第139話「男岩鬼! ろれろれ大ホームラン」 明訓VS東海は5回の裏。スコアは3−8で明訓が大差をつけられています。 そして今週は、以前受けた死球の後遺症で右手が痛い山田の打席から。山岡さんと岩鬼を塁に置いて、2死1,2塁という状況です。 「打席までがなんて遠いんだ……」という山田のセリフに乗じて、ガンガン時間を稼いでくださいます。ほんとに打席が遠いよ。どんだけ時間かかるんだよ…! やっと打席に立った山田は、痛みのあまりぶるぶる震えだします。それを見た東海のキャッチャーは、 「すごい……全身に力がみなぎっている……」 と、ナイス好意的解釈です。いい人だ。 そして雪村は、「何て迫力だ……象みたいな眼をしてるくせに」とのこと。 象みたいな眼! 何だよ、うまいこと言いやがって…。 雪村は、くさいところをついて山田を歩かそうと、きわどいボールを2球続けて投げます。そして3球目、打席に立つのがやっとの山田は、雪村のボールにぶつかってしまいます。 デッドボールか…と思われましたが、「避けられるボールなのに避けなかった」とみなされ、デッドボールではなくボールになりました。 結局山田は4球で歩くんですが、雲竜は「山田め、打つ気がなかった…?」と、山田の異変に気付き始めるのでした。 2死のまま満塁になりまして、次は三太郎。 「オー! 来やがれ!」と非常に気合いが入っております。アニメの三太郎は不思議ちゃんですが、燃えるとこはちゃんと燃えてくれるので嬉しいです。 そして三太郎はカッキーンと打ちました! 岩鬼と山岡さんがホームインして5−8。 三太郎は2塁を蹴っていたんですが、山田がまだ3塁に着いておらず三太郎がアウトになってしまいました。 これでチェンジになってしまいます。 この山田の走塁に、雲竜が「山田はケガをしている」と確信します。明訓ピンチ! チェンジになったので東海の攻撃な訳ですが、明訓ベンチから山田が出てきません。 雲竜「どうした明訓! 山田が駄目なら三太郎がおるだろう!」 三太郎「おれがキャッチャーだって! 冗談じゃない! 明訓には山田っていう日本一のキャッチャーがいるんだ!!」 ……三太郎…そんなん言うたら土門さんが泣いちゃいますよ…。 とかなんとか言ってたら、山田が出てきました。 先ほどの痛みに震えていた姿が嘘のように、溌剌としております。 バレバレな感じですが、山田さんは痛み止めを打ってらっしゃいます。 そんな感じで試合。先頭打者の雪村はさっくりアウトになり、その次の雲竜は4球で1塁へ。 雲竜は、山田はケガをしているから2塁送球が出来ない、と思い盗塁を試みます。 しかし、山田は2塁へビシュッと矢のような送球。 それを客席で見ていた里中は、「山田…心配したぞ…」と、うっとりしてました。いやほんと、里中の山田に関するセリフは全部いとしげで、見てるこっちが恥ずかしくなるんですが…。 えーと、ここからサックリ色々と飛ばされて7回裏。無死1塁で岩鬼登場です。 岩鬼「高代! バット10本貸せ!」 高代「10本かあ。岩鬼さんすごいやー!」 今回もこのふたりは和ませてくれます。絶対アニメスタッフもこの2人が好きなんだと思います。ああもう可愛い可愛い…。 そんでバット10本で豪快に素振りをした岩鬼は、打席に向かいます。が、何故か真っ赤な顔でフラフラしております。 そんな岩鬼は、雪村が投げたど真ん中をホームラン! 2点入って7−8と、1点差まで追いつきました。 しかし、岩鬼の赤ら顔とフラフラの足取りに、明訓ベンチも不審を抱きはじめました。 仲根「まさか、酒か!?」 山田「ああ。ユニフォームに酒袋を入れて、ストローで飲んでたんだ」 なんつう無茶を! 更に、気付いてても咎めない。それが山田。 バレたら甲子園永久追放くらいじゃすまないけど、咎めない。それが山田。 そして仲根は先輩だけどタメ口。それが山田。 土井垣も、「それで悪球になったのか…」とか神妙な顔で言ってる場合じゃない。 なんだろう、優勝旗盗難で色々こっそり不正しちゃってるから、感覚が麻痺してるんでしょうかね。 東海の捕手「あっ! 酒だろ!」 岩鬼「アホか! 粕漬け食いすぎただけや!」 そんな言い訳が通ってしまう、素敵世界。ドカベン世界は優しい世界ですね…。(なんか違う) えーと、高代と山岡さんが4球で出塁して、山田の打席になりました。 山田「腕が砕けようが、この打席は思い切り行くぞ」 そう決意を固めたところで、雲竜がタイム。「おいどんが投げるタイ!」 あとは、雲竜が「ブオーッ! バオーッ!」などとおよそ人とは思えない叫び声をあげたり、バックにマンモスを背負ったりして終わりでした。 第140話「ネット裏! 立ち上がった小さな巨人」 リリーフ雲竜ですが、投球練習を断ります。というとこは、使わない右手はやはり怪我なのか…? と、疑惑を深める明訓ベンチ。 そして、山田さんは痛み止めが切れたそうです。えっもう? 痛み止めってそんなに効き目が短いものなんでしょうか…。打ったことないからわっかんないや。 雲竜の初球は、剛球ストライクでした。 「右手は怪我していなかったのか!?」と、びびる土井垣さん。 山田はタイムをかけ、バットを木製に持ち替えます。雲竜の頭に血を昇らせる作戦だそうです。 里中「やめろ山田! 木のバットが手に与える衝撃は、金属の比ではない…やめてくれ!!」 すんごい説明的なセリフをありがとうございます、里中さん。とても分かりやすかったです。 