久々にレビューを書いたので、なんだかえらい長文になってしまいましたすいません。 第129話「春夏連覇の円舞曲! 秘打『別れ』」 さて、明訓VS土佐丸は12回裏、1点を追う明訓です。 そんで、岩鬼がデッドボールで出塁して殿馬ちゃんの打席に。 ここで、実況が何でだったか忘れたんですけれども「正に天才です!」と殿馬をベタ褒めします。 すると殿馬は、心の中でこんなことを思います。 「天才か…よく言われたもんづら」 天才、って言われてもおごらず、さらっと流しちゃ殿馬ってば素敵…。でも、何で実況の声が聞こえたの殿馬ちゃん…? あまり深く考えず、試合を見てみましょう。 あれよあれよという間に、ノーストライクスリーボールになります。あっ、ここで山田の握力が戻ったそうです。 とりあえずそれは置いといて、殿馬はマウンドに背を向け、バッターボックスの一番後ろに立って構えます。 土井垣さんが「それで打てると言うのか!」とかなんとか言いつつ、殿馬を止めないのが素敵です。ほんと、この人は殿馬が大好きですね…! 甲子園全体が、殿馬の不思議な構えに唖然としている中、山田だけが一人マイペースに「握力が! 握力が戻った!」と喜んでたのが可愛かったです。 殿馬は打席で構えながら、自分はピアノに生きるつもりだったのに、山田と出会い、彼に惹かれて野球部に入り、甲子園で山田と野球をしている自分を不思議に思います。 「こういう青春も、またいいもんづら」 いっそ結婚してください。もう、もうほんと殿馬はかっこいいなあ! そして、殿馬まで虜にしちゃってる山田の恐ろしさよ。さすが野球少年キラー。狙った獲物は外さないぜ。 そんな山田さんは、バットを握りしめながら、こんなことを考えてました。 山田「頼む殿馬……おれに、名誉挽回のチャンスをくれ!」 まあ、この殿馬の打席でゲームセットだから、そのチャンスはめぐってこないんですけどもね!(そういうこと言うなよ) 殿馬「今までの秘打では、ホームランは打てなかったづら」 いや…ていうか、今までの秘打ってホームラン打つための秘打じゃないですよね? とかなんとか言ってたら、運命の第4球を犬飼武蔵が投げました! アウトコース! 殿馬は実はながーいバットを持っていて、それをブゥーンと振ってボールに当てました! 打球はぐんぐんライトに向かってのびる! ライトには犬神が入っていますが、犬神は山田との本塁クロスプレーで力尽き、うずくまってしまっています。 小次郎「犬神、立てー!」 犬神は立ちます。そして、フラフラになりながら走り、ラッキーゾーンフェンスに飛びつきます。犬神は打球をキャッチしますが、そのままラッキーゾーンに落ち…と思いきや、足がフェンスに引っかかって宙吊りになります。 殿馬「円舞曲、秘打・別れ……」 と、殿馬が言った瞬間、犬神がラッキーゾーンに落ちてサヨナラ2ランホームラン! ちょ、ここのシーンはまじで良かったです! 絵きれいでしたし、犬神も原作どおりの骨っぽさでしたし、BGMの盛り上がりも最高でした。久々に、身を乗り出して見てしまいました。 その後に、「おれの編曲は完成したづら」と締めくくる殿馬もまたかっこいいよーばかー! そして、皆は歓喜に叫びをあげながらベンチを飛び出すんですが、山田だけはベンチに入っていきます。 なぜなら、そこに里中がいるから! どうよこの愛…! 里中は「もう、これで思い残すことはない」と言って涙します。ああ青春。 そして土井垣さんも、 「ありがとう、殿馬……。山田に回せなんて、おれがばかだった」 と涙しています。涙声の土井垣さんは色っぽいです。が、そ、そんな山田に回そうとしてたことを「ばかだった」とまで言わんでも…! ちなみに、何故殿馬がなっがーいバットを持っていたのか、という話ですが。 前回唐突に登場いたしました実演バット販売のおじさんに、大急ぎで規定ギリギリの長バットを作ってもらったから、なんです。って! ご都合主義! とか思ったそこのアナタ! わたしはマジレンジャーで「主人公が記憶をなくす寸前に、天から『記憶をなくさない呪文』を授かった」というパンチの効いたご都合主義クラッシュを食らった直後でしたので、これくらいならなんとも思いませんでし、た! そして今回は(も?)優勝旗とカップの授与のシーンもありました。カップもらってんの里中だし! うわー青春! いいなあ! そして、そんな里中を見て涙する医務室の女医さん…。今回はほんと、いいわーいいわー素敵だわー。 実況「里中くん、正に野球人生を縮めての優勝でした」 まあ、縮んでないわけですが。(そういうこと言うなよ) なんせバリバリプロでやってますもんね。ちょっと今(2005年10月現在)肘がまたやばそうな感じですが…。 第130話「守れるか! 明訓2本の優勝旗」 さて、夏春と甲子園連覇という偉業を成し遂げた明訓ですが、先行きは決して明るいものではありませんでした。 まず、里中と北の故障。それに、ホームランを打った殿馬が野球への未練をなくして、退部してしまうんじゃないかという不安など、様々な問題が山積みです。 その不安を一手に引き受けるのは、もちろん我らが明訓史上最弱のヒキを持つ男・土井垣将監督です。 相変わらず不憫…! 一難去ってまた一難、という言葉は彼のためにあるんじゃないだろうか…。 おーっと、明訓野球部に新入部員が入りました! とうとう山田たちも先輩です! そして何故か、山田が人の2,3人は屠ってそうな凶悪な顔をしています。何故だ! 連覇を成し遂げた野球部ということで、入部希望者はたっくさんいます。その中でも、「すぐに使えそうなのは二人だけですね」と山田のお眼鏡にかなったのは、渚と高代でした。 あれ、高代の声がなんだか微妙だわ…。渚の声はイメージどおりでした。頑張れよ渚。これからじっくり、山田に調教……もとい教育されるんだしな! 渚と高代は投手志望ということで、ブルペンに呼ばれます。渚はアンダースローの投手なんですが、アンダースローは里中がいるし彼は長身だしってことで、オーバースローに転向することを命じられます。 