ポートピア連続殺人事件。

ファミコンの、割と初期の作品。ゲームよりも、「犯人は○○」というネタバレの方が有名な気もします。
推理物アドベンチャーのはしりです。

エニックスから発売され、 作者はあのドラクエの堀井雄二という、 何気にビッグネームなこのソフト。
しかし、いかんせん初期のソフトであるため、 セーブデータバックアップシステムなんていいものはないし、 更にパスワードシステムすらなく、 もひとつおまけにBGMすら無いという、 何だか情緒溢れるソフトでございました。

パスワードシステムすらない、という事は ゲームスタートからノンストップでクリアしなければならない という事です。
これはかなりキツイ!

さてこのゲームは、プレイヤーが刑事になってヤスという相棒と共に、大金持ちのオッサンが殺害される、 という事件の捜査に乗り出す…という内容です。
プレイ当時けっこう幼かったのでウロ覚えですが、めちゃめちゃ難しかった記憶があります。

しかし、このゲームは凄かった。
何が凄いって、取調べシステムが凄いんですよ。

取調室に参考人を呼びまして色々と尋問するのですが、 全員が全員、すんなり吐くわけではありません。
そんな奴には「たたく」というコマンドを使うのですが、 (今思えば、法的に問題は無いのかしら……)
「たたく」を選択するとカーソル…… まあ、マウスのポインタみたいなものが出て来るので、 それを画面上の参考人の頭などに合わせて殴ると、 参考人が口を割る、という寸法なのですが……。
まぁ、中には強情な奴もおりまして。

こいつの名前だけは覚えてます。
小宮老人。
被害者の屋敷の守衛なんですが、 こいつが何十回殴っても口を割らないのです。

…しかし、問題がありまして。
その、「たたく」のカーソル、 カナヅチなんですよ。
つまり、指定した場所をカナヅチで叩く、という訳です。
と、いう事は。

主人公「○日○時、あなたは何処にいましたか?」
小宮「だから部屋で寝てましたって」

がちゅっ!!←殴打する音。

主人公「○日○時、あなたは何処にいましたか?」
小宮「だから部屋で寝てましたって」

がちゅっ!!


主人公「○日○時、あなたは何処にいましたか?」
小宮「だから部屋で寝てましたって」

がちゅっ!!

主人公「○日○時、あなたは何処にいましたか?」
小宮「だから部屋で寝てましたって」

がちゅっ!!


以下数十回繰りかえし。

老人の頭をカナヅチで殴るんですよ!?
死ぬってソレ!!!! いや、老人でなくても死ぬ! 鉄板で!

もし、ポートピア連続殺人事件をやる機会がございましたら、小宮老人の強情さにてこずると思います。
しかし、彼は 脳天より少し右を力一杯殴打すると口を割りますので、 是非お試しアレ☆


しかし、結局クリアしてませんこのゲーム。
むずかしいんだよ…!