相変わらずこの人は、ひとりで盛り上がってひとりで上り詰めて、非常にマイペースな方です。 木製バットで打席に立った山田は、なんと送りバント! これにはみんなびっくりです。 強打者・山田の送りバントは見事に成功し、1死2,3塁となります。 雲竜さんは、「どうして堂々と打ってこんのだ! おれはお前に幻滅したタイ!」とブチ切れております。 雲竜が「おいどん」じゃなくて「おれ」って言った…! とちょっとドギマギしつつ、三太郎の打席です。 ものすごく久々に(優勝旗盗難事件以来)土井垣さんからサインが出ました。スクイズのサインだそうで。 高代は渾身のヘッドスライディングでホームインし、これで同点になりました! 眼に涙をためながら、「やったやった! これで殿馬さんに喜んでもらえる!」とガッツポーズする高代。ほんと可愛いなお前…。そして里中以上によく泣く奴だな…! 次の打者は石毛なのでアウト。(石毛なので、て…)同点のままチェンジになりました。 8回表。渚がフラフラしてきました。 山田は「ミットの綿を抜いて、いい音を出す」というお得意の戦法を用いますが、割と速攻で東海側にばれます。 その結果、明訓バッテリーは打たれてしまいます。 山田「渚、ドンマイドンマイ!」 何この優しさ…! 飴とムチは使いよう、ってことでしょうか。恐ろしい男です。 しかし渚は疲労やプレッシャーなどで限界です。ストライクが入らなくなり4球を連発。ついにはデッドボールも出してしまいます。 無死満塁でバッター雲竜。絶体絶命のピンチに、渚はマウンドを降ります。 山田「どうしたんだ、渚」 渚「さ、里中さん…」 山田「?」 そしてカメラがバックネット裏に! そこには里中が! 里中にズームしながら、BGMに「小さな巨人里中くん(インスト)」がフェードイン! なんだその恥ずかしい演出! そして、里中の背後に小泉先生登場! 里中「…いいですか?」 先生「どうして聞くの? あたしの答えは分かってるでしょ?」 里中「男には…どうしてもやらなきゃいけない時があるんです」 先生「きみって悪い患者ね」 里中「ありがとう!」 …なんか、ひとむかし前のメロドラマに登場する恋人どうし、って感じですね。でも放送時期を鑑みればそんなノリでも普通なのか…。 というか里中は「男には、やらなやいけない時が〜」っていうのを言ってみたかっただけだと思うんだが。 それに付き合ってあげる小泉先生やさしい! 大好き! 「選手の交代をお知らせします。渚くんに代わって、ピッチャー、里中くん」 オオオー! ついにこのとが来ましたよ! 待ちわびたよ! ユニフォーム姿の里中が出てくるんですが…えっと、そのユニはどこから湧いたの…? 里中手ぶらで来たよね? 里中が合宿所を去るとき、荷物は全部持っていったんだよね? てことは、山田とかがベンチに持ち込んだわけでもないよね? あれか、また山田が背番号を縫い付けてわざわざ用意してたのか! 大甲子園のときみたく、タイミングばっちりで…! 恐ろしい男です。 そして、里中がすんごい可愛いです…めんこすぎる…やっぱユニフォーム姿が1番だね!! |
第137話「渚メッタ打ち! 勝負あった」 さて、前回は里中が球場の外で歓声を聞き、 「打たれたのか!? アウトの歓声であってくれ!」 と叫ぶところで終わっておりました。その頃、球場で何が起こっていたかと申しますと。 東海VS明訓、1回の裏は0−1ながら尚無死満塁で、明訓ピンチ。 相変わらず山田はノーサインで、渚が投げた球を打者が打つ! …が、岩鬼そのボールをキャッチしてサードベースを踏み、そのままセカンド送球。セカンド高代がそのボールをファーストに送球し、トリプルプレー完成です。あざやか! 岩鬼の強い送球をのけぞりながらもキャッチし、落とさずにきっちりファーストに送球した1年坊高代に、このトリプルプレー敢闘賞をあげたいです。初めての試合なのに、落ち着いてよくやった! 高代「すっごいですねー、岩鬼さんの送球! まだ手がしびれてますよー!」 岩鬼「そうかそうか! 本気で投げとったら、今頃骨折やでー」 このように、視聴者を和ませることも忘れません。登場してまだ日が浅いのに、高代ってばやるわね…。高代と岩鬼のコンビ、ほんとかわっいい…。 我らが里中は、ベンチに行くかどうか真剣に悩んでおります。しかし、小泉先生に 「今投げたら、今までの治療が全部無駄になるのよ。里中くん、それでもいいの?」 と言われたことを思い出し、スタンドの方へ足を運ぶのでありました。 試合の方は、明訓の攻撃です。1番打者の岩鬼が、東海先発の雪村を挑発してデッドボールを食らい、出塁。 あれ、デッドボールになるような球だったら、岩鬼の絶好球なんじゃあ…? ま、まあいいや…。 次は高代の打席です。何だか、今週は高代がきっちり描かれていてうれしいです。 高代は送りバントの指示を受けますが、初打席にガッチガチです。 無理もないよなあ…。初打席ってだけでも緊張するのに、土付けずの常勝明訓で、負ければ監督辞任で、しかも天才・殿馬の後継として2番の打席に立ってるんだもんなあ…。わたしだったら吐いてるね! サチ子「やっぱとんまちゃんじゃないと、2番はダメか〜」 サチ子、心無すぎです。高代も頑張ってるんだから、そういうこと言うんじゃありません…! 高代は、ガチガチになりながらもしっかり前に転がし、きちんと送りバントを成功させます。おめでとう、高代! 