高代は、1球投げただけでさっくり野手にコンバートされました。とりあえず、高代は殿馬の代わりになるべくセカンドに。 土井垣は「夏までに渚を作れ」と山田に命じます。 山田と渚は二人で練習するのですが、渚はどうして自分はアンダースローじゃダメなのか、別に里中とかぶっていてもいいじゃないか、というようなことを山田に訴えます。 しかし、山田は「今の言葉、そのまま監督に言えばいい」と、冷たくさっくり突き放します。 そして、渚の球を受けながらも「里中、遅いなあ……」と里中のことばっかり考えています。心ここにあらずです。 なんだよ山田…里中にはあんなに優しかったのに…! 里中と渚に対する扱いの差が激しすぎて、いっそ痛快です。 さて、練習が終わりまして山田は合宿に戻ります。すると山岡さんが、山田と里中の部屋から飛び出してきました。 山岡「大変だ! 里中の荷物が全部ないんだ!」 なんてことでしょう! 里中は、皆が練習している間にこっそり荷物をまとめ、山田とのスイートホームを引き払ってしまっていたのです! ジーザス! っていうかその前に山岡さん、あんた山田と里中の部屋に入って何してたの? だって、普通入らないですよね? ドアが開いてたのかなーとも思ったんですが、里中だって相当の覚悟を決めて部屋を去るわけですから、ドアは閉めてくんじゃないかな…。 ということで、不法侵入の香りが濃厚な山岡さん。ほんと、山里のスイートホームに入って何をしようとしていたのか…。 山岡さんのことは気になりますが、今は保留にしておきましょう。 里中失踪(?)に騒然とするその場に、殿馬がやってきました。何でも、里中は殿馬に「野球を続けてくれ」と頼みに来たんだそうです。そのシーンの里中が、ありえないくらい美少女でした。めんこいよう。 里中はきっと、医者からもう野球はできないと診断されたんだ…だから、殿馬だけでも野球を続けてくれと頼んだんだ…とみんなはしんみりするのでした。 ところ変わりまして、横浜学院。 谷津の吾郎ちゃんが、土門さんに研究の成果である吾郎ノートを渡そうとしますが、土門さんは受け取ろうとしませんでした。五郎ちゃんの頭に入ってればそれでいいんですって! 吾郎ちゃん、土門さんに認められてポワーンとなります。よかったね! ……まあ、吾郎ノートって全ページ「前略、土門さん」で始まる偏執的なラブレターですので、土門さんも読まなくて正解かもしれません。 そして、五郎ちゃんは正式に正捕手に任命されます。よかったねー! わたしもうれしいよ! 五郎ちゃんたちが練習に励んでいると、里中がフェンスの外から横学の練習を眺めていました。 肘の調子が思わしくない里中は、せめて敵校の偵察をしようというハラなのでした。 それに気付いた吾郎ちゃん、里中に駆け寄って「里中さん! 僕、正捕手になったんです!」と無邪気に報告します。里中はそれに対してにっこり笑顔。なんか微笑ましい! かわいい! また場面は明訓に戻ります。 山田と渚は相変わらず一緒に練習しています。が、渚が1球いちびってアンダースローで投げたときの山田といったら…! まず、山田はその球を受けませんでした。そして無言で立ち上がり、渚につかつかと歩み寄ります。表情が変わらないこともあり、控え目に言って怖すぎです。 山田「どうして監督の言うことが聞けない」 渚「でも、里中さんがいないなら…」 山田「里中は、退部したわけではない」 渚「でも事実、里中さんは…」 山田「里中は、春夏連覇遂げたピッチャーだ。里中を甘く見るな」 口調が怖いよ山田さん! そして渚の言葉を最後まで言わせないという…。さらに、渚に「お前エース気分でいるんじゃないだろうな調子に乗ってんじゃねえぞコラ」という感じでキレつつも里中をベタ褒めするという愛もさすがです。 ていうか、一番監督の言うことを聞かないのは里中ですよ、ねー。あと山田も大概監督のことスルーですよね! とりあえず、山田は渚にはびっくりするくら厳しいのでした。 そして山田は、里中が他校の偵察をしているという噂を耳にし、心の中で呟きます。 「里中、土門などいい。この渚を見ろ。どう鍛えたって、土門や雲竜の敵ではない」←全開笑顔で。 最高の笑顔で、渚をザコ認定する山田さんでありました…。 |
第127話「見せるぞ! 小さな巨人の心意気」 明訓VS土佐丸戦も、とうとう12回表を迎えてしまいました。 前回は武蔵が大きな当たりを飛ばし、山田が「入るな! 時間よ止まれ!」と叫んだところで終わりでした。 結局、武蔵の打球はギリギリファールでした。明訓、命拾いしました。 ここで、土佐丸ベンチから「チビ里チビ里引っ込め引っ込めー!」と、野次が飛んできます。リズムつけて歌ってんのが何か可愛かったんですが、審判は何故注意しないのかしら…。 そして、ここから里中の中学時代のお話! に! 中学入学直後、野球部のグラウンドで部員たちにチビチビとからかわれる中坊里中は、ほんとにチビでした。かっかわいいー! 「チビとは何だー!」とか言いながら、部員に殴りかかる里中…! 血の気多すぎでかわいいです。 そして、声は何のてらいも無く神谷明さん続投です。こんなにチビで可愛いけれど、声はしっかり変声完了だぜ。かっこいいぜ中坊里中。 部員「チビにピッチャーなんてできねえよ!」 サト「何でだよ! 小学校のときはずーっとピッチャーだったぜ!」 なんて押し問答をしていると、そこに小林が! コバ久しぶりー! こっ小林でっかい…! 里中と、20cmはゆうに差があります。あ、でも当時里中は多分身長140〜150cmくらいだろうし…そんなもんかしら。 小林は、里中の目の前で剛速球を投げます。それは里中の体格では絶対に投げられないような球で、彼は激しくショックを受けるのでした。グゴアン! ギョイン! パシーン! パシーン!(←ほんとにこんな音が鳴ってました) 里中「あのときのショック…一生忘れない」 中坊里中、ほんっきでめんこすぎるんですけど…。 めんこい里中は、速球はあきらめて変化球を練習します。