎度毎度、ど真ん中を悪球にするのも大変ですねっていうか水島先生すごいよ…! よくもこんなバリエーションが。 …まあ、たまに「そ、そんなバカなー!」な策もあるわけですが。でもそこも含め面白いのが「ドカベン」ですよね! 明訓が勝ったのは勿論うれしいのですが、善戦するも力及ばなかった横学…。 でも、色んな意味でドキドキした試合をありがとう! 特に、山田とタメ張れるキャッチャーがいた、というのは大きいです。すっごく面白かった! 細かくは書いてないとこもありますが、吾朗と山田の読み合いとか、ドキドキし尽しましたよ。 あーもう、ほんと何で吾朗ちゃんプロ行ってないかなー!(この話は始めると長くなるので、以下略!) 吾朗ちゃんは泣きながら、マウンドに行きます。 「土門さん…!!」 「泣くなよ、吾朗。精一杯やったんだ」 ああもう…あんたらとっとと付き合うといいよ……。 この後、ベンチの中で横学ナインが帰り支度してるんですが、吾朗だけが泣いてるという…! ああ吾朗ちゃん…!! だっ大好きだああ! ここで、神奈川県大会のダイジェストというか、おさらいがサラッと流れました。 東海高校の里中復帰試合、ハイジャック、殿馬が怪我をおしての白新戦、不知火のハエ止まり、吉良高校、山田の金縛り、そして今回の横学戦…。 改めて振り返ってみると、盛りだくさん過ぎるくらい盛りだくさんな予選ですね…! ほんと熱かったよ。 ぶっちゃけ、この後の甲子園より盛り上がっ(以下略) 帰ろうとする山里に、土門さんが接近遭遇。 「残念だがおめでとう」とか言って、山田と里中それぞれと握手をします。 …が、わたくしはしっかり見ました。 土門さんが山田の手は片手で握ったけど、里中の手は両手でギュッと握ったのを……。 ブルータスよ、お前もか…(意味不明) 里中には「よくやったぜ、里中!」というお言葉を下さいました。なんて清々しい男なんでしょう。 人間できすぎです土門剛介。ゆくゆくは、アイアンドッグスのコーチとかになるといいよ。(気が早いよ…) このシーン、土門さんひとりで来たのが何か気になるっていうか、ほんとは吾朗とふたりで来てたんじゃないかなあ。でも、吾朗は直前になってやっぱ泣いちゃって、出て来れなかったとか、さ…! などと勝手に妄想する日々です。 妄想はオタクの義務ですよね?(今自分でもアイタッて思った) で、その夜。合宿所にて。 本日の敗戦を早くも振り切った吾朗が、合宿所に尋ねてきます。今度は合宿所に、スパイとして居座るんだそうです。こんな堂々としたスパイも珍しい…。 実際は合宿所前で野宿してるんですが、明訓関係者もさ…前回吾朗のこのスパイ行為を黙認して、今回の大会であんだけ苦労してあわや初黒星、ってとこまで行ったんだから、ちょっとは学習しようよ! どんな手を使ってでも追い出せよ! 土門さんと同じくらい、心優しい(というのかなんなのか)明訓高校野球部でございました。 そんな折、岩鬼にお父さんから電話がかかってきます。 「お父さま、正美でございます。……えっ!! お母さまが!!」 で、続くのであります。 いやはや、展開が二転三転めまぐるしくて、ドキドキが止まらないですね! オチを知ってても面白いのはすごいことだと思う。 |
第151話「谷津決勝ホーマー! ピンチ里中」 夏の予選決勝戦は、明訓VS横学ですよーっと。 山田は、試合前はなんともないのに、試合が始まると腕が動かなくなるという奇病(?)にかかってしまい、決勝だというのにスタメン落ちしてしまいました。 ちなみに、金縛り云々というのは明訓関係者しか知らない事実です。 吾朗「どうしたんだ、山田さん。まだ金縛りにあっているのか…?」 明訓関係者しか知らない、って言ってんじゃん…! 何で知ってんの吾朗…っ! ストーカー癖が抜けていないんでしょうか。恐ろしい子です。 …それはともかく、プレイボールです。キャッチャー三太郎の、 「栄光に輝く明訓ナイン、しまって行きゃあしょうー!」 が、何かかわゆくて好きです。更に絵もキレイで、二倍幸せ。横学のショートの顔が、まるっきり上下だったけど…。ていうか、上下ってドカ世界のあちこちに登場しますよね。記者の中にもいたし。 いわゆるひとつの、水島先生の「モブ顔」ってやつですよね…おおお痛ましいぜ上下…! 先攻横学は1、2番がいつのまにか凡退し、3番谷津に打順が回ってきました。 