高代「やったー!! バントできたー! ぼくにもできたー!」 土井垣「いいぞ、高代。あれでいいんだ」 山田「ナイスバント!」 高代には、土井垣も山田もあったかいです。渚への態度と比べると、正に雲泥の差です。先輩と監督の優しい言葉を受けて、高代は「はい…良かったです…」と、眼に涙を浮かべます。なんてめんこい後輩なんだこいつは…! 続きまして、山岡さんが2塁打を打ちました。これで岩鬼が帰って1−1。4番山田は敬遠で、1死1,2塁。 5番三太郎が打って、山岡さんも帰ってきて1−2と、明訓逆転です。 そんで次は石毛の打席なのですが、石毛なので順当にアウトです。あれっそんでもってチェンジみたいです。あれれいつの間に3アウトに? 場面ちょっと飛びまして、三回表。 山田は相変わらずノーサインです。里中がスタンドで観戦しながら「山田、何故渚にサインを出さないんだ…」とか言ってます。まあ…ここでサイン出したら調教にならないし…ねえ…? 渚は早速ホームランを打たれ、2−2と追いつかれますが、山田は相変わらず無反応です。 4回表には、渚が3塁カバーに入ってなかったために、もう1点取られてしまいます。これで2−3と、東海逆転です。 仲根「バッキャロー! 何でカバーに入らないんだ!!」 おお、仲根がキレた! そういえば、この人何気に熱い人なんでした。バッキャロー、という響きに昭和の香りを感じて和みます。 更に連打されて、無死満塁になってしまいました。あーあ…。さすがの渚も、焦り始めました。 そして、満塁で迎えた打者はピッチャー雪村。ここで渚は、雪村にホームランを打たれてしまいます。満塁ホームラン…! これで、一気に2−8になってしまいました。 渚、大ショックです。さっきまでの余裕も吹っ飛んでしまったようでした。さあ、どうするどうなる…! 第138話「痛い! ドカベン山田大ピンチ」 里中の登板はまだですか…。(そろそろ里中成分が切れてきましたよ) さて。 満塁ホームランを打たれて、6点もの大差をつけられた渚。ガクガクと震えだします。 しかも、この次の打者は雲竜です。ここにきてようやく、渚はテンパりだします。 土井垣「渚の慢心で取られた点だ。だからナインも声をかけようとしない…」 別にいいんですが、大差つけられてる割に随分冷静ですね、土井垣さん…。 山田を信じてる…ってやつでしょうか。自分の去就がかかってるのよ、土井垣さん! まあ、でも監督辞めてもプロ野球選手、っていう就職先が決まってるわけですが…。 渚は、「山田さん…!」と、すがるように山田を見ます。が、山田はそれを無視。更に必死の視線を山田に向けると、山田はタイムを取ってマウンドにやって来ました。 さて、山田の「渚調教プログラム」も大詰めになって参りましたよ。 山田「何をびびってるんだ? さっきまでの自信はどうした」 渚「ぼくには無理です…おろさせて下さい…!」 山田「そんなこと、おれに言って何になるんだ?」 渚「でも、あれだけ打たれちゃあ…」 山田「降りるなら、退部覚悟で降りろ」 渚「山田さん…!」 山田「降りるなら今だぞ。おれが座ったら、プレーがかかる」 山田はそう言って、ホームに歩いていきます。渚の足元が、ガラガラと崩れていきます。(ほんとにそういう演出でした) 渚は「山田さーん!!」と叫びますが、山田はマスクをかぶってしゃがみます。そして審判の「プレー!」の声。 フラフラとマウンドに戻った渚は、山田に目で訴えかけます。 「山田さん…サインを…サインを出してください…! リードしてください…! 山田さん!! 雲竜をどうすればいいか、分からないんです!」 渚、必死の懇願です。 ここで山田、ようやくサインを出します。それを見た渚は顔を輝かせ、今までアンダースローで投げていたのを、オーバースローで投げます。 はい、調教完了! こうして、山田の下僕が1人増えたのでした…。山田太郎は怖いお人や…。 雲竜は、結局サードゴロでアウトでした。 そして次の打者もピーゴロに打ち取ったんですが、山田がそれをそれを処理しようとする際、手が痛くて送球がワンバンになりました。仲根が体を伸ばしてキャッチし、アウトになったんですが、やはり犬神の死神ボールの影響が残ってるようです…。 いやー、ほんと土佐丸は悪質ですね! さすがにプロになった今は、死神ボールは封印してます…よね…? いつの間にかアウトになってチェンジ。えーと4回裏ですか。明訓の攻撃は山田からです。 手が痛い山田は、スイングが出来ないからでしょうか、4球を選んで出塁します。 実況「さあ、5番微笑くん。一塁ベース上は、足の遅い山田くんです」 …そんなん言ったんなや…! 三太郎は右中間を破るヒットで、山田は3塁まで走りました。頑張ったね山田…! そして続く石毛の打席で、山田がホームスチール! 山田はヘッドスライディングでセーフ! これで明訓は1点を返し、3−8になりました。 …しかし、このクロスプレーで山田は更に手を傷めてしまうのでした。あいたたた…! そして、山田は右手をおさえて苦悶の表情を浮かべているんですが、この場にいる全ての人間が、そんな山田に気付いていません。 そんなばかな…。おーい、みんなー。山田痛がってるよー。結構あからさまだよー。みんな気付こうよー…。 あ、すいません。先ほど言ったこと、訂正します。里中だけは気付いたようです。なんせ愛だから。 ガッと話飛びまして、5回裏。どういう展開なのか分かりませんが、2アウトで2塁に岩鬼がいて、山岡さんの打席みたいです。 山田「キャプテン、打ってください…打って岩鬼を帰して下さい…!」 山田は祈ります。それだけ、手が痛いのです。ですが、無情にも山岡さんは4球で出塁。 山田の打順が回ってきてしまいました。痛みをこらえて、山田は打席に向かうのでした…いたいたしい…! |