その練習の成果を、チームメイトのキャッチャー相手に見せようとするのですが、里中はすでに部活では野手に転向していたので、キャッチャーはそれを渋ります。 そこで里中は、「頼むよ!」とかなんとか言いながら、キャッチャーの腰に抱きつきにいきました。 ……あんた、そんな時分からそのテクニックを……。 もちろん、フィニッシュは上目遣いです。ええ、当然のごとくキャッチャーはこれで落ちました。 里中智…恐ろしい子…! 里中はキャッチャーに練習した変化球を投げますが、キャッチャーは「山なりのクソボールじゃん!」と、取り合ってくれませんでした。 そして、里中が中学二年生のとき…彼は、運命の出会いを果たします。 そう、試合で山田太郎のプレーを見てしまったのです! 里中「こんなキャッチャーが中学生なんて…(中略)このあふれるファイト! ガッツ!」 セリフの後半部が、なんとも頭悪げでかわいいです。 それはともかく、里中はこの瞬間、恋に落ちてしまいました。口を開けて、ポカーンと山田を見つめる里中もまたかわいいかわいい。 山田はこの試合で、小林の目をスパイクしてしまいます。小林はケガで退きましたが、すでに野手に転向している里中には、登板のチャンスはめぐってきません。 のちに補欠投手も故障し、里中にお声がかかるのですが、里中は「補欠の補欠なんかやってられるか!」とブチ切れ。監督に逆らったということで、退部になってしまいました。 部活をやめて放課後が暇になった里中は、山田の行動を追いかけて、逐一チェックすることにしました。 世間ではこれを、ストーキングといいます。 里中…ちゃっかり柔道の試合とか観に行ってるし…。しかも、座席から立ち上がってがぶり寄りで観戦ですよ、この男。 山田が野球部に移ってからも、練習をのぞいていたようです。こーのヘンタイ! そして里中は山田と同じ明訓高校に入学し、本懐を遂げたのでした。めでたしめでたし! というところで、里中の過去話はおしまい。現在のお話に戻ります。 依然武蔵の打席で、明訓バッテリーはピンチです。土井垣さんも、思わず「が、がんばれ!」とどもりながら応援してしまいます。 里中が投げたボールを、武蔵はカキーンと打ちます。レフトフライ…と思いきや打球は伸びに伸び、ホームラン! 里中「おれの球は、もうこんなにも力がないのか…!」 山田「打ち取ったんだ…完璧に打ち取ったんだ……」 二人とも、完全に打ちのめされてしまいました。なんというか、この試合の山田は本当にセリフが人間っぽくていいわ…。血肉を感じます。 今回の最大のツッコミ所。 エンディングのスタッフロールに、「里中智:神谷明」という記述がどこにもありませんでし、た!! おいおい、よりによって里中メインの回だぞー! 里中が出てないわけないだろーう! 本編以外でも、色々とやらかしてくれるアニメスタッフでした。 あ、そうだ。ラストでホームラン打たれたときの実況「微笑くんの長い右手に入らない!」というのが何か好き。なんか色っぽいやん! 第128話「マル秘執念! 殿馬ファイトのナゾ」 ホームラン打たれた里中を、当然山田は触りにいきます。彼らにTPOなんてものは存在しません。いつなんどき如何なる場所でも里中を触る! それが山田太郎という男です。 さてここで、おおばか土井垣(本人談)が動きます。明訓高校はキャッチャーを三太郎に交代です。山田は、そのままレフトに。 犬神からのデッドボールで握力が戻らない山田に、殿馬がゴムマリを持ってきます。レフトでずっと握っとくづらーということなんでしょうが、ゲーム中にそういうのってアリなんですか…? 見るからにナシな予感が! ここから殿馬のファインプレー続出で、チェンジになりました。里中が、「いいぞー殿馬!」って言いながらよろめいたのが色っぽかったです。 さあ、12回裏。打順は里中から始まり、岩鬼、殿馬と続きます。 土井垣「ボロボロの里中に、いかれた岩鬼じゃなあ…」 なんだか、監督としてあんまりな発言が飛び出したような気もしますが、次いってみましょう。 殿馬は、ベンチの裏手に向かいます。と、そこに何故にか唐突にバットの実演販売をやってるオッサンが。 言わずもがなですが、これは大事な伏線ですので、皆さんしっかり覚えておきましょうね。 殿馬はベンチに帰ってくるとき、山田に「ちゃんと、ゴムマリニギニギしてるづらか?」と尋ねててかわいかったです。やっぱニギニギって言うんや…。 試合のほうは、里中三振、岩鬼死球で出塁して殿馬に回ってきました。 さて、ここで殿馬ストーリーに。 殿馬は、鷹丘中に来る前はえらい金持ちっぽい学院でピアノをやってたみたいです。コンクール出場の座を、北大路という生徒と争ってるんだとか。 実力的には、殿馬のほうが断然勝っているのですが、殿馬は指が短いため、課題曲を最後まで弾くことができません。そのため、コンクール出場争いは北大路が勝利したのでした。 そんなことになっても、いつもどおりのポーカーフェイスな殿馬に、音楽の先生は「悔しくないのか…!」と疑問を抱きます。 しかし殿馬は、心の中ではこんなことを思っていたのでした。 「悔しくないわけないづら。だからこそ、口や態度には出さないづら。でも、あきらめたわけじゃないづら」 か、っこいい…! こんなことが言える中学生って何なんだ…。里中なんか、「チビとはなんだー!」だぜ。精神年齢が違いすぎる…。 ああ、殿馬ほんきでカッコイイです。出っ歯かつチビかつデカッ鼻で、ここまで男前なキャラもそうそういない気がします。 普通だったらお笑いキャラになるところを、天才かつ男前にした水島せんせいはすごいと思います。 殿馬は、医者に頼み込んで座り込んで覗き込んで(←医者の風呂を)忍び込んで(←医者の家に)説得し、指のまたを切る手術をします。 ちなみに、医者はこの殿馬のつきまといでノイローゼになってんだとか…。 タイトルにあるマル秘執念とはこのことなんでしょうが…なんというか、お医者さんも気の毒ですな…。 殿馬はこの手術により指が長くなり、今まで弾けなかった箇所も指が届くようになり、ピアノの腕が更に上がったのでした。 ちなみに、殿馬が山田にあげたゴムマリは、そのときリハビリに使ってたのなんだそうです。 というとこで今回は終わりでした。えっマジですか? なんか短い気が…。 ちなみに次回のタイトルは「春夏連覇の円舞曲! 秘打『別れ』」なので、次で土佐丸戦も終わりそうです。いやー長かった長かった…! でも、このセンバツ終わっちゃうと、あとは最終回までひた走れ、ってかんじでさびしくもあるなあ…。 |
