*ときメモに対し、批判的な意見が含まれます。
 それに対するクレームは受け付けませんので、ときメモファンの方は個人の責任で
 ご覧下さい。


ときめきメモリアル

言わずと知れた、大ヒット恋愛育成シミュレーションです。
高校生活の中で、自然界ではありえない女の子たちと仲良くして、 卒業式の日にやっと両思いになるという、 冷静に考えると、 とってもまだるっこしいゲームでございます。

わたくし、以前にSFC版「ときめきメモリアル」を、プレイする機会がありました。
今回は、その記憶を頼りに、素敵なときメモライフのご紹介をしたいと思います。

さて、まずは主人公の名前入力です。
主人公はプレイヤーの分身ですから、慎重に名前を付けてあげなければなりません。
そしてときメモでは、自分のあだ名もつけることが出来ます。
より親しくなった女の子からは、あだ名で呼んでもらえる、という 素敵なダメ機能付きなのでございます。

姓は「ドイツ」、名前は「じん」
あだ名は「だいきょじん」

OKこれでスタート。

オープニングでは、主人公のおさななじみ藤崎詩織さんや、 女の子の情報を教えてくれる友人、早乙女好雄さんなどが登場します。
その辺のくだりをサクッと飛ばして、さあ本編のスタートです。

ご存知の方も多いでしょうが、「ときメモ」は自分の能力(容姿や、学力、体力、などなど)を上げたり、時には休息したりして 自分を磨き、女の子たちにデートを申し込んだりして、好感度を上げていくゲームです。
しかし手元に取扱説明書がなかったものですから、その時わたしは微妙にゲームの趣旨を理解していませんでした。

わたしは、化学系の女の子、紐緒さんという子を落としたかったのですが、 具体的にどうすれば良いか分かりませんでした。
なので、高校一年の四月を寝て過ごしました。

顔色ばかりがツヤツヤしていく主人公。
何事も無く過ぎ去ってゆく学園生活。


そこでようやく、自分から何かしないと駄目なんだ という事に気が付きました。

さて、ゲームの趣旨を理解したところで、主人公を育てて行きましょう。
「男は顔だ!!」
という事で、ひたすらに容姿を磨くべし、磨くべし!!

すると鏡さんという、バブル全盛期の女子大生のような姉ちゃんと、 朝比奈さんという、ダサイを超越したファッションセンスの、自称「流行に敏感な」女の子が釣れました。
……あまり嬉しくありません。(なんせ、紐緒さん狙いだから)
ですが、適当にいい顔をしておくことにします。

さてさて、「ときメモ」に欠かせないもの、それはデート!
動物園やファンシーショップや図書館など、 なんともやるせないデートスポットから、それぞれの女の子に合った場所をチョイスし、 ひたすら女の子にコビを売って1日を過ごします。
とりあえず、幼馴染の藤崎さんと、動物園に行く事になりました。

「ごめん、待った?」

藤崎さんがあらわれヒィィィィィィィィィ!!!!

何だその格好は!!
そのえげつないカーディガンは! 妙にフリフリなブラウスは!
おどろおどろしさすら感じさせるそのハンドバッグは!!
何処で買ったんだキサマ!!

嫌だ。
ボク、こんな子と一緒に歩きたくないよ!!

しかし、そんなことも言っていられません。
だって、この格好が「ときメモ界でのオシャレ」なのですから……。

気を取り直して、二人で動物園を見て回ります。

ドイツじん「かわいいね。」
藤崎「そうね、でも……動物さんたち、オリに入れられて可哀相……。

さて、この後の受け答えによって彼女の好感度が変化します。
わたしの心の中は、

「アアンっ?オリに入れられて可哀相だあっ?
 そんな寝言ほざくくらいなら、動物園なんざ来てんじゃねえよ!!
 帰れ!!帰っちまえ!!」


て感じだったのですが、当然そんな選択肢はございません。
適当に調子を合わせる主人公。ああ、苦痛。
ていうか、動物園をセレクトした俺の立場はどうなるんだよ……。

さて、デートが終了いたしました。
それからも、容姿を磨くべし磨くべし磨くべし!!
ちなみに、そんな調子ですから学校の成績はダダ悪でございました。
すっごいダメ人間だなぁ、ドイツくん。

どうでもいいんですが、この藤崎さんというお方、どうにもこうにもクセモノでございまして。
あれは、夏休みの直前だったでしょうか。
今、まさに帰宅しようとしている藤崎さんを発見。
「一緒に帰ろう!」と声をかけますと、こんな答えが帰ってきました。

「一緒に帰って、噂になったら困るから……。」

今スゴイ事言ったぞこの女。
オイオイオイ。男の子にも人権はあるのよ!

この一言で、主人公ちょっぴり女性不信。
次の月を、ひたすら見てくれをキレイにすることと、早乙女くんと遊ぶことに費やしました。
たまには、友情を深めることも大事ですよね!

とかなんとかやっていたら、女の子の好感度がガツンガツン下がりました。
当然か。
しかし、ときメモのデートってストレスたまるなぁ。
主人公も、もっと自分ってものを持とうぜ。

で、ひったすら容姿を上げて上げて上げまくり、ごくたまに美術や文系スキルを上げておりました。
不本意ながら、朝比奈さんや鏡さんと、どんどん仲良くなっていきます。

しかし、高校三年生になったのに、わたしの狙いの紐緒さんは、 主人公の前に現れてくれさえしません。

そこに、フッと降りてきた考え。

「もしかして、ていうかもしかしなくても、理系スキルを上げないと
紐緒さんに会えない!?」


カレンダーを見てみると、すでに時は10月……。

イヤアアアアアアア!!!!
慌てて、狂ったように理科の実験を始める主人公。
すると、紐緒さんが出てきてくれました。
会いたかったよ紐緒さん!!
あせりながらも、好感度を上げにかかります。
今までにないくらいに、デートのお誘いを積極的にします。
が、断られまくる主人公。何故だ!!

そしてある日、朝比奈さんが頬を赤らめながら、主人公に声をかけました。

「おはよう、だいきょじん!」

エッ!?
……ああビックリした。わたしがつけたアダ名か。
しかし、アダ名が大巨人って……どんな男子高校生だよ……。

ラストスパートで、紐緒さんにアプローチしまくり、そして、怒涛の卒業式です。
きらめき高校の告白スポット、伝説の木の下に現れたのは……

自称「流行に敏感」な割りに、三つ折り靴下を愛用している朝比奈さんでした。


ウオオオオオオオン(咆哮)

いらないよういらないよう!! 嬉しくないよう!

そんなわけで、3年間みっちりかけて、 三つ折り靴下を愛用している彼女をゲットした、ドイツじん(あだ名は大巨人)の青春時代レポートを終わります。

あ、そうそう。主人公の、卒業後の進路は芸能人。
しかし容姿以外のスキルがダダ低でしたので、鉄板で売れないかと…。
あだ名が「大巨人」ってことは背だけは高そうなので、モデルとかで大成する……と、いいねえ……。