第135話「予選開幕! 打倒明訓の合言葉」 さて、里中がランニングをしています。がんばれさとる! …と思ったら、後ろから何故かサチ子がついてきてる…! サチ子「里中ちゃん! サチ子がついてるよ!」 …うーん。ドカスパでの里中とサチ子のアレコレを読んでいなければ、これも微笑ましい光景に見えたんでしょうが…。なんか伏線に見えてやだな! しかし、小学生が高校球児の足について行けるはずもなく、サチ子は途中でへばってしまいます。 里中は、そんなサチ子を完全無視して、一人でさっさと走って行ってしまいました。 うむ、それでこそ里中! ゲーム中、女のことばっかり考えてる、2005年版の里中はやっぱどっか変だよ…。気持ち悪いくらいに、野球と山田のことしか考えてないのが里中だよなー。 …と、すいません。アニメのレビューをしろっちゅう話ですね。 さて明訓合宿。ベンチ入りメンバーが1人発表されていない件について、土井垣は 「明訓にも秘密兵器がいていいだろう?」 と、気持ち悪いくらいにニコニコしながらもったいぶります。そのまま素振りとか始めちゃう土井垣…。ちょっとお前浮かれすぎだ…。 この後の展開を知ってる身としては、土井垣さんが哀れでならないんですが…。 そのとき、どこからともなく、おもちゃのピアノの音が! 山田は、殿馬が帰って来たんだと思い走り出しますが、ピアノを弾いてるのは岩鬼でした。 岩鬼は「青春って何だ♪ あの白い球♪」を弾いてます。ボンなので、昔ピアノを習っていたとのこと。 おもちゃのピアノで上手下手もない気がするんですが、岩鬼は下手なんだそうです。 三太郎「ぬかみそがくさるから、やめて、やめましょう!」 …本当に、アニメの三太郎はめっきり不思議ちゃんです。何故にぬかみそ? ナイス過ぎる語彙にメロメロです。 この言葉に腹を立てた岩鬼が、三太郎と追いかけっこを始めます。 いやーラブいんですが、想像するとちょっと怖いな…。だって、大柄な男子2人がおいかけっこって、わりとシャレにならないと思うのよ! そしてここで画面転換。グラウンドにいる土井垣が映ります。 土井垣「おれは殿馬の退部届けを受け取っていない…。お前の席は空けておくからな」 あれっここで視聴者に秘密兵器が殿馬ってばらしちゃうの? いや、いいんですけど…。でもどうせ、もうすぐアレ事件が起こるから、どっちにせよそのときに秘密兵器の話題が出てくるじゃん…。 ここで一足先にばらしちゃう意味がよく分からん…。 そんでもって、神奈川予選が始まりました! 明訓はシードなんで1回戦はなし。ライバル校の結果は以下のとおり。 東海 雲竜、2死満塁の局面で、単打で走者一掃という意味不明なことをしてました。 というのも、雲竜がファーストにヘッドスライディングした際、相手の一塁手が雲竜の下敷に。一塁手がもがいてる間に、走者一掃で東海勝利。 えっ守備妨害とかにならないんすか、これ…。むちゃくちゃしすぎ! 白新 不知火パーフェクトで勝利。 吉良 相手校が校内不祥事で辞退。不戦勝。 横浜 吾郎のランニングホームランで勝利。 こんな感じのニュースを、明訓ナインが合宿のテレビで見ておりますと、そこに臨時ニュースが飛び込んできました。それは、アメリカから日本に向かうジャンボ機が、ハイジャックされたとのこと。 しかも、その乗客リストには殿馬の名が! 山田「殿馬…?」 土井垣「殿馬が!? 殿馬! 殿馬!!」 このテンションの差! 土井垣は本当に殿馬のことが好きすぎます。犬飼小次郎の真のライバルは、殿馬なんじゃないかという気になってきました。 ここで、土井垣はベンチ入りの最後のメンバーは殿馬であったことを、部員に明かします。 秘密兵器がハイジャック事件に巻き込まれるなんて…ここまできたら土井垣さん、引きが弱いどころの騒ぎではありません。確実に何かに憑かれてると思います。 お祓いしてもらった方がいいと思うんですが…。 時は無情に過ぎて行き、とうとう明訓VS東海の試合の日がやってきました。 里中は、病院で待機です。「球場に行かせてください!」とダダをこねますが、小泉先生はそれを許しません。 しかし、球場に行きたくて行きたくてたまらない里中。さあ、里中の自制心はどこまでもつでしょうか。その答えは次回、明らかになります。 第136話「走れ里中! 栄光のマウンドへ」 山田のじっちゃんが、ぼろ家の立ち並ぶ通りを歩いております。目的地は、倒産して引っ越した岩鬼さんのお宅。じっちゃん、付近住民と比べてえらいことガタイがいいです。やっぱ、昔は野球やってたのかなー。 じっちゃんは、ご近所さんたちとともに、岩鬼家で予選を観戦することに。 何故かじっちゃんはやたらと腰が低く、岩鬼パパのことを「旦那」と呼んでいます。何か違和感が…! そんなわけで、ひっさびさに明訓の試合ですよ! 恒例の、「何度も繰り返し流れる、やたらと長い応援の映像」も健在ですよ! 本日の明訓先発ピッチャーは渚。セカンドには高代、ライトには今川が入っております。 そして、放送席には特別ゲストとして徳じいが来ております。 