第125話「スーパースター岩鬼! 一球入魂」 本日は岩鬼ストーリーです。前回の美しい作画が、遠い日の花火のようです。 岩鬼の実家では、岩鬼のママンと3人の兄上が、テレビで明訓−土佐丸戦を観戦しております。甲子園まで行って応援すればいいのに、ね。 兄貴たちはブラウン管の中の岩鬼を見て、「あいつが僕たちの弟とは思えないよワハハ」とか笑っています。ひどすぎる…! 小津兄弟(←マジレンジャー)の兄弟愛を見習っていただきたいです。 何でも、岩鬼は赤ん坊のときは可愛かったそうです。でも、やっぱり変わり者だったそうな。おしゃぶりを嫌がり、木の枝ばかりをしゃぶっていたそうです。 なるほど、これが岩鬼の葉っぱのルーツですか。 ……ちょっと待って下さい。てことは…スーパースター、男・岩鬼17歳はおしゃぶり離れがまだ出来ていな……? いやいやいやそんなことは! あれは木枯らし紋次郎(字が合ってるかは不明)のオマージュだよ! そうだよ! 確か作中でもそんなことが書かれていたよ! うっかり、至ってはならない結論に至ってしまうところでした。危ない危ない…。 小さい頃から周囲から浮き上がっていた岩鬼の、唯一の味方が岩鬼家の家政婦、おつるだったそうです。前回、土井垣さんが「夏子くんか」とかすごいことを言い放っていた、あの女性がおつるさん。 おつるが関西弁だったので、岩鬼はその影響で今でも関西弁という設定だそうです。す、すごい…御大なのにちゃんと伏線が解消されている…! (というか、この辺の御大は本当に神がかっていますよね) ちっちゃ岩鬼は、小学校入学前に小学校の門前で、在校生と大喧嘩をします。園児の癖に、えらい腰の入ったパンチを繰り出す岩鬼…。さすが、生まれながらの喧嘩番長だったようです。 そこは岩鬼の兄ちゃんたちが通っている小学校で、岩鬼だけは別の小学校に入れられることがすでに決まっていました。兄ちゃんたちと同じ小学校に通いたかった岩鬼は、せめて見るだけでも、と出かけたところに在校生から喧嘩を売られたとんだそうです。 ちっちゃ岩鬼、かわいいやつだよなあ…。 岩鬼母「私が、正美が憎くて別の小学校に入れるとでも? 正美の自立心を養うためです!」 岩鬼(うそや! うそや! うそや!) ああ岩鬼…! かわいそうな子です…。岩鬼が異常なまでに自己顕示欲が強いのは、母親に見て欲しいからなのでしょう。泣けるぜ岩鬼…! 岩鬼は本当にお母さんが大好きで、お母さんのメガネをこっそりかけたこともあるそうです。 さて、そんな回想がありつつ、現在の試合にお話を戻しましょう。 ちなみに、9回裏でノーアウト1塁です。 バッターボックスの岩鬼は、タイムを取ってベンチの裏に消えます。戻ってきたときには、ビン底メガネをかけていました。 そんな岩鬼に、会場は大爆笑。ピッチャーである武蔵も爆笑です。笑顔が可愛いあんちくしょうです。 そして、小次郎兄貴までもが歯を見せて笑っておられます…! 兄貴が! 歯を見せて! ちょっとびっくりした…。 しかし、岩鬼家は大激怒です。「岩鬼家の恥だ!」「こんな奴、もう弟じゃない!」などなど。 ビン底メガネかけただけで絶縁されちゃあ、たまったもんじゃないよな…。 そこに岩鬼パパが帰ってまいりまして、岩鬼さんちが経営してる岩鬼建設が倒産したという、驚愕の事実を告げるのでした。 岩鬼家長男が、パパンに「そんな、倒産だなんて! 専務のぼくに一言の相談もなく!」とか食って掛かってましたが、経営やばいことを少しも知らなかった役員て…。 実家の激震など知らない岩鬼、度の強いメガネで視界がぶれ、ど真ん中が悪球となってグワラゴワガキーン。どでかい当たりを飛ばします。 1塁里中は一気にホームイン。岩鬼は、メガネをかけたまま走ってたので、ベースがよく見えなくてアウトになってしまいました。 タイムリーを打った岩鬼はうれしくて、「おつるー!」と言いながら客席を振り返りますが、おつるの姿が見えません。 「おつる…男なら一人でやっていけ、ってことやな…! おつる、どこかで見ててくれなはれ!」 またひとつ、男らしくなった岩鬼でした。 第126話「死神ボール! 山田を襲う激痛」 さあ、サブタイトルからして既に不穏な今回、試合はいつの間にやら延長戦に突入している模様です。 犬神の打席なんですが…犬神、まるっきり水木しげるです。 水木ニズムな犬神は、「守備を前進させた方がいいっちゃ。バントするっちゃ」と、山田に揺さぶりをかけます。 岩鬼はその発言を真に受けて、里中の投球とともにダッシュするんですが、犬神はプッシュバントで打球は岩鬼の頭上を越えまして、ヒットでした。 塁に出ました犬神は、ばんばん盗塁を狙います。強肩の山田が完璧に牽制だぜ、と思いきや、山田の投げたボールはボテボテです。山田は「ごめんごめん、握り損ねたんだ」とか言ってますが、実は犬神からくらったデッドボールの影響なんだそうです。 何でも、時間差で痛みが襲ってくる「死神ボール」だとか…。犬神も大概、やることが漫画です。 全くボールが投げられず、犬神に連続で盗塁を許してしまった山田に、里中が「山田、どうしたんだ!」と駆け寄ります。もちろん、しっかり抱きつきます。どんなときでもイチャつくよ! 人目なんて気にしないよ! だって山里だもの。 しかし、ケガ人がケガ人を心配するって…よく考えると痛々しい光景ですよね。明訓がんばれ…! 山田のじっちゃんはお家でテレビを見ながら、「太郎…もしや、6年前の事故の後遺症では…」とか、唐突になんともビックリなことを言い出します。 