ここで、三太郎の転校間違いの回想が。何度見ても土門さんが気の毒すぎる…。土門さんちょっと人が好すぎると思います。優しすぎて人生モロ損してるよ…! いや、吾朗に出会えたからいいんだけど! 更に、吾朗のストーキング回想も流れました。 ここでようやく、時間稼ぎをされているのだと気付きました…しまった真剣に使いまわし映像見ちゃったよ…! 里中「いいバッターになったな、吾朗。しかし、おれは打たれんぞ」 何か、弟子を見守る師匠みたいな目になっちゃってる里中。いつの間にか仲良しですよね、この子ら。やっぱストーカー同士、ウマが合ったんだろうか…。可愛いコンビだからいいんだけど! 結果、吾朗は三振でした。今大会初三振らしい。すごいな吾朗。 1回裏は、土門さんが三者三振で明訓打線をねじ伏せました。ベンチの中で拳を握り締め、歯がゆそうな山田さん。 そんなこんなで、6回裏まで0行進で終わったようです。展開早し。 7回表、横学の攻撃。 試合に出られない山田が、遂にキレました…! 「くそォー!!」とか言って、拳を床に叩きつけようとする山田! 土井垣が止めに入りますが、その瞬間大歓声が。 何事かと、山田も拳をおさめて見に行ってみますと、吾朗がホームラン…! 里中は、グローブを投げつけて悔しがっております。ズズーンな感じの留め絵が、原作っぽくていい感じでした。ショック受けてる里中もかわゆいよ。 三太郎はそんな里中に駆け寄り、「おれのサインミスだ!」と言いつつ、荒々しくグラウンドを蹴りつけます。 この行動は後の展開に絡んで参りますので、皆さんよく覚えておきましょうね。 里中は、 「サインを出しているのはおれなのに…三太郎のやつ、おれをかばってくれているのか」 と、ちょっと三太郎にときめきかけております。あらまあさとるってば…! 山田がいるくせに…! 続く土門はファーストライナーでアウト。チェンジになります。 7回裏は、岩鬼の打席から。 土門さんは投球の際、さきほど三太郎が蹴ってたところで足を滑らせ、ボールスッポ抜けて悪球に。 岩鬼にとっては絶好球なので、グワラゴワガキンとセンター前ヒット。 三太郎の過失なら、まあ不幸な事故かな…と思えなくもないんですが……。 里中「三太郎…お前、あのとき…」 三太郎「はいな、こんなこともありえると思ってね。ハハ」 山田「やったな、三太郎」 故意でした。悪質だなお前! しかも山田、「やったな」て! なんて極悪なんでしょう、主人公…! 勝つためには手段は選ばない。そんな山田太郎が……だいすき……っ! なんか土門さんこんなんばっかで、ほんとお気の毒です。よりにもよって、三太郎にそんな姑息な陥れ方をされるとは…。 ええと、続く殿馬は送りバントで、1死2塁。山岡さんは三振。 2死2塁という局面で、4番高代に代わって…バッター山田! まだ腕が動かない山田を代打起用、という土井垣さんのビックリ采配に、明訓ナインもびっくりです。 ちなみに試合の間、吉良高校では権佐が井戸水をざんざんかぶり、その後こよりを持って竹やぶに走る…という行為を繰り返しております。竹やぶの中には祠? があり、剣道の籠手のようなものにこよりを巻き付け、拝んだり 「山田ァァァ!! 死ねェェェェエエ!!」 と叫んだりしております。こ、こわいよう。 第152話「常勝明訓 ついに破る!」 土井垣の山田起用の真意は、「山田の腕は治ってると思わせ、敬遠を狙う」でした。 しかし、吾朗は山田の腕は治っていない、とあっさり見抜きます。 …まあ、ふつう治ってたら最初っから出しますしね。土門相手に、出し惜しみするメリットゼロですし。土井垣さん、見抜かれてる、よ……? しかし、山田が演技でベース寄りに立ったため、「打ちに来てる…? いや、これは見せかけなんじゃ…いや、でも…」みたいに、横学バッテリーは思考の迷路に陥ります。 横学バッテリーが出した結論は、こちら。 「インコースに、山田の腕を狙って投げる。その避け方を見て、治ってるかどうか判断」 なかなかにアグレッシブな作戦です。 土門さんは、作戦通り山田の腕近くを狙って投げます。山田はボールを避けながら、バットにボールを当てました。腕が動いた! しかもそれがポテンヒットに! セカンドランナー岩鬼はホームへ。横学はバックホームするも、ワンバンになって吾朗は取れません。