おおっと、渚が唐突にマウンドで準備運動を始めましたよ。しかもえらく入念に。アニメスタッフ、早速時間かせぎに入っております。 実況が「雲竜くん、イライラしてはいけません」とか言ってますが、わたしがイライラしてきましたよ。 あ、書き忘れてましたが、東海が先攻で1番打者が雲竜です。 渚はなっかなか投げません。やっと投げたーと思ったら、監督に禁止(?)されてるはずの、アンダースローで投げやがりましたよこの坊ちゃん。 そんで、雲竜はそれをプレイボールホームラーン。あーあーあー。言わんこっちゃない…。 「山田はあんなリードはしない! サイン無視! おれの信頼する山田を、渚は無視しやがった!」 と、頭に血を昇らせているのは、われらが里中智IN小泉医院です。敢えて深くはツッコミませんが、このセリフも大概すごいですよね。さすが里中だわ…。 どうでもいいことですが、このシーンの一瞬前に映った画面では、里中のそばに湯飲みがあったのに、このシーンではティーカップに早変わりしていたことを、ここに付け加えておきます。喉がかわきすぎなさとる。白熱してますからね。 小泉先生が別室で鼻歌などを歌ってたら、里中がいる部屋からガシャーンという、何かが割れる音が。 何事!? と思い小泉先生が駆けつけてみると…。 そこには、粉々になったティーカップが。そして、壁にかけてあったはずの里中の学ランがなくなっている…! 無断で出て行った上に、ティーカップ割ってますよあの人…! 最悪だ! どんな慌て方してるのよ里中! でも、学ランはきちんと羽織って出て行くこの律儀さ。 前回、球場に行きたい里中の自制心はどこまでもつか、という話をしていましたが、どうやら1イニングももたなかったようです。それでこそ里中。 里中は、ダッシュで球場に向かいます。 「渚のやつ、許せん、許せん!!」 と、マジ切れです。下手したら、人生で一番キレてるんじゃないでしょうか。「チビとはなんだあ!」よりも本気の怒りを感じます。 「渚ごときに、明訓のマウンドを任せられるか!」 ともおっしゃってます。ほんとに、見てて気持ちがいいくらいのキレっぷりです。 そしてここで、里中が山田の手の故障を見抜いたときのラブシーン回想が流れます。何故このタイミングでそのシーンなのか。全くもって意味不明です。 さて試合ですが、山田さんが静かにキレてらっしゃって恐ろしいです…。 山田は、渚に対して何もサインを出しません。リード放棄です。里中のように言葉に出さない分、何十倍も恐ろしいんですけど…! 渚が失投して、野手がみんなマウンドに集まるんですが、山田だけは行きません。じっと定位置でしゃがんだままです。 こわ! い! 渚、早く謝った方がいいってば! 笑顔で渚を励ます、山岡さんがまぶしく見えます…。 そして、渚が連続4球を出しても、山田はノーサインです。真面目にこわい…! 里中が球場の前に到着した瞬間、ものすごい歓声が聞こえてきました。 「何だこの歓声は! 打たれたのか!? いや、アウトの歓声であってくれ!」 というところで以下次週、でした。 次回予告なんですが、この回は山田と岩鬼とサチ子の会話で進んでたんですが、 「渚メッタ打ち! 勝負あった」 という悲惨な次週タイトルだけは、渚が読み上げてました。そ、そんな悲惨なタイトルだけ本人に読ませんでも…! どこまでも冷遇される、哀れな渚圭一ぼっちゃんでした。 |
第133話「見たか渚! ミットの謎」 里中が野球部から姿を消したことは瞬く間に広まり、渚が里中の代わりとして大注目されておりました。 新聞にもバンバン取り上げられ、渚はすっかり気を良くします。 そんなある日、渚が上機嫌で合宿の山田の部屋に向かいます。 部屋の前に山田と里中、2人分の名札がちゃんとまだ貼ってある…! 里中が帰ってくるのを待ってるんだね山田…! うーん、愛だなあ。 そしてこのシーンで、合宿所の部屋割りが、一部判明しました。 山岡&岩鬼、殿馬&微笑、石毛&北という部屋割りとのこと! あらあらまあまあ! ちょっと色々と意外だわ。山岡さんと岩鬼かあ…! 岩鬼は殿馬か三太郎と相部屋だと思ってました。山岡さん心広そうだしなあ…岩鬼とも合うかもしれないですね。 あ、ということは必然的に仲根と今川が相部屋、ってことですかね。途中入部コンビ! 話が大きくそれました。渚は、山田の部屋の戸をガラアッと勢い良く開けながら、こう言いました。 「山田さーん! 入っていいですかー!」 そういうことは、戸を開ける前におっしゃい! そんないきなり開けちゃって、山田がとんでもないこと(どんなことだよ)をしてたらどうする気だったのかしら、この子…。 山岡さんといい、明訓高校野球部にプライバシーというものは存在しないようです。おそろしや。 ちなみに山田はとんでもないことはしておらず、ミットの綿をいじっておりました。 「ぼく、色々言ったけど、オーバースローにして良かったですよ!」 と嬉しそうに語る渚を、山田は軽やかに無視します。渚のほうを見ようともしません。 そして厳しい表情で、「肘の使い方がなっていない」と渚に駄目出しをします。 あの、山田さんてば、なんでそんなに渚にばっか冷たく当たるの…! 里中に会えない鬱憤を、渚にぶつけてるようにしか思えません。おそろしや。 そして渚が去った後、山田は部屋の中でキャッチャースタイルで構え、「里中…」とつぶやくのでした。 なんだこのシーン。 