6年前、山田はサチ子と両親とともに、バス旅行に出かけたそうです。ここで山田の両親の顔がチラッと映ったんですが…えーと…アニメ序盤にちらっと出てきた両親の顔と違う…。アニメ序盤では、お父さんが太郎顔だったのに、今回はお母さんが太郎顔でした。てきとう万歳ですな。 とか思ったんですが…しかし冷静に考えたら、一番はじめに両親の顔が出てきたときから今回まで、当時で3年の間があるんですよね。 スタッフも、3年前にちらっと描いた(しかも、原作に資料なし)山田の両親の顔なんて覚えてないよなー。視聴者も覚えてないよなー。 つうかわたしも、一番はじめに出てきた両親の顔、1年以上前にちらっと見ただけなのに覚えてんなよ、気持ち悪いなあ! ああすいません、話を進めましょう。 山田一家がたのしく旅行している最中に、バスが事故に遭ってしまい、山田のご両親は他界してしまうのでした…。 幼い太郎は、そのときたまたまサチ子を抱いていて、自分はケガだらけになりながらも、妹には傷ひとつ負わせなかったそうです。 じっちゃんは、今回の山田のケガはそのときの後遺症では…? と考えたのでした。 あ、犬神が「ドエヘヘヘヘー」とか笑いながら、ホームスチールをしかけてきましたよ! 山田は一瞬、うなる犬神のスパイクと事故当時のバスを重ねますが、気迫のこもったブロックで犬神を弾き返し、アウトに取るのでした。 じっちゃんは「よくぞ怖がらなかったな、えらいぞ太郎…!」みたいに感激してらっしゃるんですが、よく考えればあの巨体に向かっていた犬神(しかも小柄ちゃんだぜ)もすごいよなあ…。 なんかいつのまにか12回になってた…。えっと、とりあえず…里中大丈夫なんすか? そして、犬飼武蔵の打席です。土井垣監督は、満身創痍の山里バッテリーに武蔵を抑えられるのか? ここは岩鬼と三太郎にバッテリーをそっくり交代するか? と悩みます。 土井垣「どうする…どうするおおばか土井垣! ……おおばかついでだ。続投だ!」 一体どんな葛藤だったのかはよく分かりませんが、とにかく里中続投だそうです。おおばかついでだ、てアンタ…。 ああー武蔵にどでかい当たり飛ばされちゃった…! スタンドに向かって一直線! 山田「入るな! 入るな! 時間よ、止まれー!」 てとこで、今回は終わりでした。 どうでもいいんですが、わたしこの山田の台詞が大好きです。なんていうか…このセンバツまでは山田も明訓ナインも必死でいいよな…と思って。だんだん、太郎さん余裕しゃくしゃくになってくんですもの。そんな山田も大好きですが、やっぱホームラン打ったら喜んで、点入れられなかったらメット投げて悔しがって、な山田が好きだなー。 さてさて、次回は里中! の! 中学時代のおはなしだああ! 小林も出るよ! 子サト! 子サト! |
第123話「特別代走! 時間よ止まれ」 この話と次の話は、個人的に見所がひっじょうに多いため、えらいこと長文であることをあらかじめご了承下さいませ…! レッツ斜め読み! 前回、スライディングでぐったりいってしまった里中。 部員たちが心配そうに見守る中、「担架はいりません」と言って、フラフラしながらも自分の足で立ち上がりました。さとなか…! いいシーンなのに関係ないとこに目が行って申し訳ないんですが、里中えらい足ちっちゃいな…! 山田の半分くらいしかないや。 里中はとりあえず医務室に引っ込みますが、続投する気満々なので「キャプテン、特別代走を出してもらって下さい」ときちんと敬語でお願いします。やれば出来る子だったのね…。これも山田の教育の賜物でしょうか。 土井垣は、この回は終わるまでに里中が回復するのか? ということで特別代走を出すかどうか、非常に悩みます。 そこに、岩鬼が打席に入りながらこんなことを! 「里中の言うとおりにしたれや。あんなチビでも、心意気は一人前や。それに答えたれや!」 なんか急にかっこいいぞ、男・岩鬼! なんというか、里中と岩鬼の「男の美学」みたいなものは共通点が多いので、なんだかんだでこの二人って分かりあってるよなー。 そんなわけで、里中の特別代走に北さんが1塁へ。北さんは、サチ子を自分の妹・妙子に重ねてホワンとなってます。賀間さんといい北さんといい…。 さて、1番・岩鬼の打席です。「岩鬼はバカ」ってことについて、殿馬と武蔵がなごやかに笑いあってました。結構張り詰めた局面なのに、うっかりなごんじゃった…。殿馬も武蔵もかわいいです。 岩鬼の打球は3塁ゴロ。モロゲッツーコースでしたが、北さんが果敢に2塁へスライディングし、ダブルプレーは免れました。 が、北さんは足を捻挫してしまうのでした。土佐丸が殺人野球やってるわけでもないのに、明訓は満身創痍です…あああ…! ここで土井垣さんが、今川に「すぐにキャッチボールを始めろ」という指示を出すんですが…。えっ今川ピッチャー? 里中と、まつげ長いつながり? まあ、今川がマウンドに登ることは今後一切なく、この伏線は数あるドカベンの「不思議伏線」のひとつとして、ファンの心にそっと仕舞い込まれることになるのですが! 試合の方は、2アウト1塁で2番・殿馬の打席です。 小次郎兄貴が、「武蔵、こいつには気をつけろ! 何をするか分からんぞ!」と言ってました。お前にだけは言われたかねえよ、と思ったのはわたしだけではないと思います。 殿馬は打席でベルトが切れ、ズボンがストーンと落ちてしまいます。何かとお色気ショットの多い方ですね。お風呂では腰タオルでアクロバットしてたし…。 そんで殿馬は、タイムをかけてベンチへ。 土井垣が何の迷いもなく、自分のベルトをシャッと外して殿馬に渡した! …お前のズボンは落ちないのかよ!!(本気の怒り)視聴者が見たいのはそこだと思うよ! ほんと、意地でも肌を見せないな、こいつ…。 ちなみに、殿馬のベルトは切れておらず、里中の治療の時間をかせぐための芝居だったのでした。 土井垣、殿馬のベルトを見つめるんですが…あれっ、ベルトちゃんとしてる…。さっき、外して殿馬に渡したのに…。 