明訓1点獲得! カバーに入ってた土門さんがキャッチし、素早くセカンド送球。 どう見ても山田はセカンドアウトだったんですが、審判のコールは「セーフ!」 素晴らしき誤審。ボブ・デービットソンも真っ青だよ…! ええと…何か山田が打つ瞬間、権佐のお百度参りが終了し、籠手に絡み付いたこよりが全部切れてたそうです。 権佐の呪いの力も、山田の野球に対する執念には適わなかった…とかそういうことっぽいです。 とにもかくにも、1-1で同点になりました! 8回裏、山田はイキイキとキャッチャーとして登場。今までとのテンションの違いに、吾朗も目を見張ります。 吾朗「あの山田さんが、金縛りの芝居を…? 信じられない」 うん、まあ芝居ではなかったんですが、山田ならそれくらいの芝居はしてもおかしくないと思うよ? 吾朗ちゃんまだまだ研究が足らないぜ。 8回裏、山里バテリはウキウキと無失点に抑えました。愛の力です。 土門「この試合、お前にもう一本出るぞ。どうせなら、ホームランがいいな」 このセリフにごっつときめいた…。なにこのラブラブ度! もうこのふたりは本当に愛しすぎです…。ときめくにもほどがある。 ここでちょいと場面転換。街中で、車に轢かれそうになる人影ふたつ。 その人らは、10mくらいの垂直飛びを披露し、歩道橋にスタッと降り立ちました。またも人外な新キャラ登場です。 それは、弁慶高校の武蔵坊と義経…! うわあ来たよ来ちゃったよ! いや嫌いってわけでは全くないんですが、この二人が出てきたら何かリアルに敗北へのカウントダウンって感じがしちゃって…! やっぱりアニメ的には彼らはラスボスなので、登場時に 「岩手県代表弁慶高校 武蔵坊一馬」 とかテロップが出た上に、「ゴウン…ゴウン…ドギャアアアン!!」という、派手な効果音も用意されておりました。さすがラスボス。犬飼小次郎よりも大きな扱いです。 しっかし武蔵坊と義経、山伏服なので一切街に溶け込んでないよ…! 試合の方は、9回表横学の攻撃、吾朗の打席です。 ここで、吾朗と山田の読み合いが始まります。かっこいいい…! 結論から書いてしまいますと、この読み合いは吾朗の勝ちでした。 吾朗は外角待ちと見せかけ演技をし、その実内角待ちをしておりました。そうしたら山田は里中に内角を要求。 狙い通りドンピシャリで捕らえた吾朗は、またもホームラン…! なんというか、明訓ファンなわたくしですが、この打席は完敗って感じです。吾朗かっこいいよ! そんなわけで、9回表にきて1-2と逆転されてしまいました。明訓ピンチ! 9回裏、岩鬼と殿馬は三振。2死で山岡さんは執念のゴロ打ち…ですが、アウトになってしまった…! …と思いきや、1塁手の足がベースが離れていて、セーフに! どうにかこうにか、首の皮一枚つながりました。あードキドキする。 そしてここで、山田登場。 山田VS横学バッテリの対決は、あっという間にフルカウントになります。その後も、ファウルファウルで粘る山田。 吾朗はシンカーを要求しますが、土門さんはそのサインに不服なご様子。 土門「ストレートで行かせてくれ!」 吾朗「ダメ!!」 うあああああ!! このシーンやばいってマジやばいって!! 吾朗ちゃんかっこよすぎて死ねる萌える頭がおかしくなっちゃうよう…! いやほんとこのシーン大好きです。吾朗×土門の真骨頂がここにあるよ…! 吾朗ちゃんが、土門さんに「ダメ」とか言っちゃうんだよ…しかもそれに土門さん黙っちゃうんだよ…! やばいよラブだよ下克上万歳すぎだよ…! 原作の、静かに諭すように言う「ダメ」も相当萌えですが、アニメの厳しく叱りつけるような「ダメ!!」も激しく萌えだ…甲乙付けがたい…! ああ久々にキュンキュン来た…最近あんまり露骨な山里描写もなかったから、免疫が低下していたよ! アニメスタッフ…ありがとう…! あと吾朗の声優さん、あの演技神過ぎです…! すいません、いい加減話を進めます。 土門さんはきちんとシンカーを投げ(ここの萌えポインツだね!)山田のバットにかすったファウルチップが、吾朗のミットの中に…! 吾朗「前略、山田さん。ぼくと土門さんで行って来ます。甲子園へ!」 という、なんともドキドキ(色んな意味で)なところで、今回は終わりでした。 試合の展開はもちろん、吾朗×土門的にも非常に盛り上がって面白い回でした。いやー見ごたえたっぷりだわー。 |