ええと、これはアレですか? 小林の目の手術のときと同じく、願掛け? しかし控え目に言ってあやしいです。とりあえず、そのポーズしてるときに渚が入って来なくて良かった、です、ねー。しかし明訓メンツだったら、山田がそんなポーズでも気にしないのかしら。 翌日、横浜学院。 谷津さんちの吾郎くんが、キャッチャーフル装備で登校しております。しかもダッシュで。 学校に着いたら、後ろから土門さんがやって来ます。 土門「速いな、吾郎。追いつくのが大変だったよ」 追いかけてきてたんや、土門さん…! 朝っぱらから、ウフフアハハな鬼ごっこを展開してたんですね。 かわいこちゃんめらが! しかし、この2人のビジュアルですと、想像するとちょっと怖いですな…。 土門「吾郎、うちは勝てるか」 吾郎「はいっ、勝てます!」 土門「お前がそう言えるようになったのが、おれは一番うれしいよ」 吾郎「エヘヘ……」 エヘヘ…わたしもうれしいよ…! ほんと和むなあ、このバッテリーは! この2人が幸せだと、わたしも幸せです。 さて明訓の練習。 山田は、もう投げられない、とフラつく渚に「あと50球!」と要求します。それを見学していた渚パパは、「これはしごきだ!」と怒りをあらわにしますが、山田は華麗に無視! です。 そこに、三太郎がやって来ます。 三太郎「殿馬が帰ってきた!」 山田「なんだって、殿馬が!」 その瞬間、山田は渚をほって走って行ってしまいます。三太郎は、フラフラの渚に歩み寄ってこんなことを言います。 三太郎「渚、山田のミットを見てみろ」 渚「…? あっ、綿が入っていない!」 三太郎「なまくら球にいい音出させるために、やったんだ。どうだ、先輩っていいだろう」 昨夜、山田が綿をいじっていたのは、実はミットから綿を抜いていたという。しかし三太郎…顔は笑ってますが、口調にすんごいトゲがあるんですけど…! なまくら球とかゆっちゃったよこの人…。 先輩はいいだろう、っていうかこわいよ! 本当、ここの人たちは渚にはキッツイですよね…! そして、そうですよ殿馬が帰ってきたんですよ! 春季大会で優勝すれば、夏の予選でシードされる。そうすれば里中の治療の時間がかせげる、ってことで帰ってきてくれたのでした。殿馬かっこいい! ちなみに一番喜んでるのは、殿馬大好き土井垣さんです。 殿馬に「あと100球くらいノックする体力あるづらか?」と聞かれ、「200球でも300球でもいくぞ!」とかウキウキ答えちゃう浮かれっぷり。 そして、唐突に里中の治療風景(上半身ヌード)を映しつつ、今回は終わりでした。 134話「明訓! 傷だらけの春季大会」 なんやかんやいいつつ、春季大会が始まりました。 不知火や雲竜たちは、明訓に手の内を見せないためにアッサリ負けました。 そして、明訓は渚のあぶなっかしいピッチングを上級生の好守備でフォローしつつ、あれよあれよと言う間に優勝してしまいました。 本当にすごい流されっぷりでした。春季大会、10分くらいで終わっちゃったよ…。 何はともあれ、明訓はシード権を獲得いたしました。これも全ては里中のため! 里中あいされてる! そんな里中は、今日も上半身裸で治療です。今日は針灸ね、と先生に説明され「ひ、火をつける!?」とかちびる里中がめんこいです。 その頃、山田がジャストタイミングで病院の前までやって来ました。すると、病院の中から里中の声が聞こえてきました。 「ふ…んっ、あ…っあああ!」 何そのエロ声! おばちゃんはのけぞりました。そしてしめやかに巻き戻しボタンに指をかける、ということを5回ほどくり返しました。 びっくりしたよーびっくりしたよー! ちょっと、こんなの放映していいんですか! えろすぎる! 山田は、立ち止まってその声を立ち聞きしていました。こーのスケベ! でも気持ちは分かる! 場面切り替え。2人で病院から帰ってくるところでした。またこいつらはいちゃいちゃと…。 山田の第一声がまた。 「感動したよ、里中」 何に? あえぎか! あのあえぎに感動したんか! こーのスケベ! でも気持ちは分かる! そして、またここでもこいつらはエロくさかったです。 里中「山田…犬神の死球の後遺症、まだ残ってるんだろう」 山田「え? 大したことないよ!」 里中「山田!」←腕をつかむ 山田「うあ…っ! 何するんだ…!」 なんかえろいよーえろくさいよー。ちょっともう、ほんとに今日はどうしちゃったんですか! 部活で会えないからって、タガが外れてませんかおふたりさん。ここは天下の公道ってことをお忘れなく! 里中「みろ、これでも違うというのか! 他の奴の目はごまかせても、おれはごまかされないぞ」 山田「分かったよ…。でも、本当に大したことないんだ」 里中「すまない、山田…」 里中、泣くし! もーこの子は! タイミングをこころえすぎだろ…。きゅんきゅんするからやめてください…。 里中は、山田の手をにぎったまま「おれは、必ず帰ってくる!」と誓うのでした。 そして、そんな山里ラブシーンを電柱の影から見つめている殿馬ちゃん…! 殿馬ちゃんは、2人のラブラブっぷりに安心(?)したらしく、ピアノ界の巨匠・アルベルト・ギュンターの待つアメリカにブイーンと飛び立ってしまいました。 それを知って、「あいつがいないとつまんないよー!」とダダをこねるサチ子が可愛かったです。 殿馬が抜けて、セカンドには高代が入ります。ばんばかしごかれる高代。