今川あたりからぶん取ったんでしょうか。監督ってば! 殿馬と、3番山岡は立て続けに4球。これで2アウト満塁で、山田の打席を迎えることになりました! 山田に対するは、ワンポイント起用の犬神です。アニメの犬神、ぽってりしてます。それはそれで可愛いですが、原作の絶妙な骨っぽさがやっぱ好きだなー。 山田は、相変わらず伸びて見える犬神の腕と戦いつつ、ファールを打ちまくって時間を稼ぎます。 そして粘っている内に、山田は犬神の腕の秘密に気付き始めます。犬神は、右手で左手のアンダーシャツを伸び縮みできるよう細工しており、アンダーシャツが引っ込んだ瞬間、腕が伸びて見えるとのこと。 なんつうか…そんな策を弄する暇があるなら、普通に練習なさいよアナタ! 土佐丸は、やっぱ変な奴多いですね。それが面白いんだけど! ちょっと変なとこがないと、小次郎兄貴にはついて行けないですしね! さてさて、場面変わりまして医務室です。 里中は、突き指をかばったために肘を壊し、それがだいぶ悪いとのこと。 医務室にいた女医さんは、里中に続投して欲しくなくて、治療を渋ります。それに、里中が「先生、早くしてくれよ!」とキレておりました。 なんか、その言い方が妙にかわいくてツボでした。神谷明さんは、いいお仕事をしてらっしゃるわ…! 里中「お願いだ、先生! 治療をしてくれ!」 先生「これ以上投げたら、あなたの右腕は…!」 里中「おれが命を賭けた青春を、あなたが邪魔する権利はない!」 なんて熱いことを叫んだ後、里中はしばらく黙り、そして女医さんを上目遣いで見上げつつ、目には涙! ひいい恐ろしい子! そんな技、誰に習ったのアナタ! いえいえ、それを無意識にやってのけるのが里中智という男なんですよね…! ほんと恐ろしい子だわ…。 女医さんはそれに折れ、里中の腕を治療するのでした。…うん、誰も彼女を責められないよ…。無理だよ、里中の上目遣いプラス涙の最強コンボには、誰もが屈するよ…。 その頃の試合展開はと申しますと。 山田は、犬神の腕の秘密はアンダーシャツにあり、と確信します。なので、打つぜ! と構えるんですが、ここで犬神はなんと、背面投げという意表に突く行動に出ます。 山田は完全にタイミングを外され、ピッチャーライナーを犬神にキャッチされ、アウトになってしまいます。 そして、里中は試合に復帰するために、薄暗い甲子園の廊下を走っております。 「山田ー! 山田ー!」と叫びながら…。もう、試合のために走ってんのか、山田に会うために走ってんのかさっぱりだよ小さな巨人。 しかも途中で何故か立ち止まり、「……山田……」と呟いたところでこのお話は終わりでした。 えっ何? 何最後の「……山田……」って! アニメスタッフの思惑がさっぱり分からないラストでした。 第124話「不死鳥里中! 再びマウンドへ」 あれっ、いつも里中を応援してる女子3人組が、先週までセーラー服だったのにチアガールの服になってる…。久々に見たなー、早着替え。 山田がアウトになったので、チェンジです。里中は、まだ戻ってきません。 どうでもいいんですが、土井垣の色が白すぎる…。これは里中が負傷して、もしかしたら明訓は負けるかもしれないということを想像して顔色が悪くなっている、という描写なんだということにしときましょう。いやほんとに、あなた深窓の令嬢ですか? ってくらい白かったんですよ。 土井垣は、岩鬼にマウンドに上がるよう指示します。あれっ、今川にキャッチボール指示してたのは? なんてことは突っ込んではいけません。 たとえ里中が戻って来ても、今の状態では続投は無理だってことで苦渋の決断だったんですが、そこに「ぼくはまだ投げられます!」と、里中が帰ってきます。 ここから! ここからちょっとすごかった! 自ら続投を願い出る里中に、土井垣は「駄目だ!」と速攻で却下します。 里中は土井垣の腰にすがりつきますが、土井垣は目をそらしてしまいます。そこで、すがるような目つきで山田の方を見る里中! 里中の方を見ないようにして、黙々と防具をつける山田! 里中「山田、黙ってないでお前からも言ってくれ! 近くで受けてる、お前が一番よく知っているだろう!」 山田(そうさ…一番よく知っているから、何も言えないんじゃないか…) ひいいいあたしこの二人に殺される! 萌え殺される! ってちょっと本気で思いました。ああもう大変。色々とギュンギュンきちゃった…。 山田を見上げる里中の表情と「間」が絶妙でした。アニメスタッフグッジョブすぎ! この後、里中は勝手にマウンドに上がろうとしますが、山田にが後ろから抱きついて止めます。公衆の面前でいちゃいちゃと…! 山田「里中、おれたちの野球人生はまだ始まったばかりなんだ」 里中「ここで終わってもいい! ガラスの巨人と言われて終わるより、小さな巨人として燃え尽きた方がいい!」 とりあえず、少なくともアニメではまだ誰も「ガラスの巨人」なんて言ってない、と思うよ…?(多分) また自分で勝手にキャッチフレーズを! それに、「ガラスの巨人」だったら、小さくないじゃん。あなたは飽くまで「小さな」巨人なんだから。実質的には小さいんだから。それを言うなら、「ガラスのチビ」でしょ! とか相当ひどいことを思いましたすいません…。 でも、山田の「おれたちの野球人生」ってのがいいですね! お前の野球人生、じゃなくておれたちの野球人生。ほんと、ラブラブだなこいつら…。 この後の土井垣のセリフが、ちょっと個人的にツボでした。 「ガラスの巨人だろうと小さな巨人だろうと、そんなことはどうでもいい!」 全くだー! と思って爆笑しました。ぐうの音も出ないくらいに正論です。ほんと、里中のキャッチフレーズなんて激しくどうでもいいよな…。 はい、ここで里中は例の必殺技を出しますよ。 土井垣の腰に抱きつき、上目遣いで土井垣を見つめ、瞳をうるませながら「死んでも離しません!」とかゆっちゃいますよ! そして土井垣は、「続投かリリーフか、早く決めたまえ」と聞きに来た審判に対し、こう答えるのです。 