「おこだでませんように」
くすのきしげのり作(小学校1,2年生向け)

(Amazonにリンク)

これは絵本ですね。 あらすじをドン。


「ぼく」は元気いっぱいで、ちょっと……というかまあ、かなりがさつでやんちゃな男の子。
何をするにも悪気はない、もしくは相応の理由があるのだけれど、先生やお母さんに怒られてばかりいます。
自分の言い分を全く聞いてもらえず怒られるのが悲しくて、「ぼく」は七夕飾りの短冊に「おこだでませんように」と書きます。
すると、先生とお母さんが「おこってばかりでごめんね」と謝ってくれるのでした。


……なんというか、これは完全に大人向けの絵本であるなと思いました。 Amazonのレビューを見ても、小さなお子さんを持つ親御さんが「感動しました!」っていう感想をたくさん書いておられます。作者さんも元学校の先生? だったみたいで、これは子どもが読んで「あーあるある」って思うよりも、親御さんや先生が「ああわたしもそういえば子どもを叱ってばっかりだ!」って気付くための絵本というか、そんな感じがします。

まあ、文字少ないし絵も良い感じだし、子どもも楽しく読むのは読むと思いますけど、ね!
でも、大人みたいにグッとは来ないと思う多分。
温度差必至。多分ですけど!

特に、女の子はどうでしょうねーこれ。「ぼく」の行動は全体的に、女子から「もーまた男子はー!!」って言われる類のものなので、女の子はこれ読んだら冷めた目で「ふーん」って思うんじゃないかな。「わたしだったら絶対にこんなことしないのに、この子はばかだわ」とか思うかも。

ちなみにうちの職場でこれを読んでた小学校低学年くらいの女の子は、

「この子、字ィ間違ってるー。おこられませんように、が正解やのにー」

って言ってました。正に女子。大人的にはこの、「たどたどしくも切なる心の叫び」にグッと来るわけですが、女子的には単なる誤字です。でも勿論、そういう感想もぜんっぜんアリだと思います。

しかし初手から、「ああー大人が選んだ課題だのう」って思ったわたくしでした。
いやほんと、良い本だと思うんですけどね! しかしこれが課題になるってのが非常に大人目線!

これ、男子が感想書くならどんな感じかな。
「ぼくも、しかられてばっかりなので、たなばたさまに『おこだでませんように』っておねがいしようと、おもいました」
とかそんなん?

しかし、絵本で400〜800字の感想って書くの大変だと思う……。
小学生大変! そんなん書いてる時間あったらゲームしたりプール行きたいよね! 分かる分かる!

でも大人になったら、ゲームしたりプール行く時間削ってでもこういうのが書きたくなるんだよ!!(いや、こんなんしてんのわたしくらいかもしれませんが)

あ、本当はわたしも感想文の規定に則って書くつもりだったんですが、果てしなくダルイしそういう規制設けちゃうとすぐ嫌になっちゃうんで、だらだら自由に感想書かせて頂いております。