なんというか、殿馬と比べられてこの子も気の毒だよなあ、と思います。 しかし、高代も頑張ってるので、ちょっとずつたくましくなってきているようです。いいねー青春! なんというか、山田世代はみんなはじめっからすごかったけど、高代なんかはどんどん成長してくのがいいですね。山田世代最後の甲子園では、最後の円陣で声だしとかしちゃうようになるんだぜ、高代ってば! さて、夏の神奈川県大会の組み合わせが決まったようです。 明訓の初戦の相手は、雲竜率いる東海! そして、その次は不知火の白新! いきなり強豪ぞろいです。これだと、ピッチャー渚で勝つのは厳しい…。里中に一日でも早く復帰してもらわないと、明訓は負けてしまうかもしれません。 そうなると甲子園に出場できないばかりか、土井垣監督は辞任しなければなりません。そして土井垣さんはファイターズに入団し、新庄と一緒にお歳暮ハムのCMに出なければなりません。(時代が違います) この過酷な抽選結果に、山田がこう呟きます。 山田「なんという運のなさだ……」 ちなみに、抽選会でクジを引いたのは土井垣です。やっぱりな! さすが、明訓史最弱のヒキを持つ男だぜ…! 組み合わせも決まったので、合宿にベンチ入りメンバーが貼り出されました。悲喜こもごもな部員たち。 高代「岩鬼さーん! ぼくもベンチに入ってたー!」 岩鬼「そうかそうか、良かったなあ」 とかって、高代の頭をなでなでする岩鬼…! 壮絶なまでになごむ! 岩鬼ってば、お母さんと和解したのと上級生になったことで、ずいぶんと大人になったなあ…。 高代は岩鬼が大好きですよね。ほんとこの子らほほえましいわ…。 あとは、庭で素振りしてる山田に、山岡さんが 「ベンチ入りは18人なのに、16人しか発表されていない。1人は里中としても、あとの1人は誰だろう?」 というようなことを話しかけておわりでした。 今回は、ほんとうにエロシーン満載でどうしようかと思いました…。 あと、「あたしもこうなったら、女の意地を見せるわよ!」と里中の治療に意慾を見せる小泉先生がかっこよかったです。もー惚れるよ小泉せんせい! ドカベンで一番いい女だと本気で思っています。 |
第131話「男岩鬼! わが青春に悔いなし」 さて、明訓高校野球部は本日は珍しくお休みだそうです。ですが、渚と高代は合宿所に残って掃除と洗濯をしていました。 二人は、「今の明訓は故障者が多いから、すぐレギュラーになれると思ってたのに」とかなんとか、ブツブツ不平を漏らしておりました。 すると、そこに三太郎がつかつかとやって来て、バケツの水を渚と高代にぶっかけました…! 三太郎さんってば! 三太郎「退部したいなら、監督に言ってやるよ」 後輩ズ「そ、そんな…」 三太郎「じゃあ文句を言うな!」 すごいキャラの変わりっぷりです、三太郎。里中の球を受けながら、「ひっじょーうにいい球でしたよー!」とかのほほんと言ってたあなたが、何だか遠いとこにいるようだわ…! 山田世代の皆さんは、後輩には厳しく里中には甘くそして先輩には無礼に、というスタンスのようです。 さてさて、愛されキャラの里中は、港で海を眺めておりました。 里中「どうしてた……海が、海がいつもより遠く見える……」 大丈夫かお前。 肘が痛くて野球ができない、ということを海が遠く見えるということに重ねて表現したんでしょうが…あまりにも脈絡がなかったので、一瞬何事かと思ってしまいました。 ポエティックなさとるでした。あいたたた…。まあ、それも若さだよな…。 その頃、山田とサチ子は足を捻挫して入院している(先週は骨折と言われてましたが、今週は捻挫らしいです。何がなんだか)北くんのところに見舞いに行きます。 後輩が入って岩鬼が張り切ってる、ということを説明するサチ子に、北くんはこんなことを言ってました。 「そうかー。葉っぱがハッパかけてるのかー。ハハハー!」 ハハハー。 17歳にして、自分の親父ギャグにウケる男・北満男。ハハハー。 17歳でこんなんだったら、30歳の現在は一体どんなことになっているのか。親父ギャグ連発してるんじゃなかろうか。そして、スターズの皆さんを困らせているんではなかろうか。 場面変わりまして、パパンの会社が倒産した岩鬼が、明日には人手に渡ってしまう自宅に帰って来ました。 しみじみと門をくぐりながら、「わい、こういう状況けっこう好きなんや」と、なんとも余裕な岩鬼。 彼は野球と生き様にプライドをかけているので、豊かな暮らしとかはどうでもよさそうです。かっこいいなお前…! 岩鬼家の居間では、両親と三人の兄、そして客人が岩鬼を待ち構えておりました。 客人は、水島作品「野球狂の誌」に登場する架空球団、大阪ガメッツの社長でした。 ところで大阪ガメッツって、ちょっとあんまりにもあんまりなネーミングだと思うんですが、そこんとこどうなんですか水島せんせい…! ガメッツ社長は、岩鬼をスカウトしに来たのでした。高校卒業後に岩鬼がガメッツに入団すると約束してくれたら、岩鬼建設を再建資金を出してくれるんだそうです。うん? そういうのって法律的にアリなんですか? 岩鬼はお家のために首を縦に振ろうとしましたが、パパンが「息子に親の尻拭いをさせるわけにはいかん」と言って、きっぱりと断ってしまいました。 それを聞いて、ガメッツ社長は怒って帰ってしまいます。 兄たちも怒りますし、母は泣き出してしまいました。 岩鬼「お父様、ぼく働きます」 父「わしはお前の、プロ入り契約金を当てにしてるんだ。