「続投です」 うん、誰もあなたを責めることはできないから…。ほんともう、里中のこの必殺技は最強だと思います。多分、山田もこれにはかなわないよね…。 さて、ここで小次郎が土井垣をガン睨みします。 小次郎(土井垣、きさまおれとの勝負を忘れたのか!)←心の声 えっ何それ、勝負の約束とかしてましたっけ? 単なる、小次郎兄貴の思い込みですか? と、思ってたら…。 土井垣(犬飼、きさまがおれを何故にらみつけているのか、分かっている。お前との勝負、忘れたつもりはない)←心の声 何だよ、いつの間にかこいつら出来上がっちゃってんじゃん…! そうか、面と向かってあんまりしゃべらないのは、視線と心で会話できるからだったんだねー。はいはいご馳走様ですことよ! ちなみに里中は、マウンドに上がってボールを見つめ、「山田……」と、うっとり呟いていました。言うまでもなく、こちらも完全に出来上がっております。 里中「いつの頃からか、人はおれを『小さな巨人』と呼ぶようになった…」 お前が言い出したんだよ!! おそらく、全てのドカベンファンの方がツッコんだことでしょうが、わたしも言わせてください。ほんと、いい具合に白々しいなー里中ってば。責任転嫁もいいとこです。 夏の甲子園で、武蔵から頭にボール食らった際に記憶がリセットされたんでしょうか。 とかなんとか言ってたら、8回裏になりました。 山田の打席からで、ピッチャーはやっぱり犬神です。なんとここで、山田は犬神から手にデッドボールを食らってしまうのです! ギャイーン! ドギョイーン!(ほんとにそういう効果音が鳴りました) 1番に駆け寄った、というか犬神に向かって行ったのは、岩鬼でした。ほんと、岩鬼は山田が当てられたら途端に逆上しますね。他の人が当てられても、全然無反応なのに…。 ここで唐突に気が付いたんですが、ここ数週、三太郎が全く映ってないような…。ああん明訓五人衆なのに! でも明訓四天王には入れてもらえない、微妙なポジショニングが不憫です。 土井垣「犬飼が、デッドボールを指示したとは思えんが…」 土井垣さんは出来上がっているので、小次郎兄貴のことを信じている模様。ほんと、急にどうしちゃったんでしょうねこの人らは…。やっぱ小次郎兄貴は、夏大会のときに土井垣さんの握手を拒まずに、手を握っとくべきだったと思うのよね。 あ、またチェンジだそうで。9回表になりました。里中がマウンドに上がると山田もやって来て、ボールを手渡しながらイチャイチャしだします。 山田が離れたとき、実況が「さあ、打ち合わせが終わって…」とか言ってましたが、打ち合わせっていうかイチャついてただけっていうか…。 とか思ってたら、速攻で9回裏になってるし! しかも里中が打った! 里中進塁して、次の打者は岩鬼。 岩鬼は、客席に昔の知り合い(ぽっちゃりとした、中年女性←ここポイント)を見つけて激しく動揺します。 土井垣「夏子くんか」 どっ、土井垣ー!! いやーほんと、わたし土井垣さんのこういうとこ大好きですよ! こうして、土井垣さんが節穴アイズっぷりを発揮したところで今回は終わりでした。 いやー、見所多すぎて大変でした…! そして次回からは、みんなの過去話だー! |
第121話「山田! さとるボールを投げさせろ」 今までのおさらい。 春のセンバツ高校野球の決勝戦は、土井垣・ヒキ弱すぎ・将が率いる明訓高校と、犬飼・一般常識って何?・小次郎が率いる土佐丸高校の対戦に。 3−3の同点で迎えた山田の打席(何回かは不明…)で、土佐丸は投手を武蔵から犬神に交代。犬神は「ドエヘヘヘ」と、お前それはちょっと違うんじゃ…な笑いを漏らしつつ、山田を三振に取ったのだった。 さて。 里中が「山田が空振り!」と叫ぶと、バックで雷がピシャーンと。きみ、ちょっとショック受けすぎや。そろそろ山田の空振りにも慣れてください。 あ、なんかチェンジになったようで、里中はマウンドに上がろうとするもグローブを忘れます。色々と限界な里中…。 この回、土佐丸の攻撃は4番から。里中は「来やがれ!」と意気込んでみせますが、やっぱり指が痛むのでした。 そんな里中を元気付けるために、スタンドは「青春って何だ」の大合唱。確かに名曲だとは思いますが、スローテンポで重低音の曲を青空の甲子園で大合唱って…軽く異様な光景です。 しかもこれで、山田が「これで里中も元気になる」とか、無責任なことこの上ない発言をしてらっしゃって、非常に愛しいです。 元気になったはずの里中は、山田のサインに首を振ります。 指が痛くて変化球が投げられず、ストレートも勢いが出せないので、さとるボールを投げたい里中です。しかし、山田は「さとるボールは決め球だ」ということで里中の要求を却下します。 里中はサインが合わないまま投げ、カキコーンと打たれてしまいます。打者は1塁に。 里中「おれは山田の言うとおりハーフスピードのストレートを投げた。そして打たれた…!」 あああ。里中に山田への不信感が生まれ始めてしまいます。愛の試練…! …すいませんちょっと落ち着きます。 次の打者はピッチャーライナーでしたが、里中は体勢を崩してしまって取れませんでした。これでノーアウト1,2塁。明訓ピンチ…! 何か…ここんとこ、小次郎兄貴が面白いことを言ってくれなくて寂しいです。兄貴はサインを出しながら、何故か流し目をくれました。いや、色っぽいけど…誰に送ってんの、その流し目。土井垣さんですか? 多分、土井垣さんは見てないとおもうよ兄貴…。 さて。明訓ピンチの局面に、山田がこんなことを叫びました。 「ベースを中心にシンフォニーNO.4−!」 一同は、唐突すぎる山田の発言にポカーンとします。そんな中、一人だけその言葉にピコーンをきた人がいました。それは、我らが天才・殿馬です。 打者はカキコンと打ちまして、またもピッチャーライナー。そこに殿馬が 「取るな里中ー!」 と、語尾に「づら」もつけずに叫び、打球をノーバンでキャッチ。そのまま2塁を踏み、素早く1塁に送球してあっという間にトリプルプレーになりました。 と、殿馬かっこえええ!! ミット蹴られでも落球しなかった仲根もかっこいいよ…! 「ベースを中心にシンフォニーNO.4」とは、2塁方向に打球が行っちゃうからよろしくね、というサインだったそうです。 しかし山田…殿馬がちゃんと気付いてくれて良かったね…! 誰も気付いてくれなかったら、ただの電波な子です。 うわっ! 兄貴、奥二重でいらっしゃる!! び、びっくりした…! その一瞬の衝撃で、殿馬のトリプルプレーがちょっと遠のいたよ…!お、奥二重だったのか兄貴…。ますます奥が深いなこの人は…。 チェンジになりまして、土佐丸は犬神をライトにやって武蔵をピッチャーに。犬神は山田のワンポイントだそうです。犬神、アゴがなくなった…! 何故に太る。 里中はベンチで呻きながら、指を冷やしております。あああ里中…! そんな里中をこっそり見つめ、山田は心の中でこう言います。 「里中がんばれ。おれも犬神なんかに負けない!」 どうですかこの愛。余人の干渉を全く寄せ付けない、二人の世界絶好調です。 ええと、試合の方は三太郎・石毛が凡退して仲根の打席です。ここで実況が「さすが仲根くん、慎重です」とかおっしゃってたんですが…仲根って、「さすが」とか言われるほど実績残してましたでしょうか…。何てったって野球歴半年とかだぜ、この兄ちゃん。 小次郎「武蔵何してるー! そんな奴に6球も使うなー!」 あんまりだよあんちゃん…! そんな言い方ないじゃないか…! いつだったか、「この回の仲根はやりそうな気がするぜ」とかなんとか、ちょっと中根を評価してるようなセリフもあったのに、今では「そんな奴」に格下げ…。頑張れ仲根。応援してるぜ。 …いえ、まあ、アウトになったわけですが…。 チェンジになりまして、山田はまたストレートのサイン。そしてまた打たれます。これがでかい当たりで、あわやホームランというところでしたが、三太郎のファインプレーでアウトに取りました。 山田のサインどおりに投げてパカパカ打たれているので、里中は山田への不信感を募らせていきます。 そんなバッテリーに見かねた殿馬が、「お前ら二人で野球やってるんじゃないづら。ゴタゴタはやめろづらー」と言いに来ます。 殿馬がここまで言うなんて、よっぽどですよ山田と里中…! 第122話「殺人野球! 里中再起不能か?」 なんつうタイトルでしょうね、ほんと…! ええと、土佐丸戦は犬神の打席からです。 里中は、念願のさとるボールを投げますが、犬神にコキンと当てられてしまいます。3塁ゴロで、岩鬼がキャッチ。 里中が(あれ、山田だっけか)「岩鬼投げるなー! 間に合わないぞー!」と叫びますが、岩鬼は1塁送球。ファースト仲根はがっちり捕球しますが、犬神に足を蹴られて倒れてしまいます。それで犬神は、その隙に2塁まで走ってしまいます。 「守備妨害だ! あいつは蹴ったんです。サッカーボールみたいに、おれの足を!」 と、仲根は訴えますが、審判は聞いてくれません。しかし仲根、サッカーボールみたいに、て…何か可愛いなお前。 次の打者の打席で、犬神は盗塁。山田は素早く3塁に送球します。が、犬神が岩鬼の手を蹴って落球。またもセーフです。 その次は、さとるボールがワンバンになり、山田はそれをはじいてしまいます。その隙に犬神はホームへ。 山田は、審判をぶっ倒してはじいた球をキャッチ。ホームには里中がカバーに。山田は里中にトスしますが、これを里中が落球。しかし、犬神もまだタッチしていません。 里中が急いでボールを拾おうとしたら、そこにはボールが何故かボールが4つも5つも転がっているのでした。 審判が山田に倒された際、ボール袋からこぼれたとのこと。 みんなびっくり唖然呆然です。ほんと、水島せんせいは凄いこと考えるよなあ…! 「里中ー! どれでもいいから、ボールを拾ってタッチだー!」 という山田の言葉に我に返った里中は、適当にボールを拾って犬神にタッチします。 しかし審判はすぐに判定を下さず、塁審たちと協議に入ります。そしてその結果、犬神はセーフということに。 これで3−4。土佐丸が1点リードしてしまいました。 この判定に、土井垣さんが思わずベンチから出ますが、山田が殿中でござるーって感じで必死に止めておりました。山田ってこういう役どころが多いキャラですね。 なんていうか…ほんと土井垣さんは熱くていいよね…! 大好きです。 1点リードされちゃったし指痛いしヒジ痛いし肩痛いしで、里中は心身ともにボロボロです。ほんとかわいそう…! 明訓はケタ外れに強いので、何らかのハンデをしょわされることが多いのですが、そのほとんどを里中が請け負ってる気がします。 ボロボロ里中は、頼みのさとるボールも変化しなくなってきました。でかい当たりを飛ばされ、危うくホームランというところでしたが、山岡さんがキャッチしてアウト。ここでチェンジです。 ベンチで土井垣さんが「全てにおいてこっちが上なんだ。自信を持て!」とか言ってました。土井垣さんがそんなこと言うなんて、珍しいような…。 さて、明訓の攻撃は北さんから。北さんは三振で、続く里中はバントでした。 里中がつき指をしているかどうか、見極めようとしていたらしい小次郎が「土井垣め、うまいことごまかしやがって!」と言ってたんですが…あんた、気付いてたんじゃなかったのか…! バントして、走る里中はスライディングでセーフ。ですが、うつぶせのまま起き上がってきません。 速攻で担架がやってきます。これが山田だと、必ず誰か(不知火とか賀間さんとか)が「担架は必要ない」とか、無責任極まりないことを言い出すんですが、里中だとすんなり担架が来るようです。 岩鬼が「友よー! 里中ー!」と叫んでいて非常に意外でした。 そういうセリフは、個人的には最終回までとっておいて欲しいなあ…。 みんなが里中に駆け寄り、何でか小次郎兄貴もガガーンな表情をしていました。 そして里中は、立ち上がろうとしますが膝をついてしまいます。そして、視界がぐるぐるぐるぐる……。あああ里中…! しかもここで今週終わりだし…! 里中ー! |