お前の学費なんか、それに比べりゃ雀の涙だ」 岩鬼「お父様…!」 父「大きく育てよ、正美」 ええ話やなあ…。 岩鬼「お母さま、お体に気をつけて下さい」 母「正美こそ、体に気をつけてね」 岩鬼は部屋を一歩出てから、「おっかさん、わいに初めて優しい言葉をかけてくれた…!」ということに気付き、そして奮起します。 岩鬼「父上、母上、やったりまっせー! この家、取り返したりますー!」 岩鬼とお母さんとのわだかまりが溶けた瞬間でした。いやあ、ほんまええ話やなあ…! 岩鬼が作品後半でぐっと男らしくなったのって、お母さんと和解できたってことがやっぱり効いてるのかな。 いやはや、深いわ…! おっと、久々に白新が出てきましたよ。 不知火は、ベンチの中にひきこもり、お膝を抱えて悶々と山田を抑える方法を考えております。 しかも、他の部員によると10日間も! 暗いなお前! そんな守さんがわたしは大好きです。 とかなんとか言ってたら、不知火は山田攻略法を思いついたみたいです。不知火は弾むようにベンチから飛び出し、さっそくストレッチを開始します。 と、そんな不知火をフェンスの向こうから見つめる、里中の姿が! 不知火は、ストレッチをしながら 「里中、神奈川予選はフロックで勝てるほど甘くないぜ」 と言って里中を挑発します。どうでもいいんですが、不知火役の声優さんがとてもいいお仕事をしてらっしゃいまして、ストレッチ中ってことでセリフの合間合間に「んっ」とか「ふっ」とか吐息をまじえてしゃべるんですよね…。 そんなエロス。動揺と幸せをありがとうございます。 白新を後にした里中は、空き地を歩きながら 「フロックだと、まぐれだと」 と呟きながら唇を噛み締めます。 ここで突然感極まっちゃった里中は、 「この痛みが分かるか! くそう、ぶっちぎれろ!」 などと叫んで、小石をブン投げます。そしてこの小石は、通りすがりの不良の頭にクリーンヒットしてしまったのでした…! 第132話「任侠野球道 南海権佐なんよ」 里中が小石をぶつけた不良は、雲竜並の巨体とバカボンのパパ似の面白フェイスを持つ、南海権佐という男でした。 里中は、権佐に「医者に行くから2万円よこしな」と言われても、平然と「この近くにぼくの行きつけの病院があるから、一緒にそこに行きましょう」と返します。 さすが、やくざに石ブン投げる男・里中。不良くらいじゃびくともしませんね! 怒った権佐は、里中につかみかかります。 「乱暴はやめたまえ!」 そこに颯爽と山田登場! なんつう絶妙なタイミング…! これじゃあどっからどう見てもサトがヒロインで山田が王子様じゃないか…。 山田を見て権佐は、 「その顔は、2万円出せる顔じゃないようね」 などと、とてつもなく失礼なことを言い放ちます。そうか、里中は2万円出せそうな顔なのか…。どうでもいいんですが、貧乏レベルは多分里中家の方が上ですよね。 山田「殴るなら、ぼくを殴ってください! 里中は、うちの大事なエースなんだ!」 里中「山田、おれにやらせろ! どうせ野球はできないんだ!」 山田「里中、手を出したら絶交だぞ!」 里中「……!」 どうよこの愛。 目の前で見せ付けられて、権佐さんもお気の毒に…。 しかし里中、「おれにやらせろ」って…どえらい体格差(少なめに見積もっても、里中のほうが1mほど小さい)の上、右肘が使えないというハンデまでついてんのに、喧嘩しようと思うところが素敵です。 さすが里中。戦隊ものの赤に通じるものがあります。 里中は、山田に「絶交」というカードを切られた途端、おとなしくなります。 権佐に一方的に殴られる山田を見ても、歯を食いしばって耐えております。「絶交」という漢字2文字に秘められた恐るべきパワーにわたしがおののいていると、権佐さん殴り飽きてきたようです。 やり返してこないなんて、つまんなーい! とのこと。そんな感じで、山田は解放してもらえることに。 ぶっ倒れた山田を権佐をお姫様抱っこし、里中に背負わすというわけの分からないシーンをまじえつつ、山里バッテリーは退場します。 しかし、里中ちゃんってば肘がイタイイタイなってんのに、山田の巨体を背負っちゃって大丈夫なのかしら…。 里中「山田は言った…おれのことをエースと…。 山田はまだ、おれのことを見捨てていなかった…!」 ああ里中はかわいいなあ…。 里中は山田の「里中はうちの大事なエースなんだ」という言葉にドキューンときてしまったようで、肘の治療をすることを決心します。 うん、あの、ごちそうさまですー。ほんとラブラブですねこの人ら…! 里中だいじょうぶよ、見捨ててないどころか、山田は渚をいびりつつあなたのことばっかり考えてるから! そして南海権佐は、山田と勝負したい! ということで自分が所属している吉良高校「義理人情研究会」を、野球部にしてしまいました。 ああ、ここにもまたひとり、山田のために野球を始めた少年が…。 山田ってば、何人の男をキリングすれば気が済むんでしょうね! 恐ろしい男です。 えーと、あとはこう、権佐とゆかいな不良な仲間たちが野球を始めるんですが、なんしか暴力沙汰を起こそうとする部員たちを、権佐が 「甲子園に出られなくなるのよー!」 とか何とか言って止める、というパターンを何度もくり返して終わりでした。 自分の萌えキャラが絡んでこないと、途端にレビューが雑になるというこの正直さ。 これからもこの調子で、偏ったレビューを続けて行こうと思います! |